Adobe Firefly で不可能を可能にしたフォトグラファー&起業家の Sara Stepherson
写真提供: Sara Stepherson
Sara Stepherson は、撮影と画像編集を通して、クライアントの夢に命を吹き込むことができる優れた才能を持っています。彼女のビジョンはシンプルかつシュールなもので、Adobe Photoshop と Adobe Express を使用して、人々の人生の記念すべき瞬間を捉え、長期にわたり大切にできる完璧な思い出として永遠に残る形へとつくり替えます。
Stepherson は、その数多くの才能の中でも、ウェディング写真の編集で名前を知られるようになりました。画像で当日の様子を記録するだけでなく、出席できなかった大切な人を写真に加えることや、新郎新婦が二人だけの親密な写真でお気に入りの瞬間を思い出せるように、写真からゲストを取り除くこともあります。
一見シンプルな作業に聞こえるかもしれませんが、実際はそうではありません。自然に見えるように画像に人物を追加したり削除したりする行為は、時間がかかり、不完全な結果に終わることもあるプロセスです。そこで Stepherson は、不可能を可能にするために、Photoshop の生成塗りつぶしと生成拡張を含む Adobe Firefly を最大限に活用しています。
Adobe Firefly を使用する前の画像 出典: Sara Stepherson
Adobe Firefly を使用した後の画像 出典: Sara Stepherson
「私の仕事はとても特別なものだと感じています。人々は結婚式の思い出を、生涯を通じて幾度となく確認します。そのような瞬間を、本人たちが望むようにつくり替えられるのは、本当にやりがいがあることです」と Stepherson は言います。「彼らからのリクエストの一部は一年前なら成功の見込みのないものでした。ですが、Adobe Firefly のおかげで、不可能が可能になった上に、簡単にできるようになったのです」
Stepherson が写真編集の仕事を始めたきっかけは、ごく自然なものでした。もともと写真愛好家だった彼女は、Photoshop を手にして、画像をよりシュールな雰囲気に編集する方法を試し始めました。自分の作品をオンラインに公開し始めた後、いつの間にか Stepherson は、彼女の才能を認め、喜んでお金を払ってくれる友人や見知らぬ人たちからの依頼を受けるようになっていました。
しかし、Sara's Snapshots がビジネスとして本格的に軌道に乗ったのは、Firefly ベータ版がリリースされた 2023 年 5 月のことです。Stepherson は、クライアントのために新しい写真を撮ったり、既存の写真に含まれるオブジェクトを編集して整えたりするスキルを持っていましたが、合成には苦労していました。
異なるソースからのビジュアル要素を組み合わせる作業は、時間がかかるだけでなく、常に結果の品質がまちまちでした。Firefly のアーリーアクセスを使い始めた Stepherson は、このテクノロジーが、合成のための作業を速く簡単にしてくれるのか、さらには結果のばらつきをなくすことができるのかを、すぐに試し始めました。彼女は、自分の結婚式写真の合成さえ行い、写真をドラマチックにするために緑や花を追加したりもしました。
「元の写真にぴったりとはまる完璧なストック画像を見つけない限り、最終的な合成結果は雑なものに見えるでしょう。境界がぼやけたり、不自然に重なっていたり」と Stepherson は説明します。「Adobe Firefly は、合成に最適な画像を瞬時に見つけてくれます。そのため、クライアントの夢を現実的かつ自然に見えるような形で実現できる上に、作業時間を何時間も節約できます」
実際、Sara's Snapshots の売り上げは Firefly がリリースされて以来 3 倍になって、彼女に対するクライアントからの人気も上昇し続けています。また、より多くの人々の写真編集へのニーズに応えらるようになっただけでなく、彼女自身のアートワークに集中する時間も増えました。
「私は仕事と同じくらい、自分のアートを創作することが大好きです。でも、最近まで、両方の時間を確保することは不可能でした。Adobe Firefly は、私の生活を完全に変えました!これまで以上に多くのクライアントのための仕事をこなし、より多くの個人的なプロジェクトを制作して世界に公開しています」と Stepherson は語ります。
Adobe Firefly を使用する前の画像 出典: Sara Stepherson
Adobe Firefly 使用した後の画像 出典: Sara Stepherson
起業家の創造性を民主化する
起業家として、Stepherson は Adobe Firefly の使いやすさを高く評価しています。このテクノロジーを初めて使った日のことを振り返り、最初にプロンプトを入力したら候補のいくつかの画像が表示された瞬間、「こんなに簡単なんてありえない」と思ったと彼女は言います。
この、Firefly を使えばすぐに始められるという特徴は、Stepherson のもう一つのお気に入りのアドビツールある Adobe Express の新機能への扉を開きました。多くのデザインテンプレートが利用可能で、AI がプロジェクトに最適な選択肢を絞り込む支援をしてくれるため、ロゴであれ、ウェブサイト用のサムネイルであれ、彼女のビジネスを促進するためのさまざまなアセットを作成できるようになりました。
「Photoshop は常に素晴らしいソフトウェアですが、キャリアをスタートさせたばかりの若いクリエイターや、デザインの経験を持たない起業家にとっては、敷居が高く感じられるかもしれません」と Stepherson は言います。「Express のインターフェイスは、アーティストだけでなく誰にとっても直感的です。それが、より多くの人に、クリエイティブなコンテンツの制作を身近なものにしてくれます」
独創的なアイデアは今でも重要
生成 AI の使用は、創造的なプロセスから、インスピレーションや多様性を排除するかもしれないという懸念について、Stepherson は大げさだと考えています。Adobe Firefly に入力されたプロンプトは 3 つの異なる提案として返されます。そこに、人々が書くプロンプトのさまざまな表現方法を組み合わせれば、可能性は事実上無限です。
Adobe Firefly を使用する前の画像 出典: Sara Stepherson
Adobe Firefly を使用した後の画像 出典: Sara Stepherson
そうは言っても、Stepherson は独創的なアイデアの重要性を信じています。「AI は強力なツールですが、独自のスタイルや、自分が実現したいと思うビジョンを持っていなければ、その可能性を十分に発揮することはできません」と彼女は言います。「アーティストである必要はないとしても、独創的なものをつくり出すには、独自の考えが必要です」
「一般的には、技術に秀でるために 1 万時間を費やす必要があると言われています。しかし、Adobe Firefly のようなツールは、そうした数字を大幅に下げてくれます」と彼女は付け加えます。「AI は怖いと思う人もいるかもしれませんが、私の経験では、より速く仕事をし、より良いアーティストになる助けになるものです。この先、他に何ができるようになるのか、とても楽しみにしています」
Sara Stepherson と Sara's Snapshots についてさらに知りたい方は、彼女の Instagram をご覧ください。
この記事は Sara Stepherson makes the impossible possible with Adobe Firefly (著者: Rani Mani)の抄訳です