ASICSと未来を駆ける!Gen AI活用ワークショップ体験記

グラフィカル ユーザー インターフェイス AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

2025年10月21日、神戸の会議室にて、ASICSのデザイナーの皆様とともに、生成AIを実際のワークフローでフル活用するためのワークショップを開催しました。

普段、ASICSのシューズデザインに携わるプロダクトデザイナーやディレクターが一堂に集まり、生成AIへの理解をさらに深め、業務への応用の可能性を知る貴重な場となりました。本記事では、ワークショップ当日の内容や得られた成果、参加者の声をご紹介します。

もくじ

  • ワークショップの背景と目的
  • セッション構成
  • ワークショップのポイント
  • 参加者の声とワークショップの成果
  • 考察と今後の展望
  • まとめ

ワークショップの背景と目的

全国のASICSから28名のデザイナーやディレクターが参加。

ASICSでは、すでに複数の生成AIツールが社内で使える環境が整っています。しかし現場では、「ツールが多すぎて何をどう使えばいいのかわからない」「著作権の問題が気になって、まだ手を出せていない」といった声もあり、生成AIの活用に踏み切れない方が少なくありません。また、「使ってはいるけれど、これが本当にベストな使い方なのか…」と、ユーザーごとにスキルや理解度に差があることも課題となっていました。

そこで今回、こうした課題を解消し、より多くの方が生成AIを実務で活用できるようになること、そして一歩先のスキル習得を目指すことを目的に、ワークショップを開催しました。

セッション構成

冒頭にアドビから「著作権に関するセッション」を実施し、その後、以下の内容でワークショップを行いました。

ワークショップのテーマと事前課題

  • 1.アイデア拡張 2.イメージ作成 3.アセット作成
  • 上記の流れで実際にムードボードを作成いただきました

ワークショップのポイント

前述の課題を解消するために、今回のワークショップでは次の3つの工夫を取り入れました。

  1. アドビの生成AIツールに限らず、他社のツールも積極的に活用
    実務に近い形で複数のツールを横断的に使うことで、それぞれの強みや使いどころを体感してもらいました。
  2. Fireflyボードを活用し、チーム内のコミュニケーションをスムーズに
    作業の進捗やアイデアをリアルタイムで共有できる環境を整え、コラボレーションの質を高めました。
  3. 各チームに生成AIスキルの高いリーダーを配置
    実践的なサポートを通じて、参加者全体のスキル底上げと活用方法の標準化を図りました。

参加者の声とワークショップの成果

ワークショップを通じて得られた気づきと感想

ワークショップを通して多くの気づきがありました。参加者からのコメントの一部をご紹介します。

成果物

今回のワークショップでは、参加者全員がムードボードを作成し、Adobe Fireflyボードを活用してアイデアを共有したり、チーム内で作品をブラッシュアップしたりと、活発なコラボレーションが行われました。

ワークショップ最後には各チームの作品をプレゼンテーションいただき、一部を以下にてご紹介させていただきます。

各チームから発表されたムードボードの作例

Fireflyボード上で各チームの作品に投票

考察と今後の展望

主催者としての学び

今回のワークショップを通じて強く実感したのは、生成AIを活用するうえで最も重要なのは 「チームで学ぶ姿勢」 であるということです。個人の努力も欠かせませんが、仲間と知識やアイデアを共有しながら取り組むことで、理解が深まり、実践にもつながりやすくなると感じました。

さらに、生成AIは単なる業務効率化やアイデア創出の手段にとどまらず、チーム内のコミュニケーションを円滑にするうえでも大きな可能性を秘めていると実感しています。

今後のフォローアップ

本ワークショップで得られた知見を最大限に活用するため、今後も継続的なフォローアップや新たなワークショップの企画を進めてまいります。これらの取り組みにより、生成AIの技術を日常のクリエイティブ業務へ自然に取り入れ、さらなる業務効率の向上に寄与したいと考えています。

まとめ

ASICSのみなさんと共に取り組んだこのワークショップでは、生成AIを活用する新たな可能性を広げるために有意義な時間を過ごすことができました。

ぜひ、日頃から業務で関わっている身近な仲間と一緒に、こうした取り組みにチャレンジしてみてください。きっと想像以上の気づきや学びが得られるはずです。