クリエイティビティを高めるイノベーション：Adobe Lightroomの最新機能をご紹介

画像から不要な人物を削除したり、ワンクリックでHDR写真を強調したり、写真ライブラリの中から重複する写真を削除したり、Adobe LightroomとAdobe Camera Rawの最新のアップデートは写真編集を次のレベルへ引き上げる手助けをします。

クリエイティビティを高めるイノベーション

Adobe LightroomとAdobe Camera Rawの「アダプティブプロファイル」、そして「不要な要素の削除」に AIを搭載した2つの新しい編集機能が追加されました。これらのツールは、新しい画像編集へのアプローチを実現し、頻繁に行うタスクに必要な、面倒な繰り返し作業を軽減します。

アダプティブプロファイルでHDR写真をよりリアリスティックに

対応環境：Adobe Lightroom、Adobe Lightroom Classic、Adobe Lightroomモバイル版（iOSおよびAndroid）、Adobe Lightroom web版、Adobe Camera Raw

素早く美しいHDR写真の作成をサポートするアダプティブプロファイル（英語）は、現在、カラーおよびモノクロでAdobe Lightroomエコシステム全体で利用可能です。

昨年秋に初めてAdobe Camera Rawで導入されたアダプティブプロファイルは、写真のトーンとカラーを動的に調整し、さらなる画像編集作業の起点となる高画質でリアリスティックな画像を作成します。従来のユニバーサル設定のプリセットやプロファイルとは異なり、アダプティブプロファイルは個々の画像に適応されます。AIモデルが写真を分析し、トーンとカラーを調整して最適な見栄えを実現します。これにより、実際のコントロールは元の中立の位置のままですが、AIが露出、シャドウ、ハイライト、カラーミキサー、トーンカーブなどのコントロールを変更したかのような効果を得られます。

アダプティブプロファイルは、既存のHDRワークフローサポートに組み込まれます。2023年にHDRの作成・編集のサポートを初めて導入して以来行われてきたアップデートの最新バージョンです。

写真から不要な人物を削除

対応環境：Adobe Camera Rawで早期アクセス版が利用可能、Adobe Lightroomでは近日提供予定

不要物の削除は、多くのフォトグラファーにとって長らく、手作業頼りの面倒なタスクでした。これまで、不要なものが含まれた画像に対しては、時間をかけて編集するか、不完全な画像をそのままにするしか選択肢がありませんでした。私たちは、もっと簡単に画像内の不要なものを特定するだけでなく、数クリックで削除できるようにします。

不要な要素の削除は、例えば人物のような写真内に映り込んでしまった不要な要素を検出し、削除することができます。現在、本機能はAdobe Camera Rawでテックプレビューが利用可能で、まもなくAdobe Lightroomでも追加される予定です。撮影時に写り込んだ人物の削除から、家族旅行の写真に写り込んだ人ごみの削除まで、いつでも簡単にプロフェッショナルでクリーンな仕上がりを実現できるようになりました。また、昨年12月には、「不要な要素の削除」の機能である「反射の削除」（英語）も発表しました。

リクエストを反映した機能強化

Adobe Lightroomチームは、将来に向けた新機能に加え、ワークフローを合理化し、ユーザーを苦労から解放できるよう、コミュニティから寄せられたリクエストを反映した機能の開発にも取り組んでいます。

フォトライブラリの管理時間を短縮

対応環境：Adobe Lightroom web版で早期アクセス版が利用可能

フォトライブラリに保存されている数百、数千もの写真を、整理・管理することは、画像の創作プロセスの中で最も面倒で時間のかかる作業のひとつです。私たちは、Adobe Lightroom web版で、編集を続けるのに適した写真を簡単に特定したり、不要な写真の削除を容易にする強力な新しいツールの実験を開始しました。

重複した画像はなぜかいつも写真ライブラリに残ってしまいます。本日から早期アクセス版が提供開始となったAdobe Lightroom web版の「クリーンアップ」機能の一部である「重複を検索」により、この作業が容易となります。

Adobe Lightroom Web版の機能の一つであるクリーンアップ機能は、クラウドに保存した写真を素早く表示、整理、管理できる軽量なツールです。重複した画像を特定するだけでなく、ぼやけた画像やスクリーンショット、その他の不要な画像を検出することができます。

テザー撮影ライブビューでの直感的なフォーカスポイント選択

対応環境：Adobe Lightroom Classic

Adobe Lightroom Classic の新しいフォーカスポイント選択ツールにより、ライブフォトセッション中に完璧なショットを撮るのがこれまで以上に容易になりました。Adobe Lightroom Classic にテザー接続したら、テザーライブビューウィンドウでカメラのオートフォーカスモードを変更し、目的の被写体をクリックするだけです。オートフォーカスや手動の近距離/遠距離フォーカスボタンを操作する必要はもうありません。ポイントしてクリックするだけで、常に適切なフォーカスが得られます。

これは、俯瞰撮影のために頭上の高い位置など、難しい場所にカメラを設置している場合に特に便利です。さらに、大きなライブビューウィンドウでは、小さなカメラ画面よりもはるかに容易にフォーカスポイントを設定することができます。モデルの目やその他のオブジェクトにフォーカスを合わせる場合でも、このツールを使用すると完璧なショットを撮影できるという確信を持てるでしょう。本機能はソニー、ニコン、キヤノンの対象カメラで利用できます。

強化された共有体験

対応環境：Adobe Lightroom モバイル版 (iOS)

多くのフォトグラファーにとって、素晴らしい瞬間を写真に収めることができたら、共有したいはずです。写真やアルバムを家族や友人に、より速く、より容易に、そしてより直感的に行えるようアップデートをしました。

共有リンクの生成は4倍高速化： リンク生成を高速化し、待ち時間を75%短縮しました。わずかな時間で共有リンクを生成できるようになり、写真の共有が迅速かつ容易に行えるようになりました。

リンクのコピーの簡易化と共有オプション：リンクのコピーと共有がこれまで以上に容易になりました。インターフェイス内に直接配置された、見つけやすく、直感的なオプションにより、リンクのコピー、ソーシャルメディアでの共有、連絡先への直接送信など、コンテンツの共有方法をすばやく決定できます。

リアルタイムのアプリ内カスタマイズプレビュー： リンクを共有する前に、共有アルバムまたはコンテンツに加えられたカスタマイズのリアルタイムプレビューを表示できるようになりました。このアプリ内機能により、思った通りに共有できるよう微調整できます。

その他のAdobe Lightroomのアップデート

Adobe Lightroom Classic のパフォーマンス向上 ：私たちのゴールは、Adobe Lightroom Classic のすべてのメジャーバージョンを以前のバージョンよりも改良することです。この最新のアップデートにより、マスクのブラッシング、切り抜き角度の回転、ホワイトバランス調整の際の応答性が向上し、特にマスクの多い画像で応答性が向上しています。ぜひ、カタログ内のフォルダーへのアクセスと読み取りの最適化をお試しください。

背景を選択（対応環境：Adobe Lightroomモバイル版（iPhone/Android））：Adobe Lightroomモバイル版のAIマスクツールの改善により、大画面のデバイスに切り替えることなく、スマートフォンから直接、写真の背景を簡単に選択的に編集できるようになりました。

デュアルモニターのサポート（対応環境：Adobe Lightroom）：2台のコンピューターモニターでAdobe Lightroomを使用できるようになりました。2つの画面を活用することで、ワークフローを効率化できます。例えば、一方のモニターで編集ビューを開き、もう一方のモニターでグリッドビューを開くことで、最大限の効率性を実現できます。

ぜひお試しいただき、ご意見をお寄せください

これらの新機能を使って皆さんが制作する素晴らしい作品を見ることを楽しみにしています。Adobe Lightroomモバイル版の最新機能および機能強化は、Apple App Store、Google Play Store、Samsung Galaxy Store からダウンロードできます。 Adobe Lightroomアプリは、スマートフォンのアプリストアから無料で入手できます。

Adobe Lightroom web版の機能は lightroom.adobe.comで提供されており、ダウンロードは不要です。 Adobe Lightroom、Adobe Lightroom Classic、Adobe Photoshop は Adobe Creative Cloud デスクトップアプリからダウンロードできます。

これらのアップデートの詳細については、Adobe LightroomとAdobe Lightroom Classicの「新機能」ページをご覧ください。

ぜひAdobe Lightroomの新機能をお試しいただき、Adobe Lightroomアプリ内の「早期アクセスツール」、コミュニティフォーラム、またはSNS（@Lightroom）からご意見やご感想をお寄せください。ユーザーの皆さんのインサイトや提案が、Adobe Lightroom継続的なイノベーションと改善につながります。

この記事は2025年2月12日（米国時間）に公開されたInnovation to Empower Creativity: Explore the latest in Lightroomの抄訳です。