ポール プレスコットによる、上空からの眺め - Adobe Stock プレミアムコレクション

Aerial image taken by Paul Prescott of Amazing Aerial

クレジット: Adobe Stock/AmazingAerialAgency

ポール プレスコットは15歳のとき、カフェでのアルバイトで稼いだお金でカメラを手に入れました。その後、国際ビジネスを学びながら、学校のアルバムに載せる写真を撮ることになります。「私の最初に夢中になったのは、人物撮影でした。表情の裏にある感情を読み取ることができるためです」と彼は言います。

その後、ロンドンで広告の仕事をしていたとき、カメラを持ってインドを旅し、旅行写真に夢中になるようになりました。そして2006年、本業をやめてコマーシャルフォトグラファーになることを決意しました。

しかし、創造的なプロセスが好きだっただけに、新しいキャリアには落とし穴がありました。「写真が好きでこの世界に入ったのに、撮って撮って撮って納品するという作業しかしていないことに気づいたんです。そして、気が付くとその情熱を失ってしまっていました」。

その後、ベルリンを訪れた際にカメラ店を訪れ、ドローンを手に入れます。これが、彼にとって情熱を取り戻すきっかけとなりました。「空撮では、結果よりもアートそのものに集中することができたんです」。

仕事、そして世界に対する新たな視点を得る

プレスコットは、ドローンを飛ばしているときは冒険家になった気分だと言います。「ドローンなら持ち運びも簡単で、ハイキングにも、島にだって行けます。興奮と発見の感覚を感じます。いつも何が見つかるかわからないけど、それがドローンの魅力だと思います」。

Aerial image taken by Paul Prescott of Amazing Aerial

クレジット: Adobe Stock/AmazingAerialAgency

彼はまた、三次元での仕事を楽しんでいます。「空撮なら、上にも横にも行けるし、丘を越えてすぐに戻ってくることもできる。地上での撮影だとそうはいかないですよね」。

そして、彼は空撮を愛しているだけでなく、高品質の空撮映像が世の中にもたらすものも愛しています。「人々が空撮写真に魅了される理由は、今まで見たことのない場所を、全く違う視点から見ることができるからだと思います」。

Aerial image taken by Paul Prescott of Amazing Aerial

クレジット: Adobe Stock/ AmazingAerialAgency.

空撮の技術とビジネスが軌道に乗ると、彼は自分の仕事のビジョンを確立したいと思うようになりました。「人々が地球を好きになり、敬意の念を払ってくれるような作品を作りたかいと思うようになりました」と彼は言います。

この野望は大きいため、彼は尊敬する写真家達に声をかけ、世界的なコラボレーションを提案することにしました。そして、”アメージング エアリアル“と呼ばれる美しい空撮コレクションを一緒に完成させます。現在、チームには60カ国の160人の写真家が参加し、110カ国以上の写真とビデオを提供しています。

「どの写真家も独自のスタイルを持っています」とプレスコットは言います。アメイジング エアリアルには、ドローンフォトグラファーに加え、パラセール、固定翼、ヘリコプターを使うアーティストもいます。「私たちにはある種の多様性があり、とても美しいのは、私たち全員がお互いからインスピレーションを得ていることです」。

Aerial images taken by Paul Prescott of Amazing Aerial

クレジット: Adobe Stock/AmazingAerialAgency, Adobe Stock/AmazingAerialAgency

技術力を高め、創造性の限界を押し広げる

プレスコットによれば、この数年間で空撮写真は飛躍的に進歩したようです。

「5年前に“素晴らしい”と感じたショットは、今日ではそれほど素晴らしいものではないかもしれません」と彼は言います。「新しいドローンにはズームレンズが搭載されるようになりました。そして、フォトグラファーたちは自分の限界に挑戦し、より良いショットを撮影していることにいつも感心させられます」。

空撮に興味のあるフォトグラファーは、ドローンをよく知ることが重要だと言います。「まずは、自分自身の技術的なスキルとどこまで高く飛べるかを認識する必要があります。私は何度もドローンを墜落させてきました。でも、一度操縦技術を磨けば、脳はクリエイティブなプロセスに集中でき、技術的なことはすべて無意識で出来るようになります。車の運転に似ている感覚です」。

プレスコットは、準備は技術的なノウハウと同じくらい重要だと考えています。「クリエイティブな作業を行わず、単にロケーションだけを撮影すると、クリエイティブな可能性を逃してしまうことになります。クライアントやバイヤーは、あなたが別の視点から撮影してくれることを、とてもワクワクしながら待っているはずです」。

優れたドローン作品とは何か?プレスコットによれば、ただドローンを空中に浮かべれば素晴らしいショットが撮れるというわけではないと言います。「構図を考えなければならないし、もちろん光も必要です」。

Aerial images taken by Paul Prescott of Amazing Aerial

クレジット: Adobe Stock/AmazingAerialAgency, Adobe Stock/AmazingAerialAgency

「地上と上空とでは、光が全く違った働きをすることに気が付きます。上空からの撮影は、その真下にある風景を撮ることになるからです。日が沈んだ直後のゴールデンタイムは、影がそれほど強くなく、光と色が美しく、撮影には最高の時間だと思います」。

現在の喜びを分かち合い、未来に遺産を残す

プレスコットは自分の作品に大きな満足感を得ており、それを他の人々と分かち合うことを大切にしてます。「写真を撮るとき、私は自分の一部をその写真に捧げていると感じます。そして、自分の写真を誰かに見せるとき、自分と同じ喜びを少しでも味わってもらいたいと思います」。

そして、世界中の物語を伝えることに美を見出す一方で、彼は自分の仕事のもうひとつの側面も認めています。それは、空撮作品がとらえた美しい風景を多くの人が見ることで、その場所に興味を持つ人が増えることにつながります。その結果、ツーリズムがもたらす環境への影響を考えないわけにはいかないと言います。「美しい写真と環境へ敬意のバランスを取る必要があるとおもいます」。

Aerial images taken by Paul Prescott of Amazing Aerial

クレジット: Adobe Stock/AmazingAerialAgency, Adobe Stock/AmazingAerialAgency.

「“アメイジング エアリアル“は、人々が立ち止まり、これまでの行動を振り返ることのできる作品として生き続けると思う。氷河であれ、海であれ、陸上の風景であれ、数年後にどのように変化したかを比較することができます。だから、そこにこのコレクションの価値があると思っています」

Aerial image of a whale taken by Paul Prescott of Amazing Aerial

クレジット: Adobe Stock/AmazingAerialAgency.

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この記事は2023年12月01日にAdobe Stockにより作成&公開された Capturing the earth from above with Paul Prescott of Amazing Aerial の抄訳です。