未経験から1年でフリーランスとして独立。Adobe Creative Cloudで人生はクリエイティブに、ポジティブに変わった|新しい働き方LAB参加者インタビュー
“あなたは自分がクリエイティブな人間だと思いますか?”
そう聞かれたら、なんと答えるでしょうか。多くの人は遠慮がちに“NO…”と答えてしまうかもしれませんね。
アドビが2012年に米国、英国、ドイツ、フランス、日本の18歳以上の成人5,000人を対象に実施したクリエイティビティに関する意識調査では、この質問に“YES”と答えた日本人の割合はほかの国に比べて、低いという結果が出ました。一方で、「クリエイティブな国はどこか?」という質問に対しては、「日本」という回答が2位を引き離して1位を獲得しています。つまり、外から見ればクリエイティブなものを作り出しているのに、当の日本人にはその自覚はない、という状態だったのです。
この調査から10年が経った2022年、SNSにはさまざまな写真、映像、イラスト、デザインがあふれ、それを生み出すツールも大きく進化。いまやツールがあれば、誰でも表現ができる時代です。
このような環境の変化のなか、日本人はクリエイティブに自信を持つことはできたのでしょうか。
その答えはきっと“YES”です。ここでは、Adobe Creative Cloudとの出会いによって人生が一変し、わずか1年でクリエイティブ未経験のパートタイマーからフリーランスデザイナーへと華麗な転身を遂げた竹原めぐみさんに話を伺いました。
無料ツールに限界を感じ、Adobe Creative Cloudに契約
現在は映像制作を中心に、After Effectsを使ったモーショングラフィックスやPhotoshopを使った動画サムネール等も手がける竹原さん。クリエイティブに触れるきっかけはどこにあったのでしょうか。
「これまで仕事でクリエイティブに関わる経験はなく、大学、大学院を経て、就職したのは大手食品メーカーでした。そこではおもに商品企画や開発を担当していたのですが、諸般の事情で会社を退職し、地元の北海道に戻ることになったんです。
子育てと並行して、パートタイマーとして働くことになりましたが、続けているうちに“もっと自分のスキルを高められるような仕事をしたい”と思うようになりました」
企業で商品企画をしているころは、自分たちで考え、ひとつのものを作り上げていく喜びを感じることができた。でもパートの仕事は自分でなにかを生み出すものではない……作ったもので誰かを喜ばせる、驚かせるのが好きな竹原さんは、“このままこの仕事を続けていいのだろうか”という漠然とした不安、焦りを感じていました。そして、そうした葛藤のなかで先の未来を見据えるようになります。
「コロナ禍の影響で子どもの保育園、幼稚園が休園になるとパートに出ることもできず、申し訳なく思うこともありましたし、子どもが小さいうちはできるだけ一緒にいてあげたいとも考えていたんです。それなら在宅でできる仕事はないかと思って検索をするなかで、“Adobe After Effectsが使えれば仕事が取れる”という記事に出会って。“じゃあ、やってみよう!”と思って、すぐにCreative Cloudに契約したんです」
After Effectsといえば、プロの映像クリエイターが使うツール。そうしたアプリを使うことに不安や迷いはなかったのでしょうか。
「もともとパソコンを使うのは好きで、商品企画の仕事でもわかりやすいスライドを作るのは得意でしたし、趣味で動画編集や音声配信をしたこともあります。だからどうにかなるだろうと思っていました(笑)。無料のツールではできることにどうしても限界がありますし、Creative Cloudを使えばもっといろいろなことができるようになるんじゃないか、という期待もあったんです。
実際にCreative Cloudに契約をしてみると、それまでやりたくてもできなかったこと、やろうとすると時間がかかることがボタンひとつでできてしまったり。わたしのような未経験者でも、ツールの力で一気に表現力が上がるのを実感できました」
ノートパソコン+サブディスプレイを中心とした竹原さんの作業環境
Creative Cloudに契約し、チュートリアルや書籍でAfter Effectsを身につけ、その過程でAdobe Photoshop、Adobe Illustratorにも学びを広げる竹原さんでしたが、すぐに仕事が取れるようになったかといえば、そうではありませんでした。
「クラウドソーシングサービスのランサーズに登録をしてみたのですが、依頼されるのはアンケートの回答のようなクリエイティブとは無関係の仕事だけ。報酬が27円だったこともありました。
ちょっと使えるくらいで仕事は取れないんだとも思いましたし、独学ばかりでは自分がどのくらい上達しているかもわかりません。同じような仲間がいればもっとがんばれるかもしれないと思っていたところに、ちょうどランサーズの共創コミュニティ『新しい働き方LAB』で企画の募集があり、“これだ”と思って参加を決めました」
新しい働き方LAB https://www.lancers.jp/lab
「新しい働き方LAB」でクリエイティブのレベルが上がった
アドビがオフィシャルパートナーとして参加をする「新しい働き方LAB」の企画では、2週間ごとにクリエイティブチャレンジというお題が出されます。独学では体験できない、課題に対してクリエイティブで答えを出すという取り組みは、竹原さんのクリエイティビティを大きく向上させるきっかけになりました。
「最初は“好きなものを作る”というような簡単な課題だったのですが、“サムギョプサルを朝食に食べたくなるような広告を作る”“どしゃぶりの雨の中、デートしたくなる広告を作る”というようにだんだんレベルが上がっていくんです。
使うアプリケーションや表現方法は自由だったので、まずどういうものをつくるかを考えて、それに必要なアプリの使いかたを調べていきました。本当に大変でしたが、チュートリアルのように答えに向かう道筋だけをなぞるようなものではなく、“お題に対して自分で考えて答えを出す”という経験を積むことができたのは本当に勉強になりましたね。参加して自分でも実感できるくらい、クリエイティブのレベルが上がったと思います」
新しい働き方LAB|クリエイティブチャレンジ制作作品
課題を通してさまざまなCreative Cloudアプリケーションに触れるうちに各アプリの勘所も掴めるようになり、チュートリアルでは点の知識だったものが線としてつながったことで、狙った表現を実現するためのスピードは格段に速くなっていきました。
これほどの速度でクリエイティブスキルを高めることができたのは、竹原さんが「新しい働き方LAB」と並行して、オンラインスクール「Udemy」、オンラインメンターサービス「MENTA」等、在宅で学べる機会を積極的に活用していたことも理由のひとつ。アプリの使いかただけでなく、デザイン、マーケティングの勉強も続けるなど、少ない時間のなかで貪欲に知識、経験を吸収していきました。
パート、子育てと忙しい毎日のなかで、なぜ学びを続けることができたのでしょうか。そのモチベーションを竹原さんはこう話します。
「“目の前のチャンスを絶対に掴みたい。ここで変わらないと一生このままかもしれない”という気持ちがあったからこそ、がんばれたのだと思います。『新しい働き方LAB』の課題をすべて終えて、自分のクリエイティブに自信を持つことができたとき、フリーランスになろうを決めました。
そのことを上司に伝えたら、嫌な顔をするどころかすごく応援してもらえて……なんだか拍子抜けしちゃったんですよね(笑)。その職場で働いているときは、自分は“これしかできない”“これしかやらせてもらえないんだ”と思い込んでいたけれど、自分で“こういうことがしたい”と決めるだけで世界は変えられるんだ、こんなに簡単なことだったんだと、そのときすごく感動しました」
スキルや表現力を高めるためにスキマ時間を使って自主制作にも取り組む
アプリケーションの解説本だけでなく、デザイン書、ビジネス書が並ぶ竹原さんの書棚
経験×スキルで自分だけの仕事を作る
数々の学び、経験を得た竹原さんはランサーズで徐々に案件を獲得。半年で約30万の報酬を獲得できるまでになりました。Creative Cloudに契約してからわずか1年と少しの間にここまでの収入を得られるようになった秘密はどこにあるのでしょうか。
「最初の頃はモーショングラフィックやYouTubeのオープニングムービー等、映像制作を広く請け負っていたのですが、最近は食品系映像に特化するようにしています。セルフブランディングですね。
きっかけになったのは、包丁のプロモーション映像の仕事です。食品メーカーで商品開発をしていたこともあって食品を撮影する機会は多く、おいしそうに見える撮りかた、見せかたは経験としてわかっていました。そこにAfter Effectsのスキルを組み合わせたこの動画をつくったとき、食品×After Effectsのかけあわせに特化した仕事ができるんじゃないか、食品系ECサイト向け映像なら、ほかのひとには負けない、自分だけの表現ができるはずだと思ったんです」
クリエイティブの経験が少ないなら、これまでに自分が積み上げてきた経験をプラスして、自分ならではの仕事を作る。これまで経験したすべてが、竹原さんしか持ち得ないクリエイティブの強みへと転換できることに気づいた瞬間でした。
「『生』食パン用スライサーナイフ」紹介動画/CL:東亜金属株式会社
クリエイティブを仕事にしようと決めて、フリーランスになったいま、その変化を竹原さんはどのように感じているのでしょうか。
「“好きなことを仕事にしていいんだ”と思えたことがなによりもうれしいですね。
仕事がなければ収入はありませんが、やればやったぶんだけお金になる。与えられる仕事ではなく、自分で営業して仕事を取り、自分の頭で考えてかたちにする。うまくいく/いかないもすべて自己責任。そんなフリーランスの働きかたはわたしの性にも合っていると思いました。周りからも“最近、明るくなったよね!”と言われるくらい、いまの生活は充実しています」
ランサーズ|竹原めぐみさんのページ https://www.lancers.jp/profile/megu-dy
何かを表現したい、自分がつくったもので誰かを喜ばせたい、驚かせたい……そう思っても、クリエイティブの世界に足を踏み出すのは勇気がいることかもしれません。しかし、竹原さんのようにツールとの出会いがその後押しをしてくれることもあります。そしてその先には、これまでとはまったく違う世界が広がっています。
クリエイティブはごく一部の表現者だけのものではありません。誰もが表現できる時代だからこそ、Creative Cloudというプロ向けのツールに触れ、自分だけのクリエイティブに挑戦してみませんか?
竹原めぐみ
Lancers|プロフィール
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Twitter|@Megumi_wakuwaku
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