Adobe Lightroomによる写真編集・共有がこれまでになく簡単に

Adobe Lightroomモバイル版は2015年に無料アプリとして登場し、場所を問わず写真編集できる環境をより多くの人々に解放しました。それ以来モバイル環境も大きく進化し、今日では写真の編集・共有をスマートフォンで行う人がかつてないほど増えています。

だからこそ、私たちはモバイルという環境が写真にできることを改めて考えています。そして本日、Lightroomモバイル版の最新バージョンに2つの新機能を追加しました。これらの機能を使えば、モバイルデバイスを使った写真編集がさらに簡単になるだけでなく、写真編集プロセスを簡単に共有することもできます。

写真への即時アクセス

(iPad版を含むLightroomモバイル版)

私たちはより速く、よりシンプルで、より簡単な写真のモバイル編集を実現する方法を常に探しています。なぜなら、撮影したその瞬間がまだ新鮮なうちに写真を編集し、すぐに共有したいと多くの人が望んでいることを知っているからです。私たちはそうした声を反映し、撮影から編集までをこれまでになく短時間で行えるようにする新しいアップデートを実施しました。

今回のアップデートで、スマートフォンやタブレットなどで撮影した写真をLightroomモバイル版で加工するために「読み込む」という作業が不要になりました。アプリを開いた瞬間にApple iCloudまたはAndroidのギャラリー内の写真、動画、アルバムにアクセスし、それらがLightroomに新しく設けられたタブに直接表示されます。あとは、編集したい写真や動画を探して選択するだけなので、時間の節約になるだけでなく整理整頓も可能です。自分でアルバムに分けて整理している写真や動画なら、場所が把握できているのでそのままタップして進み、目的の写真や動画にすぐに到達できます。タップひとつで編集に取り掛かり、イメージを形にすることができるのです。

写真編集プロセスの「リプレイ」

(Lightroomモバイル版 )

Lightroomで編集した写真を、そのプロセスと共に日常的に公開する人々も多くいます。Lightroom最新バージョンでは、それが簡単に行えるように、編集リプレイ機能を追加しました。最終的な完成に至るまでの編集ステップがわかる「ビフォー・アフター」動画を作成し、公開することができます。

クリエイター独自のユニークな編集スタイルの舞台裏を他のクリエイターに共有することで、クリエイティブなスキルをアピールしたり、コミュニティとつながったり、インスピレーションを与えたりすることができます。一例として、アドビのエンジニア、Juliaが写真をどのようにカスタマイズしたかをご覧ください。編集リプレイを投稿する際は、他のクリエイターにも紹介できるように@Lightroomとメンションしてください。

この機能を使うのは、自分の編集を見直してプロセスを改善するよい機会でもあります。例えば、編集リプレイを見直して照明の調整が強すぎることに気づいたら、写真に戻ってライティングを調整し、納得いくまで仕上げることができます。編集リプレイの作成機能は、Android端末では全言語で、iOS端末では英語のみで本日より提供されます(今後、さらに多くの言語で提供される予定です)。

モバイルの可能性を再創造する

この記事でご紹介した2つの機能は、Lightroomモバイル版をお持ちの方なら誰でも無料で利用でき、本日より全世界で展開されます。これは、モバイル体験を完全に再構築するという私たちの目標に向けた最初の一歩です。モバイル環境での写真編集をこれまで以上に速く、簡単に、直感的に行えるようにするため、今後数か月の間にさらなる機能拡張を行う予定です。Lightroomモバイル版の新機能をいち早く試してみたい方は、ぜひプレリリースコミュニティに登録(英語)してください。

皆さんのからのさまざまなフィードバックをいただくことで、私たちはどんなスキルレベルのフォトグラファーでも場所を問わず、簡単に写真を編集してプロレベルの結果が得られる、より良いモバイル体験の実現が可能になります。

写真をより精密に仕上げるためのさらなる強化

また、デスクトップ版とweb版にも、写真を思い通りに微調整するための新しいアップデートがあります。

トーンカーブ補正における彩度の調整

(Lightroom Mac/Win版、Lightroom Classic、Adobe Camera Raw)

© Katrin Eismann

トーンカーブを使って写真のコントラストを補正すると、それが彩度に意図しない影響を与えることがよくあります。新しく追加された「彩度の調整」スライダーを使えば、そうした影響を打ち消すように彩度を調整し、思いどおりのカラー値を実現できます。

マスクへの粒状感の適用

(Lightroom Mac/Win版、Lightroom Classic、Adobe Camera Raw)

マスク作成の際に「粒状感」コントロールが利用できるようになり、写真の特定の部分に適切な量の粒状感を追加して写真をより美しく仕上げることができるようになりました。

この機能では、ピントが合っていない領域や無地の背景に粒状感を加えて独自のクリエイティブな演出をしたり、写真全体の粒状感のバランスを調整したりすることができます。人物の顔をレタッチした部分や、写真のソフトな領域は、粒状感を追加することでより自然で整合性のある見た目にすることができます。

A collage of a person Description automatically generated

© Katrin Eismann

線形グラデーションと放射状グラデーションのマスクへの適用

(Lightroom web版の新機能。Lightroom Mac/Win版、Lightroom Classic、Adobe Camera Raw、Lightroomモバイル版では提供済み)

私たちは、Lightroom web版の強化も継続しており、写真をより美しく仕上げるためのより高度な機能を導入しています。今回のアップデートでは、グラデーションをかけたマスクを写真に設定し、望んだ領域だけに調整を加えることが可能になります。これは、web版の既存のマスク機能である「被写体を選択」、「空を選択」、「背景を選択」に新たに追加されたものです。

写真の一部の領域に、他の部分に影響を与えない選択的な編集を行うことで、思った通りのライティングを実現できます。写真のハイライトやシャドウ部分にグラデーションマスクを適用して補正したり、その部分だけに露出、照明、カラー、エフェクトの調整をかけることが可能です。また、放射状グラデーションのマスクを適用し、被写体を目立たせることもできます。

A picture containing sky, screenshot, cloud, boat Description automatically generated

A picture containing screenshot, multimedia software, graphics software, software Description automatically generated

© Katrin Eismann

新機能は本日からご利用いただけます

Lightroomモバイル版の最新バージョンは、本日から世界中に段階的に展開され、Apple App Store、Samsung Galaxy Store、Google Play Storeで順次ダウンロード可能になります。ダウンロードできない場合は、時間をおいて再度ストアにアクセスしてください。Lightroomデスクトップ版とweb版の最新バージョンは本日から利用可能で、デスクトップ版はAdobe Creative Cloudデスクトップアプリからダウンロードしていただけます。

この記事でご紹介したLightroomのアップデートと強化の詳細については、こちらもご覧ください。

この記事は2023年6月13日(米国時間)に公開された Adobe Lightroom speeds up mobile editing and sharing with instant access to your photos and editreplay の抄訳です。