2023 ISSEISHA FAIRにて印刷業界のリスキリングを実践するAdobe Creative Cloud最新情報セミナーを開催

5月26・27日の両日、香川県高松市にて株式会社一誠社が主催する「2023 ISSEISHA FAIR」が開催されました。
こちらにて、「デザイン作業は効率的に進化する!Adobe Creative Cloudの最新情報」と題して、Creative Cloudセミナーを開催しましたので、ご紹介します。

PhotoshopとIllustratorの新機能と機能強化を紹介

テレビの画面 中程度の精度で自動的に生成された説明

機能紹介ではメモを取る多くの参加者の姿が見られた

セミナーでは、Creative Cloudの最新情報として、IllustratorとPhotoshopの新機能と機能強化をご紹介しました。
Photoshopでは、アドビのAI技術であるAdobe Senseiを搭載したニューラルフィルター「写真の修復」や「写真のカラー化」機能を紹介。「写真のカラー化」は昨年、東奥義塾高校が同校の歴史ある白黒写真をカラー化するというプロジェクトが実施されるなど、多くの分野で注目されている機能でもあります。印刷の現場では写真の調整や加工というのは日常業務のように行われ、古い写真を扱うシーンも少なくないと思います。是非これらの進化したPhotoshopの機能を活用ください。
さらに新機能の「削除ツール」や「色調補正のプリセット」、また、Beta版に新機能として搭載された、ジェネレーティブAIの機能をデモを交えて紹介し、これからのクリエイティブワークの未来を感じていただきました。

参考:あなたも出来る!白黒をカラーに

Illustratorでは、「3D機能」や「クロスと重なり」をデモを交えて紹介。これらの機能は、知らなかった‥、知っていたけど使ったことがなかった‥という方も多いかも知れません。これまで複雑な操作や手間と時間をかけて制作していたグラフィックが、数回の操作で生成されるこの機能は、日々のデザインワークに活用いただけると思います。

Premiere Proを活用した動画スキルで新たなビジネスチャンスを掴む

部屋の中でコンピューターを使っている人々 中程度の精度で自動的に生成された説明

いま市場でどれだけ動画スキルが求められているのかを紹介

本セミナーでは、主催の一誠社様からリクエストをいただいた、動画編集アプリ「Adobe Premiere Pro」をデモを交えてご紹介しました。
印刷関連のセミナーなのに、何故?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。動画広告におけるデバイスの市場規模の推計予測では、“スマートフォン”の占める割合がここ数年で飛躍的に伸びています。また、“2023年にみんなが挑戦したい習い事”に関する調査結果として、男性の1位が「動画編集」であり、女性の5位に「動画編集」がランキングされるなど、いかに世の中においての動画市場と興味が広がっているかなど、アンケート結果を交えて紹介しました。
印刷業界や印刷に関わるお仕事をされている方も、この状況を鑑み、近い将来を見据えて是非動画制作という新しいスキルを身につけ、新しいビジネスチャンスに繋げていただければと思います。

屋内, 人, 男, テーブル が含まれている画像 自動的に生成された説明

Premiere Proで機能強化された「自動文字おこし」

テーブルの周りに集まっている人々 自動的に生成された説明

テキスト編集することで動画編集が行える

本セッションではPremiere Proでいかに簡単に動画制作ができるかを、デモで順を追って紹介しました。
今回新たに機能強化された「文字起こしベースの編集」を使って動画を編集する内容をご覧いただきました。この機能により、動画素材の読み込み時に全てのクリップが自動的に文字起こしされ、文字起こしされたテキストを編集することで、動画編集を簡単に行うことができます。
セミナーに参加された多くのみなさんは、テキストの扱いは得意とされているかと思います。IllustratorやPhotoshopと同じショートカットを使い、同じ感覚操作で動画編集が行えるというのは、目から鱗ではないでしょうか。例えば、部分的なテキストをカットして任意の場所に移動させる動画編集は、command+X(切り取り)と、command+V(ペースト)で簡単に行えます。皆さんが普段多用されているであろうショートカットです。
動画編集にチャレンジするにあたり、全く異なるUIやショートカットのアプリを使わなければならないのであれば、一から機能を学び覚える必要があり、普段忙しい日々の中でその時間を作ることも容易ではありません。しかしCreative Cloudの全てのアプリは、アイコンやショートカットは極力近づけるようにしており、ユーザビリティを追求しています。

参考:Premiere Pro - サンプルファイルで文字起こしベースの編集を試してみよう

机の上に座っている人たち 低い精度で自動的に生成された説明

Premiere Proの「文字起こしベースの編集」機能は、印刷現場を経験してきたわたし自身も動画編集を身近に感じることができるものであります。
IllustratorとPhotoshop、InDesignは得意だけれど、Premiere Proは触ったことがない。あるいは自分には無理だろう‥と感じている方に是非これを覚えていただきたいと思います。今回のデモを通じて、動画制作のチャレンジのハードルが少し下がったのではないでしょうか。
このセミナーをひとつのチャンスと捉えていただき、是非Premiere Proを使った動画制作にも挑戦いただければと思います。

質問コーナーではAdobe Senseiについての質問もあがった

今回のISSEISHA FAIRのテーマが「GO BEYOND 超えていく」とあります。印刷業界における環境と状況がめざましく変化する昨今、“印刷業界のリスキリング”という言葉をよく耳にします。セミナー終了後のアンケートでは「Premiereに対してもう少し詳しく次は聞いてみたい」「新機能がいろいろ知れて良かった。仕事にはまだむずび着かないが動画制作は少しずつチャレンジしていきたいと思います」「動画編集メインのセミナーがあったら行ってみたい」など、印刷の現場を支えるみなさんにとって、日々の業務を効率化するヒント、また新しいビジネスの可能性を感じていただけたのではないでしょうか。
多様化するニーズに対応する必要があることを再認識し、またそれに適応すべく、みなさまの事業領域や枠組みの拡大に繋がれば幸いです。

Creative Cloud は環境の変化に敏速に対応し、より多くの可能性を生み出すための機能強化と進化を日々行っています。クリエイティブ現場での業務効率化と業務拡大にぜひご活用ください。