アドビ、ワンキャリアと共同でクリエイティブな就活やキャリア支援を開始! 大学生向けワークショップも実施

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アドビ株式会社(本社:東京都品川区、社長:クレア ダーレイ、以下アドビ)は、就活・転職サービスを展開する株式会社ワンキャリア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 執行役員CEO:宮下 尚之、以下ワンキャリア)と共同で、学生や社会人に求められるクリエイティブスキル向上を支援するため協業していくことを発表しました。

本記事では、2024年3月13日にアドビ本社内で実施された記者説明会と、学生向けに「Adobe Express」を使って行われたワークショップの模様をご紹介します。

就活やビジネスをクリエイティブにするアドビのビジネスハック

プレゼンテーションの様子

無償で使えるアドビツールの活用法を紹介する アドビ 岩本

記者説明会では、最初にアドビ マーケティング本部の岩本 崇が登壇しました。岩本は、「すべてのビジネスパーソンへ推奨したい」と記者に向けて、アドビ製品を使ったビジネスハック術をデモでお披露目しました。

一般に「アドビのクリエイティブツールはプロ向けの有料サービス」と思われがちですが、Adobe IDを作成すれば誰でもすぐに使える無料ツールがたくさんあります。今回はそんな数々の無料ツールのなかから、「Adobe Acrobat」と「Adobe Scan」、webブラウザでも利用できるクリエイティブツール「Adobe Express」、フォントサービスのAdobe Fontsを紹介しました。

プレゼンテーションの様子

Adobe Scan」のデモでは、スキャン機能を使って読み込んだチラシを、PDFドキュメントとしてクラウドに保存、OCR機能で文字認識が可能なデータとして読み込みができる様子を披露。そして、「Adobe Acrobat」のアプリを使うとスマートフォン上でも注釈などをつけてPDFのレビュー作業が、いつでもどこでも行えることを説明しました。

就活やビジネスをクリエイティブにするアドビのビジネスハック

プレゼンテーションの様子

調査結果を報告するアドビ 小池

続いて、アドビ 教育事業本部 執行役員 本部長の小池 晴子が登壇しました。小池は、同社がワンキャリアと共同で2024年2月〜3月にかけて人事/採用担当者165名に「新卒採用の選考プロセスにおける業務課題および学生理解の実態把握」のweb調査を行ったことを発表するとともに、その調査から得られた3つのインサイトについて説明しました。

まず一つめは「履歴書・エントリーシート(ES)に感じる採用活動時の課題」です。従来の履歴書やエントリーシートについての課題をきいたところ、「学生の個性が分かりづらい(38.6%)」、「持っているスキルの程度が分かりにくい(29.1%)」、「読むのに時間がかかる(26.6%)」といったことに、採用担当者は課題を感じていることがわかりました。

プレゼンテーション

二つめは、「学生の個性や経験、スキル理解の具体施策」についてです。学生の個性や能力を把握するため、適性検査やポートフォリオの提出を実施する企業は多いのですが、昨今はより多面的に学生のスキルや個性を確認するため、プレゼンスライドや自己PRビデオの提出を求めるなど試行錯誤しながら採用活動を展開している様子がうかがえました。

プレゼンテーション

そして三つめは、「学生のデジタルPRに対する印象」です。調査によると、採用担当者の76%以上は、学生自らが行うデジタルPRコンテンツの提出について「学生の個性やスキル理解の一助として推奨する」と回答するなど、ポジティブに受け止めていることがわかりました。

プレゼンテーション

こうした状況を受け、アドビは就活サイトとして急成長している「ONE CAREER」を運営するワンキャリアと協業し、クリエイティブな就職活動やキャリア形成を支援する取り組みを展開することとなりました。

プレゼンテーション

プレゼンするワンキャリア 厚地氏

ワンキャリア マーケティング事業部 厚地 峻一氏は「現在の就活市場において学生は『社名』ではなく、自分の能力を発揮して高い給与を得ることができる職場を選んで活動しています。採用手法も多様化するなか、就活・キャリア支援の成功に向け、クリエイティブスキルの向上をサポートすることで学生の皆さまを応援します」と説明しました。アドビとの取り組みとして、特設サイト「ワンキャリアデザインスキル講座 powered by アドビ」を設置し、Adobe ExpressやAdobe Photoshopの講習動画を公開するほか、将来的にはユーザー向けイベントを開催することを検討していると明らかにしました。

イラストレーター・北沢 直樹氏によるワークショップ

記者説明会の終了後には、大学生およそ20名を対象にクリエイティブな就職活動を体験するワークショップを行いました。黄色い帽子がトレードマークのイラストレーター・北沢 直樹氏がAdobe Expressを使って学生と一緒に自己紹介のプレゼンテーション資料を制作しました。

ワークショップ

ワークショップ講師を務めるイラストレーターの北沢氏

北沢氏は「Adobe Expressはプレミアム版もありますが、無料版でも豊富なテンプレートや生成AI機能が使えますし、これだけでさまざまな作品を制作できます」と話します。ワークショップでは、Adobe Expressで「プレゼンテーション」のテンプレートからデザインを選び、名前や自己PR部分を書き換えて自分仕様のPRコンテンツを制作しました。Adobe Expressを初めて利用する学生も、直感的に操作を楽しみながらオリジナルの作品を限られた時間で完成させていました。

ワークショップ

ワークショップに参加した学生のなかで、とくに注目を集めたのがAdobe Expressにも搭載されている生成AIです。例えば「生成塗りつぶし」機能では、塗り替えたい部分を選択してプロンプトを入力すると、内容を削除したり追加して塗り替えることができます。

また、生成AI「テキストから画像生成」を使って、独自のプロンプトでキャラクター作りに挑戦したり、好きな物を「テキスト効果」で文字に表現するなど、個性豊かなページ作りを楽しみました。

ワークショップ

制作したコンテンツは、タイトルを付けてwebページとして公開設定を行うと、就活時にプレゼンなどでも利用することができます。作成者情報や編集許可のコントロールができるため、安心して利用できます。

参加した学生からは「また参加したい」「生成AIを使うコツが理解できた」との声

ワークショップ終了後、参加した学生に受講のきっかけを聞いてみると「普段から趣味で写真を撮ってAdobe Photoshopで編集をしているので、このワークショップに興味を持ちました」「生成AIで画像制作をやっていて、コツを知りたいと思って参加しました」などの回答がありました。またワークショップの感想を尋ねると「Adobe Expressのことは知っていたけれどあまり使ったことがなかったので、今回参加して実際に使ってみて楽しかったです」「プロンプトを入れてこんなに簡単に画像が出てくると思っていなかったのでびっくりしました」と笑顔で答えていました。

ワークショップ

受講生と交流しながら進むワークショップ

講師の北沢氏は今回のワークショップについて「昔と異なり、今は就職活動時に個性を出す時代です。誰もが持っているクリエイティビティを、形にするためにAdobe Expressのようなデザインツールを1人でも多くの方が使いこなせるようになるといいと思います」と話します。「実際にみなさんが手を動かして楽しく創作しているのを見て自分も刺激を受けました。これをきっかけに学生の皆さんが、自分の個性や得意なことをしっかり企業の方にアピールできるように応援したいと思います」(北沢氏)

今回イベントで紹介したツールはどれも無料から気軽に利用できるものです。この記事をご覧の皆さまも、ぜひAdobe IDを作成してビジネスに就活にクリエイティビティを発揮してみてください。

※ワークショップに参加いただいた学生に、参加理由や今後活用したい機能などについてお話を伺いました。インタビュー動画は、こちらからご覧いただけます。