見るだけじゃもったいない、参加するAdobe MAX! | CoCreate: MAX インタビュー Ko. Machiyamaさん

AdobeMAXはクリエイティブコミュニティによる、クリエイティブコミュニティのためのカンファレンス。そして今年もあなたがそのクリエイティブをつくるかもしれません。世界中のクリエイターの活躍の場と報酬が得られるチャンスがAdobe CoCreate。ぜひ見るだけじゃないAdobe MAXに参加してみてください。

さて、今年もこのシーズンがやってきました。Adobe MAXまであと1ヶ月半。今年はどんなセッションや新しい発表やSneaksがあるのか今から楽しみです。

そして、CoCreate: MAXが再び今年も帰ってきました!といっても、まだまだ知らない人も多いのではないかと思うので今回、2020年のCoCreate: MAXで唯一日本から参加していたイラストレーターのKo. Machiyamaさんに緊急でインタビューさせていただきました。質問形式でそのプロセスや制作したクリエイティブなどを解説します。読み終わった後に、ちょっとでも「参加してみようかな?」と下記詳細をのぞいて、ためしにでも応募してもらえたら嬉しいです。

CoCreate: MAXとは?

Adobe MAXはクリエイティブコミュニティによる、クリエイティブコミュニティのためのクリエイティビティカンファレンスです。クリエイティブなアイデア、ツール、インスピレーションを幅広く紹介する最高の祭典にするため、世界中のあらゆる分野のクリエイターからの参加を楽しみにしています。CoCreateは世界中のクリエイターに活躍の場と報酬が得られる機会を提供しています。

多種多様な新進クリエイターに活躍の場を提供し、さらなる才能の開花を目的にしている側面もあります。応募を審査してお願いするポストがあればそのクリエイティブを担当できるという、まさに見るだけじゃない一緒に作り上げる、MAXになるかもしれません。

応募方法について

大きく以下の4つのジャンル、「イラスト」「グラフィックデザイン」「モーション&アニメーション」「3D &AR」があり、 Behanceを経由してからの応募となっています。

希望のジョブカテゴリーのリンクから詳細を確認して応募してください。すべての応募書類を審査し、お願いするポストがあればCoCreate: MAXチームからコンタクトがあります。

CoCreateで募集しているカテゴリー

もちろんこの4つのカテゴリーに属さないクリエイティブ分野もあると思いますが、該当するものがなさそうかなと思われても、自身のスキルに最も近いカテゴリーを選んでみてください。

CoCreateチームメンバーのメリット

CoCreateチームの一員となると、世界各国からのクリエーターとつながりを持てるほか、制作してもらった作品に対して正当に報酬が支払われます。また、Adobe MAXの期間中プラットフォームを通じて参加したクリエイターとその作品が多くの人に紹介され、ソーシャルなどさまざまな場面でも人の目に触れ作品を知ってもらうきっかけになります。ちなみに去年参加したクリエイターリストはこちらからチェックできます。

とは言っても、実際どんなプロセスで応募、制作、報酬を受けるまで進んでいくのか。不安いっぱいですよね?そんな不安を解消できるよう、去年CoCreate: MAXに日本から参加したイラストレーターのKo. Machiyamaさん(以下、Ko.)に Creative Residency プログラム担当の私Ryota(以下、R)が色々と質問をお聞きしました。

リーモートでのインタビューの様子

応募〜制作までの道のり(インタビュー形式)

  1. 応募
  2. ------------ 応募のきっかけ ------------
  3. R:「まず、応募するきっかけを聞かせてください、どこでこの存在を知りましたか?」
  4. Ko.:「明確には覚えてないのですが、SNSかCommunity Fundのコミュニティで聞いた気がします」
  5. R:「なるほど、たまたま知ったということですね?そしたら、こういう情報は出していかないとなかなか届かないですね!ぜひいろんな人にもチャレンジしてもらいたいと思います」
  6. ------------ 応募は英語? ------------
  7. R:「今回のCoCreateのサイトや応募フォームなどは日本語に翻訳されていましたが、去年は英語のままでしたよね?」
  8. Ko.:「そうですね、基本英語でした。ただ、文章であれば今は翻訳のツールも充実しているのと、そこまで難しい話題も出てこないのなんとかなる感じです。」
  9. R:「確かに、翻訳ツールの精度も上がっていますし、メールの返信書くのもそこまで変な感じにならないですし、ビジュアル作ることがメインですもんね!」
  10. Ko.:「はい、難しいことはあまりないのでなんとかなっちゃいますね。」
  11. 連絡/契約
  12. ------------ 連絡もメールは英語 ------------
  13. R:「今回のCoCreateのサイトや応募フォームなどは日本語に翻訳されており、いましたが、去年は英語のままでしたよね?」
  14. Ko.:「そうですね、基本英語でした。ただ、文章であれば今は翻訳のツールも充実しているのと、そこまで難しい話題も出てこないのなんとかなる感じです。」
  15. R:「確かに、翻訳ツールの精度も上がっていますし、メールの返信書くのもそこまで変な感じにならないですし、ビジュアル作ることがメインですもんね!」
  16. Ko.:「はい、難しいことはあまりないのでなんとかなっちゃいますね。」
  17. R:「それで、どんな制作内容が連絡きたんですか?」
  18. Ko.:「あるセッションのまとめノートでビジュアルノートを依頼されました。最初はそれがなんなのかわからなかったので、サンプルを送ってもらって理解しました。」
  19. R:「よくあるグラレコ?っていうやつですかね。」
  20. Ko.:「そんな感じですね。ただ、リアルタイムで描くわけではなくセッションから1日後には納品してくれという連絡でした。ソーシャルでも活用したいのでFacebook/Instagram/Instagram Stories/Twitter の4つ」
  21. R:「結構大変なスケジュールでしたね。。。」
  22. Ko.:「一応、2週間前くらいに連絡はきてました。あとは契約は何度かやり取りしました。海外が相手だと契約内容は自分で交渉することが多いのですね。よくあることかなと。」
  23. 制作準備
  24. ------------ 制作までの準備 ------------
  25. R:「今までに、グラレコとかビジュアルノートはやったことあったんですか?」
  26. Ko.:「いえ、この時が初めてでした。前から興味はあったのでやりたいとは思っていました。」
  27. R:「初めてだったんですね、ちょっと大変じゃなかったですか?」
  28. Ko.:「なので、事前にクラレコの本を買ってまとめ方などを勉強しました。この機会に学べて楽しかったというのもありました。」
  29. R:「素晴らしいポジティブ!他に何か事前準備していたことなどありますか?」
  30. Ko.:「なので、事前にクラレコの本を買ってまとめ方などを勉強しました。この機会に学べて楽しかったというのもありました。」
  31. R:「素晴らしいポジティブ!他に何か事前準備していたことなどありますか?」
  32. Ko.:「この方は、映画の小物をつくるデザイナーで有名な方らしく、顔写真は事前に公開されていたので先に下書きをしていました。出てきそうな小物なんかもちょっと下書きを先に用意はしておきました。」
  33. 本番制作
  34. ------------ 本番の映像を見ながらデザイン ------------
  35. R:「そういえば、リアルタイムで配信を見ての作業だったってことですよね?」
  36. Ko.:「そうなんですよ、事前には聞いていたのですが、リアルタイムでは英語のみで不安でしたし深夜の1、2時のスタートだったと思います。アーカイブでもなかなか翻訳が付かず、英語のまま制作なのかと焦っていました。」
  37. R:「それは焦りますよね、すぐにアーカイブ見れて作業できて良かったです。結局日本語の字幕は間に合ったんですか?」
  38. Ko.:「本当そうなんですよ。念の為スクリーンレコードもしながら本番臨みましたが、何度も繰り返して聞いて作業してました。実は日本語の翻訳が出るまで意味を真逆に捉えていたところがあったので、ヒヤヒヤしました。日本語の翻訳が後から付いて良かったです。」
  39. ------------ 使用したツールは? ------------
  40. R:「ちなみに、何で作られたんですが?」
  41. Ko.:「これはPhotoshopで描いてます。当時iPadをまだ持っていないかったので、今だったらFrescoで制作してますね。」
  42. R:「鉛筆ブラシで下書きとかしてから、色を塗っていった感じで進めたんですかね?」
  43. Ko.:「そうですね、下書き、ブラシで色を入れて、テクスチャーをはめ込んだり。」
  44. R:「色使いは何か指定とか何かありましたか?」
  45. Ko.:「色は結構自分の感覚で塗っていました。ただ、クリエイティブクラウドのレインボーカラーを使ってくれという指示はありました。だたどこにという指定は何もなかったですね。」
  46. R:「なるほど、それで人物部分でレインボーの洋服があったんですね。」
  47. 修正/納品
  48. ------------ 修正への対応 ------------
  49. R:「納期は1日しかなかったとのことでしたが、一発OKだったんですか?」
  50. Ko.:「1日で描き上げて、提出後ちょっとした修正があって完全に納品が完了したのが3,4日後くらいだったと思います。」
  51. R:「なるほど、大体はそのままのスタイルでちょっとした修正くらいだったんですね。」
  52. ------------ 納品を終えて率直な感想 ------------
  53. R:「その修正を終えて完全納品ということで、お疲れさまでした。」
  54. Ko.:「英語のセッション聞くのは大変でした。でもレコーディングも日本語字幕もあったのでなんとかなったのと、やっぱりAdobe MAXでの仕事ができるのは自分でもその意味は大きいかなと思うので、良かったです。」
  55. R:「そうですよね、また違った面でMAXに参加するという体験は貴重ですね。モチベーションが普通の仕事とは一味違いますね。」
  56. ------------ 新しい発見は? ------------
  57. R:「CoCreateに応募をしてみて、何か新しい気づきなどはありましたか?」
  58. Ko.:「向こうの人が、自分の絵を見て鉛筆の線と単色でカラーリングしているので、まさにビジュアルノートだよと言われたことですね。普段は同じタッチで違うイラストを描いているので、そんな風に自分の作品を見てくれているのは面白いなという発見でした。」
  59. R:「新しいチャレンジをすることで、見えてくることがあるってことですよね。」
  60. ------------ その後MAX Teamとの関わりは? ------------
  61. R:「納品後は何か他の人たちとのコミニュケーションありましたか?」
  62. Ko.:「その後MAX Teamとはなかったのですが、CoCreate での感想をインタビューしたいということでライターさんと連絡はやり取りしました。」
  63. R:「なるほど、取材があったんですね、他のクリエイターとかはどうですか?」
  64. Ko.:「直接ではなかったのですが、CoCreate: MAXに参加したクリエイターのイラストを描いてくれたイラストレーターの人もいて、その人が描いてくれた私のアイコンは共有で送られてきました。写真を多くって、かなりデフォルメされたテイストでしたが、結構特徴捉えている感じだなと思って自分っぽいかなと。」
  65. 報酬
  66. ------------報酬に対して ------------
  67. R:「正直報酬については金額は直接聞きませんがいかがでした?」
  68. Ko.:「結局4つのビジュアルをベースに、媒体としてはそれぞれ4パターンの計16イメージで、妥当なお支払いいただいたと思います。ただMAXだともっともらえるかな?と思っちゃいましたが、結構な人数のクリエイターにこれくらい支払っていると考えると、すごいなと。」
  69. R:「なるほど、MAXでビジュアルを作ったということでポートフォリオにもできますし、結構貴重な仕事の機会ですもんね。なかなか良かったということですね。」
  70. ------------ちなみに今年の参加は? ------------
  71. R:「ちなみに、去年参加して今年はどうされるんですか?」
  72. Ko.:「今年ももう申し込みましたよ!」
  73. R:「え、早いですね、この間お知らせしたときにはもう申し込んだんですね。今年応募検討している方に一言お願いします。」
  74. Ko.:「最初にも言いましたが、英語はメール文面のやりとりだけだったので、翻訳ツールを駆使すればなんとかなります。最初に顔合わせ的にプロジェクトの説明をオンラインビデオミーティングなどでしたいと言われた時は、メールの方がいいですという形でも交渉しました。」
  75. R:「なるほど、確かに苦手なことは、苦手と伝えること大切ですね。それにしても、CoCreate: MAX は Community Fund プログラムと同じような立て付けですよね。ぜひ興味ある方は、両方この機会に応募してみてください!」

Ko. MachiyamaさんのBehanceに作品が公開されています。

Adobe MAX の CoCreate:としてAdobe MAXセッションのビジュアルノートを担当しました。

セッションはAnnie Atkinsを特集した「Video in the Spotlight Hour」。ビジュアルノートはInstagram、Instagram Story、Facebook、Twitterに展開された。

Adobe MAX Illustrated Notes / CoCreate: MAX

■ Ko. Machiyama / イラストレーター

Portfolio / Behance / Instagram

※昨年のCoCreate: MAXチームのアイコンイラスト共同制作者のBen The Illustratorが手がけたKo. Machiyamaさんのアイコンイラスト

クリエイターのファンド支援とクリエイターコミュニティのCommunity Fundについて興味のある方は、こちらから詳細チェックしてみてください。
申請についても引き続きお待ちしています。

▼Community Fund 申請フォーム
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