キャンペーンに Adobe Firefly Services を活用し、ソーシャルプレゼンスを向上させた広告エージェンシー

2004 年の設立と同時に、 OLIVER は最初のクライアントの門をたたきました。

OLIVER の理念はシンプルです。それは、クライアントと一定の距離を置くのではなく、クライアントの環境に自ら入り込んで、既存のクリエイティブなマーケティングエコシステムを拡張するか、あるいは、まったく新しいエコシステムを構築することです。これを実践して、OLIVER はインハウス型エージェンシーの先駆者になりました。

この独創的なアプローチは、OLIVER の事業を大成功に導きました。今日、OLIVER の 5 千人以上のマーケティングスペシャリスト達が、世界各国の 500 以上のブランドで働いています。

Brandtech Group(Fast Company の「最も革新的な企業 2024」の 1 社)の一員としても、OLIVER は、クリエイティブな革新への道を切り開こうとしています。Brandtech Group の生成 AI プラットフォーム Pencil とアドビの Adobe Firefly Services を組み合わせて、そこに OLIVER のブランドに精通したマーケティングチームを融合することにより、インハウスの専門家として OLIVER は、ワークフロー全体を簡素化すると同時に、クライアントのために素早く高品質なアイデアを生成できるようになりました。また、OLIVER のクリエイター達は、クリエイティブになる時間をより多く確保できるようになりました。

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Firefly Services を利用して作成された OLIVER ブランドのアイコンのバリエーション

このコラボレーションは、クリエイティブの制作数を増やし、効率を最大化しました。そして、インハウスのチームは、高品質で、商業的に安全で、ブランドガイドラインに準拠したコンテンツに対する需要の高まりに、予算内で拡張性を持って応えられるようになりました。その成果として、OLIVER のクライアントは、広告費のリターンを倍増させ、コンテンツを 10 倍のスピードで制作しています。

「Firefly Services の導入は、とても強大な力を入手するようなものです」と OLIVER のデザインチームを率いる Brian Eagle は語ります。「Pencil プラットフォームと Firefly Services の統合は、世界各地のインハウスのチームが、規模や場所に関わらず、クライアントの熱意や期待に迅速に応えることを可能にしています」

また、Firefly は顧客企業に安心感を与えていると Eagle は付け加えます。「補償と商業的安全性について言うなら、他の生成 AI プラットフォームと比べて、他に類を見ないものです」。これが可能なのは、アドビが Firefly の学習データに、著作権が無いパブリックドメインのコンテンツか、ライセンスされたコンテンツのみを使用することにより、法的リスクを軽減しているためです。

世界の価値ある文化を数分で生成

OLIVER は生成 AI を使用して、自社ブランドのアイコン(社内では「ピザ・スライス」と呼ばれる)のバリエーションを制作しました。デザイナーは Firefly の構成参照機能を使用し、世界の文化的に豊かな地域からヒントを得て、アイコンの複数のバリエーションを素早く生成しました。アイコンのローカライゼーションは、ヨーロッパ全域で OLIVER の事業を立ち上げるのに役立っただけでなく、クリエイティブチームの創作力の拡大にも貢献しました。

「Firefly のおかげで、より多くの反復作業が可能になって、より説得力のあるアイデアを思いつくことができます」と Eagle は話しました。「たとえば、Firefly は、籐椅子で表現したアイコンを提案しました。この案は、パリの歩道にあるカフェのイメージを起させる魅力的な画像に使われることになり、フランス支社のソーシャルプレゼンスを打ち出すために役立ちました。人々の頭の中にあるイメージと一致するか、それを超えるイメージをつくることが容易にできます」

生成 AI の利用は、クリエイターが創出するアイデアの強力さを証明することになりました。同時に、Adobe Creative Cloud API と Pencil プラットフォームの統合により、ブランドの一貫性が維持され、無駄な重複は削減されています。

より現実感のあるストーリーボード

つい最近まで、クリエイティブチームが動画キャンペーンを提案する際には、個々の場面を視覚的に表現するために、イラストレーターが起用されていました。現在では、クリエイターが Firefly を使い、想定している場面のフォトリアルな画像を生成しています。

自身のクライアントチームがこの革新を受け入れたことについて、Eagle は次のように述べました。「生成画像を使えば、アイデアを翻訳する際に失われる情報が少なくなります。デザイナーが Firefly を使うと、クライアントに向けて、ショット、アングル、カラーグレーディング、トーンを始めとするさまざまな要素についての、異なるオプションを見せることができます。その結果、クライアントは自信を持ってプロジェクトを承認できます。その上、最終成果物がストーリーボードにより近いものになるように、具体的なフィードバックを提供できるため、高価な編集や撮影し直しをする必要性を減らせます。これにより、OLIVER のインハウスチームはアイデアを試すより多くの時間を得られて、よりクリエイティブなアイデア、ひいてはさらなる価値を、クライアントに提供できます」

クリエイターにとって、いつでも優先すべきことは、ブランドにインパクトを与えるべく、目的意識を持って仕事に向き合うことです。Firefly は、クリエイティブチームにプロジェクトの戦略的な側面に集中する時間を提供します。そしてクリエイターの価値を高めます。

Adobe Firefly Services について、詳しくはこちらをご覧ください。

この記事は OLIVER supercharges its AI content creation with help from Adobe Firefly Services(著者: Julie Warburton)の抄訳です