クリエイターの権利と生成 AI?アニメーションで楽しく学ぼう Adobe Firefly の倫理面への取り組み

アドビは、クリエイターの権利を尊重しています。これは、生成 AI に関しても同様で、 Adobe Firefly の特長の一つです。Adobe Firefly 開発における、こうしたアドビの倫理的な取り組みを紹介するために、4 分ほどのアニメーション動画が公開されました。(クリエイターの権利と生成 AI?4分で分かる Adobe Firefly の倫理面への取り組み

この動画は、アドビの倫理的な生成 AI への取り組みの中から、主要な以下の 4 つのトピックを取り上げて、アニメーションでわかりやすく解説します。

  1. ネット上のコンテンツを自由に学習しません。
  2. 生成物の所有権を主張することはありません。
  3. 許諾を得て学習した素材の提供者には報酬を支払います。
  4. コンテンツの帰属を見える化します。

生成 AI とクリエイターの関係に興味のある方は是非ご覧ください。いろいろなヒントが紹介されています。

アドビの倫理的な AI への取り組み

アドビは 2016 年にそれまで培ってきた AI 技術を Adobe Sensei ブランドで前面に打ち出しました。当時は、機械学習とディープラーニングによる AI の実用化が急速に進み、AI 関連の技術が社会的に大きな注目を集めていました。アドビも、そうした技術トレンドを牽引するテクノロジー企業の一社として名乗りを上げたわけです。

AI がクリエイター向けの機能の中で主要な役割を担うようになったことを受けて、アドビ社内では AI の倫理面に対する取り組みが本格化しました。格好だけの形式的なスローガンではなく、簡潔で実践可能で意味のあるガイドラインを策定すべく、部門を横断して様々な立場のメンバーを集めたチームが結成されたそうです。

そこで生まれたのが、「説明責任」「社会的責任」「透明性」の 3 つの基本理念です。これは、アドビ社内の AI 倫理ガバナンスの基盤になりました。例えば、「透明性」は、AI の使い方を利用者にオープンにすることです。

AI は、人間の創造性を拡張し、作業効率を向上し、革新を加速するものであるべきです。一方、AI 技術の進歩と普及は、さまざまな社会的要因に影響されて、新しい倫理的な課題を発生させます。変わり続ける状況に対応するため、アドビのアプローチは、クリエイターやパートナーとの対話を通じて継続的に改善されているそうです。

3 つの基本理念は、 Firefly の開発にも適用されました。例えば、偏見や誤情報が永続的に生成されると、クリエイターやコミュニティにとって、潜在的な損害になる可能性があります。Firefly の学習プロセスには、これを避ける仕組みが必要です。

動画で紹介されている 4 つの方針も、こうした評価と検討を経て、倫理的なリスクを可能な限り軽減するため定められたものです。クリエイターと AI が共創する未来を目指すのなら、機能と性能だけに目を向けているわけにはいかないでしょう。

動画で紹介されている内容は、アドビサイトの「生成 AI 時代における責任あるイノベーション 」というページにより詳しく紹介されています。興味のある方は、合わせてご覧ください。

著作権が気になる方のために、「著作権と Firefly の商用利用における安全性」について解説するアニメーション動画も公開されています。こちらもぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=kvIwS5VAEnI

生成 AI と著作権?アニメーションで楽しく学ぼう Adobe Firefly の安全性への取り組み

Firefly を利用するには生成クレジットが必要です。現在お持ちの生成クレジットを確認する方法は、こちらをご覧ください。

その他の生成クレジットに関するよくある質問は、こちらのページをご覧ください。