#489 「メイキングから考える」TikTok 500万回再生動画の思考プロセス - にしじゅん

草, 男, 立つ, 女性 が含まれている画像 自動的に生成された説明

TikTokクリエイターのにしじゅんさんをお迎えして、バズる動画制作の指向と手法に迫ります。

決して広作が好きなわけではない?!

メイキング – 制作プロセスこそが面白いということで、にしじゅんさんのコンテンツのほとんどがメイキングありき、場合によってはメイキングのみのものもあるそうです。

発泡スチロール、石膏を工作してミニチュアセットを構築、小型カメラをセット上で動かして作る制作工程は、最初のSTAR WARSエピソード4のメイキングを彷彿とさせます。それなのににしじゅんさん自身は「工作は好きじゃないです。滅茶苦茶大変なんで...」とおっしゃいます(笑)。「やったことないから、途中で材料が足りなくなるとか、また買い足したりして本当に大変。撮影が終わったら、このセットはもう使いません。捨てるのも結構大変です。」

バズる動画の裏側 – Premiere Pro / After Effectsのプロジェクトを大披露

番組後半では、にしじゅんさんのAfter Effects、Premiere Proのプロジェクトを見ながら解説していただきました。

こちらでも、宇宙飛行士部分は宇宙服を用意したり、ヘルメットの内側にライトを仕込んだりしてにしじゅんさんご自身で演じるなど、手作り感満載の工程で撮影素材を用意していますが、月面や地球などの素材はAdobe Stockの2D素材。つまり3Dなものは一つもない中でAfter Effectsの3D空間上に素材をレイアウトして月面世界を創り上げています。

同じ作品内のこちらのカットはPremiere Pro。手前の月の地表はなんと石膏工作による自作ジオラマに小型カメラを走らせた映像。対し、宇宙とそこに浮かぶ地球はAdobe Fireflyによる生成AI画像です。ただ宇宙船が進むように地表が動くだけでは違和感があるため、地球部分に選択範囲を作り、キーフレームにより影を動かして立体感を演出しています。

にしじゅんさんは、動画制作の中でPhotoshopの生成AI機能も連携して利用しています。Premiere Proのタイムラインから画像を書き出し、Photoshopの生成塗りつぶしで不要な要素を削除。Premiere Proに戻し、にしじゅんさんが演技をしている部分など動きのあるところ以外をマスクすることにより、綺麗なスタジオ(にしじゅんさんの自宅の部屋)を演出しています。

誰でもクオリティの高いクリエイティブを発信できる時代だからこそ大事にすること

機材やツールの進化で、今はかつてないほど誰でも高クオリティのクリエイティブを発信できます。そんな時代であるからこそ、面倒くさいこと、裏側といったところにこそコンテンツの価値があるというポリシーで発信を続けるにしじゅんさん。そんな彼のトークとTips満載の回をどうぞお楽しみください。

ゲスト:にしじゅん/コンテンツクリエイター
Instagram | @nishijun.1
TikTok | @nishijun.1

目次:
・にしじゅんさんの自己紹介
・TikTok 500万回再生の動画
・メイキングから考える動画②
・メイキングから考える動画③
・動画制作を始めたきっかけ
・ショート動画を始めたきっかけ
・制作に使っているアドビのツール
・制作の裏側(After Effects)
・制作の裏側(Photoshop)
・制作の裏側(Premiere Pro)
・アドビ公式TikTok動画のPremiere Proプロジェクト
・メイキングを面白くする
・にしじゅんさんのSNS
・エンディング(Creator's しりとりリレー:にしじゅん)