Adobe Fireflyで広がるクリエイティブの可能性 ― 乃村工藝社さまワークショップレポート
2025年11月12日、乃村工藝社さま主催の「SHRiNK-2025」セミナーが開催されました。
本イベントは、クリエイティブ業務の効率化・DX化を目指し、最新のAI画像生成ツールや外部サービスの活用方法を学ぶ場として企画されました。アドビも参加し、AI画像生成の最新トレンドや実践ノウハウを共有しました。
1. 生成AIとの付き合い方 ― ガイドラインを理解することから始めよう
セミナーの冒頭では、乃村工藝社さまより、生成AIを活用するうえでの基本的な考え方とガイドラインについて解説がありました。
なぜガイドラインが必要?
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- 秘密情報の漏洩リスク
- 著作権・商標権の侵害可能性
- 偏見や誤情報の生成
- サイバー攻撃やプライバシー侵害の懸念
「リスクがあるから使わない」ではなく、リスクを理解し、適切に利用することが重要であることを述べられていました。生成AIを安全に、そして創造的に活用するための第一歩が「ガイドラインの理解」であることを改めて実感できるセッションでした。
2. なぜAdobe Firefly?
乃村工藝社さまがAdobe Fireflyを選んだ理由はとてもシンプルです。
- 環境が整っている
- 申請不要・インストール不要
- 商用利用可能
- アドビ製品との高い親和性
- 安全である
- 使用許諾を受けたコンテンツのデータセットで学習
- 学習にお客様のコンテンツが使用されることはない
「誰でもすぐに試せる環境がある」ことが、今回のワークショップの大きなポイントでした。
3. 実践!Adobe Fireflyで画像生成を体験
事前に約15名のデザイナーの方々にAdobe Fireflyを体験いただき、そのワークショップの様子を本イベントで発表しました。
参加者が実際に操作しながら学んだポイントや成果を共有する内容となり、会場では多くの関心が寄せられました。
注目の機能
- スケッチ読み込み
ラフな手書きスケッチを取り込み、写真調や水彩画調に変換。 - 生成塗りつぶし
空間に要素を追加したり、不要なオブジェクトを削除したりする編集機能。 - 拡張生成
画像の縦横比を変更し、自然なつながりで広げることが可能。 - Fireflyボード
無限キャンバスで画像生成・編集を一括管理できる新UI。
さらに、Photoshopとの連携による「調和」機能を使えば、切り抜いた人物を背景に自然に合成することも簡単です。
生成から編集までの流れを通して、デザイン業務の新たな可能性を感じられる時間となりました。
また、イベントでは個別相談会も実施いたしました。
Adobe Fireflyで生成した画像をPhotoshopやIllustratorで編集するデモンストレーションを行い、実際の制作フローを体験していただきました。
AI画像生成から編集までの一連の流れを学ぶことで、現場での具体的な活用イメージがより明確になったようです。
このような相談会は、参加者一人ひとりの課題や疑問に寄り添いながら、より実践的なノウハウを共有できる貴重な機会となりました。
4. 参加者の声と学び
アンケート結果では、全ての回答者が「本日の内容は業務に役立つ」と回答していました。多くのコメントには、実践的な学びや今後の期待が寄せられました。
- 「実際の操作を見ながらの動画が、具体的な活用イメージにつながりました」
- 「Adobe Firefly と Photoshop の最新機能に大きな可能性を感じました。今後の進化にも期待しています」
- 「レタッチ機能はすぐにでも実務で使いたいと思いました。操作方法も改めて学びたいです」
生成AIは単なる「便利な道具」ではなく、
発想を広げ、制作プロセスそのものを前に進めるパートナーとして付き合うことが重要だと感じさせられる結果でした。
5. これからのAI活用に向けて
- 期待しすぎない:AIは万能ではない
- 目的を決めて使う:時間を無駄にしないために
- 偶然の発見を楽しむ:予想外の結果から新しいアイデアが生まれる
AIは急速に進化しています。「今触っておかないと、数年後に置いていかれる」という乃村工藝社さまの言葉の通り、今こそが学びと挑戦のタイミングです。
まとめ
生成AIは、業務効率化やクリエイティブの幅を広げる強力なツールです。
乃村工藝社さまの取り組みは、ガイドラインを守りながら積極的に試すことで、未来のデザインワークに備える好例となりました。
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