Why Design Tokyo 2019: デザイナーの参加動機と学びとは? #WhyDesignTokyo

皆さん、春の足音が聞こえてきそうな今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
Creative Cloud Community Mgr.の武井史織です。去る2月初旬に『デザイン・デザイナーのあり方』を改めて考えるグローバルデザインカンファレンス Why Design Tokyo 2019が開催されました。

「WHYから始める思考」を基にしたグローバルデザインカンファレンス

<映像 by Keisuke Ebiko>

情報公開からあっという間に Day1のチケットが完売した第一回目のWhy Design Tokyoは、「受託Web制作者」にフォーカスし国内外の現場での話を元に「明日から実践できるUXデザイン」の考え方や手法をお届けしました。今回のカンファレンスを開催するにあたり、業界を牽引される活躍中の方々と意見交換しながら、今デザイン現場で必要とされているものは何なのかを考え、そこから3つのテーマが掲げました。これをベースに各セッションやワークショップは構成されました。キーノート・セッション・ワークショップの内容はこちらの記事からご覧ください。

当初、デザイン領域によって課題意識は大きく変わってくるのでは?と運営チーム側は想定していたのですが、蓋を開けてみると実はそこまで差がないのではないか、ということが今回の開催を通して見えて来ました。

多くの企業さんやCommunity の方々と一緒に実現した本カンファレンスなので、ここで改めて今回の参加者の参加動機や学びなどを共有したいと思います。

参加者の属性

参加の動機は?

など

Day 1:Keynote & Session

初日のKeynote & Sessionでは、Inspirational Talk としてアメリカから3名の登壇者に来日してもらい、グローバルでの「デザインのあり方」やトレンド、また個人的な失敗談などを交えたお話をお届けしました。それに続いて、影響力のある日本人登壇者による8セッションがマルチトラックでリッチに行われました。
キーノート・セッション・ワークショプの内容はこちらの記事からご覧ください。

UX Milk 代表の三瓶さんとUX道場代表の轟さん

そしていつも通りMCを務めるのは私、武井です。

参加者は有益な情報は、あっという間にアップしてくれます

Web Designing 五十嵐さんよりWeb Design 業界の動向を伺います

今回のイベントコンセプトに賛同して来日してくれたグローバルリーダー3名!

「失敗こそが最初の一歩」を登壇してくれたGoogle のTravis Neilson

「デザインのあるべき姿」を登壇してくれたAdobeのデザイン部門を統括するKhoi Vinh

当日、まさかの雪にも関わらず会場は参加者で熱気ムンムンでした!

AMA (個人的な質問を何でも聞ける Ask me anything セッション)

Xdのこれからの進化を XdのUX design leadのTalin Wadsworthが真剣に答えます

懇親会・Beerbashの様子

Day 2: ハンズオンで学ぶWorkshop

Day2のハンズオンワークショップでは、国内外のファシリテーターによるユニークな3時間ワークショップを6つお届けしました。

キーワードを使って脳を解放します

時間が経つにつれて一体感と笑顔が出てきました

敏腕ファシリテーター兼通訳の太田さんがTravisに説明中!

アイディアを伝わる形に落とし込みます

円になりアイディア発表!

メンバーズ川田さんによる「物語と人工物のプロトタイプで共創するサービスデザインスプリントワークショップ」

付箋を使い、優先順位・見返り・圧力を見える化します

DMMによるLEGOを活用したチームビルディングワークショップ準備中!

実施されている内容に合わせて流れるように描かれるGraphic Recordingがすばらしい!

大人だってやっぱりLEGOはテンション上がります!

境さんによるXdを活用したワークショップではラピッドプロトタイプやモーションテクニックを学びます

長谷川さんによるデザインの伝え方ワークショップ!

どのワークショップも個性的で全部ご紹介したいところですが、私自身も全部は体験できなかったので、ワークショプの詳細はこちらの記事からご覧ください!

参加者からのFeedback

など、たくさんのご意見をいただきました!

まとめ

近年、UX Design, Service Design, Social Design, Community Design etc. と視覚的コミュニケーション以外の「仕組み・体験のデザインの価値」があちこちで取り上げられるようになりました。デザインの価値が広義に認知されている証ですね。こうしてあらゆる「設計的なデザイン」が言語化されることで更に幅広く「デザイン」が活用され、実例が増えることで「デザインの価値の民主化」に繋がっていくのでしょうね。

今回のキーノートで「デザインの本来あるべき姿とは?」で登壇してくれた Khoi Vinh は彼のポッドキャストWIREFRAMEでも「広義なデザイン」についての見解を事例を交えてシェアしています。言語は英語とはなりますが、ユーザーのウェルビーングをきちんと考慮した Ethical Design(倫理的デザイン)や言語形態の変革 Emoji(😄)に到るまで様々な観点から「デザイン」がどれだけの社会的インパクトを与えられる力を持っているかを提唱しているので、興味ある方は是非こちらもチェックしてみてください。

WIREFRAME: A podcast about good design. Brought to you by Adobe and Gimlet Creative.

<All Photos by Taio Konishi Photography >

デザイン・デザイナーの価値向上を目的とした今回のカンファレンス、開催までに紆余曲折ありましたが、現状に課題意識を持っている多くの方々のご協力と想いの掛け算の上に成り立ちました。「デザインが社会的役割を更に広範囲で担って行く意義」を考え直す機会の創出を、国内外のリーダーを巻き込んで一緒に実現できたことに感謝します。

本イベントは、UX Dojo x UX Milkの 共催でお届けしましたが、大変ご協力いただいたDMMさん、個人パートナーの上条さん、長谷川さん、伊原さん、太田さん、登壇者・関係者・運営スタッフの方々、そして本イベントの意義に賛同して快く登壇を引き受けアメリカから来日してくれたKhoi、Talin、 Travis、そして参加者のみなさん、本当にありがとうございました&そしてお疲れ様でした!