生成AI・透過背景もすぐに選別。3億超の素材からすばやく探せる、強化されたAdobe Stockフィルター

Adobe Stock|フィルタ解説

アドビが提供する「Adobe Stock」は、世界中のアーティストやパートナーによるクリエイティブ素材が3億点以上揃う、クリエイターのためのストックサービスです(2023年6月現在)。
写真、イラスト、ベクターデータからデザインテンプレート、ビデオ、オーディオ、3Dまで、素材の種類も多種多様で、クライアントワークからビジネスドキュメント作成、趣味のデザインワークまで幅広く活用することができます。

Adobe Stock|web

Adobe Stock https://stock.adobe.com/jp/

種類も点数も豊富となると、心配になるのが「探しているものがすぐに見つかるかどうか」。
たとえベストな一枚があったとしても、それが膨大な素材に埋もれていては、探すのも大変ですね。
しかし、Adobe Stockはキーワード検索・画像検索に加えて、豊富なフィルター機能を備えており、希望に沿って設定を加えていくだけで、すばやく目的の一枚にたどり着くことができるようになっています。
この記事では、基本的な検索機能からあらたに搭載されたフィルターまで紹介するとともに、Adobe Stockから効率的に素材を探す方法をお伝えします。

目的の一枚をすばやく探す!強力な検索&フィルター機能

最初に紹介するのは、検索窓を使った「キーワード検索」です。
Adobe Stockでは「花 女の子」のような単語だけでなく、「花を持っている女の子」のような文章でも検索することができます。
入力するテキストは日本語を含め各言語に対応していますが、同じキーワードでも「和風 柄」→「Japanese pattern」のように言語を変えると検索結果も変化します。

Adobe Stock|検索

素材種類の切り替えはプルダウンから行ないます。無料素材に絞った検索も可能

キーワードで検索した後は、フィルターを使って検索結果の絞り込みをしましょう。
Adobe Stockページの左側に表示されるフィルターを使えば、種類や価格、色合い、彩度の高さ、人物の有無、サイズ(px)等、さまざまな角度からフィルタリングすることができます。なかには写真の被写界深度、使用頻度、コピースペースの有無といった、ユニークなフィルターも用意されています。
フィルターは順次、追加と機能強化が行なわれており、直近では「アーティスト」「背景」「画像生成AI」「アイコン」の4種類があらたに加わりました。

Adobe Stock|フィルター1


Adobe Stock|フィルター2

Adobe Stockに搭載されている17種類のフィルター。黄枠はあらたに追加されたもの(2023年6月現在)

Adobe Stockのサイドバーには、「フィルター」に加えて「類似を検索」という項目が用意されています。これはすでにある画像から近いイメージの画像をAdobe Stockから探してくれる機能で、手持ちの画像からイメージを膨らませるだけでなく、キーワード検索→フィルターによる絞り込みのあとで、さらに構図から絞り込む、といった使いかたも可能です。

Adobe Stock|画像検索1


Adobe Stock|画像検索2

Adobe Stockの検索結果をもとに、絞り込んでいくこともできるほか、被写体、カラー、構図を指定して探すことも

〈Pick Up〉自国アーティストの素材だけを表示する

あらたに追加された4つのフィルターについて紹介しましょう。
「自国のアーティスト」フィルターは、Adobe Stockで人物を含むシーンや風景を探す場合に特に便利な機能です。ここにチェックを入れると、自国のコントリビューター(Adobe Stockの素材提供者)が作成したコンテンツのみが表示されるようになり、より近いイメージにたどり着きやすくなります。

Adobe Stock|新フィルタ1

「自国のアーティスト」にチェックを入れていない状態(左)と入れた状態(右)

〈Pick Up〉透過画像や単色背景を見つける

画像の背景が白か透明か。これはデザインワークにおいて非常に重要な問題です。
レイアウトやドキュメントに地色がある場合、背景が透明になっていないと素材としては使いにくいですね。Adobe Stockではデザイン素材として、写真合成用素材として使いやすい透過背景の画像を用意しており、「背景」フィルターで絞り込むことができるようになっています。
このほか、「単色の背景」だけを選ぶこともできるので、デザインのイメージに合う素材をスムーズに探し当てることができます。

Adobe Stock|新フィルタ2

背景が透過した素材を探すには「背景」フィルターの「透明」が有効です

Adobe Stock|新フィルタ2

被写体に背景色がほしいときは「単色の背景」にチェックを入れましょう

〈Pick Up〉画像生成AI素材だけをセレクト/除外

Adobe Stockでは現在、画像生成AI(ジェネレーティブAI)を使って作成されたコンテンツも提供しています。Adobe Stockに登録されているAIコンテンツはすべて、アドビが定める品質的、法的、技術的な基準を満たしたもので、画像生成AIで作られていることが明示されています。
Adobe Stockの「画像生成AI」フィルターを使うと、検索結果のなかから、AIコンテンツのみを選択、または除外することができるようになります。
参考:Adobe Stock のジェネレーティブ AI コンテンツ:コントリビューター向け FAQ https://helpx.adobe.com/jp/stock/contributor/help/generative-ai-faq.html

Adobe Stock|新フィルタ3

画像生成AIで作成された素材には「AIによる生成」の表示があります

Adobe Stock|新フィルタ3

「古城」をキーワードに「画像生成AIの除外」を行なった検索結果

Adobe Stock|新フィルタ3

「古城」をキーワードに「画像生成AIのみ」に絞り込んだ検索結果

〈Pick Up〉便利なアイコン集をすばやく探す

アイコンやピクトグラムの活用は、情報をより伝わりやすくするデザインテクニックのひとつですが、案件のたびにイチからデザインするのは大変ですね。そんなときこそ、Adobe Stockの出番です。
まずは「ビジネス」「プレゼン」などの使用用途に「アイコン」などのキーワードを加えて検索してみましょう。もし検索候補が多すぎると感じたら、「アイコン」フィルターで「アイコン集」にチェックを入れれば、たくさんのアイコン、ピクトグラムが詰まったデータ集が現れるはずです。
Adobe Stockが提供するアイコン集のなかには、100点を超えるセットもあります。
こうしたセットをデザインスタイルごとに用意しておけば、あらゆるデザイン、ビジネス資料に対応できるはずです。

Adobe Stock|新フィルタ4

「アイコン」フィルターではアイコン集だけでなく、単体のアイコンだけを検索することもできます

検索・フィルター機能を使いこなし、Adobe Stockにある膨大な素材をフル活用しましょう。

いかがでしたでしょうか? ご利用に関しては初回無料でお試しいただけるサブスクリプションプランがおすすめです。また、Adobe Stockでは皆様からの作品も受け付けております。コントリビュータープログラムの詳細はこちらをご覧ください。