今求めるコンテンツ:春 - 再生の兆し
ストックフォトで人気の定番のモチーフに加え、ビジュアルトレンドをおさえた作品を投稿ください。ニーズに合ったコンテンツ制作で売り上げアップを狙いましょう。
北半球の広い範囲では気温が氷点下を下回り、春の訪れはまだ遠い先のことに思えるかもしれません。ですが、そんな今だからこそAdobe Stockに作品投稿するチャンスです。春からスタートする取り組みへのお客様の関心が高まり、キャンペーンの計画を立て、活力あふれる再生の季節を描いた写真やデザイン、イラスト、ビデオを探している今こそAdobe Stockに春の作品を投稿しましょう。
長らく続いた自粛生活の影響もあって、カラフルなイースターエッグ、ギンガムチェックのブランケット、山のような花束といった定番の素材にニーズが集まることが予想されます。日本だと、桜の時期を迎え、新たな生活の始まりを描写する作品のニーズが高まります。
一方で、これまでになく豊かで、色彩にあふれ、幻想的な春のイメージへと見る人の心を誘うようなものがビジュアルのトレンドになっています。この記事では、Adobe Stockで2021年春の主なトピックとテーマをいくつか御覧いただき、春らしい作品制作のヒントをご紹介します。
Adobe Stock/Antonio Rodriguez
●2021年春のトレンドカラー
例年、春の訪れと共に明るいパステルカラーが登場します。暖かな時期に咲くバラ、ラベンダー、キンポウゲ、ブルーベルの柔らかくなめらかな色彩は、イースターエッグやリネンのドレスからマカロンに至るまで、あらゆるものに使われる定番カラーです(日本の伝統色も華やいだ色に変わり、部屋のしつらえや和菓子といったもにも目を向けてみるといいですね)。
今年は春を代表するそのような色をさらに鮮やかに、豊かに表現したものが人気を集めています。人々が活気や明るさを感じさせる画像、デザイン、制作物に引き付けられるのは、スクリーンばかりを見て過ごした陰鬱で味気ない日々の裏返しでしょうか。鮮やかなパステルカラーは、色味を抑えた同系色のパステルカラーと合わせて使用されており、その傾向は甘いカラーが揃ったSoft Startのカラーパレットに見て取れます。
クレジット:(左)Adobe Stock/ CURBON (右)Adobe Stock/なみぞう
Adobe Stock/Hayden Williams/Stocksy
Adobe Stock/Adobe Colorの春のSoft Startカラーパレット
エネルギッシュで華やかな色彩が人気を集めている今春の傾向は、2021年のトレンド「気分を上げる色」の一部と見ることができます。ストレスが多く困難を極めた2020年が終わり、アーティストもクライアントも色使いを通して楽観的、誇り、快活さといったイメージを重視するようになってきました。
イメージ提供:Adobe Stock/JimenaRoquero/Stocksy
●身近な人たちとのつながり
隔離生活を強いられ、旅行を制限され、ソーシャルディスタンスが必要とされる生活の中で良かったことをひとつ挙げるとすれば、それは日々の生活を共にしている人たちのありがたみを改めて実感できたことではないでしょうか。一緒に暮らす人がいれば、誕生日や休日、悲しみや喜びを分かち合うことができます。
隔離生活を共に過ごす中、空間を共有し、行動を共にすることで、改めて人とのつながりを感じられるようになりました。今後のストック画像、ビデオ、デザインには、そのような人と共に暮らす感覚を反映し、強化する作品が増えてくることが予想されます。
(左)Adobe Stock/AudreyShtecinjo/Stocksy 右)Adobe Stock/ADDICTIVE STOCK
これから暖かくなってくると、人々の過ごし方が一人でできるエクササイズからみんなでできる活動や遊びへとシフトし始めます。それに応じて、ローラースケートやバドミントン、サイクリング、縄跳びなどちょっとレトロなスポーツの魅力を表現することで、身近にある自宅の庭や地元の公園を新しい方法で楽しむ方法を提案する動きがみられると考えています。また、パドルボードやサーフィンなど雄大な自然の中で楽しむアウトドアスポーツなら、ソーシャルディスタンスを保ちながら他の人と一緒に楽しむ機会を増やすこともできるでしょう。ストックコレクションのBack in Action、誰かと一緒に新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む様子を描いた作品を収録しています。
新しい現実は家族の在り方にも影響を与えました。2020年7月の時点で52パーセントの若者が親と同居しており、4ヶ月前の47パーセントから急増しています。パンデミックが世界中に広がる前でさえ、アメリカでは多世代で同居する家庭が6,400万世帯という記録的な数となっていました(このような家族のあり方は、西洋諸国以外には昔からあった家族形態ですが)。こういった流れを踏まえ、AdobeのFamily Circleコレクションは、構成人数が増え、多様性に富み、多世代が一緒に暮らす家族の姿を描いた作品を収録しており、新しい季節が到来して子供と祖父母が交流する心温まる様子が描かれています。
クレジット:Adobe Stock/Yumiko Kinoshita
●ささやかな喜び
画面をにらんでばかりのライフスタイルや仕事環境では、日常の中で受ける視覚的な刺激が単調になりがちです。Netflixを観た後、Zoomでビデオ通話をして、それが終わるとSNSをチェックしている、などという日常を送っている方もおられるのではないでしょうか。しかし、花が咲き、鳥がさえずり、大地が暖かくなると、私たちの身近なところにも喜びの種が無限にあふれていることに気がつきます。居心地のよい冬の住まいから一歩外に足を踏み出せば、そこには春の訪れがもたらすまったく新しい光景が広がっていることでしょう。
今春は、視覚だけでなく聴覚、味覚、嗅覚、触覚の五感すべてを刺激し、楽しませてくれる新しい素材が求められています。Spring Awakeningレクションには、摘みたてのハーブやレタスの香り、いれたての紅茶の香り、熟しきっていないベリーの甘酸っぱさ、草原を駆け抜ける爽やかなその風を思い起こさせるアートワークが収録されています。
最近では、庭や窓辺でオレガノなどのハーブ栽培を始めたり、野の花を摘んだりといった、家のまわりで自然を体験できるシンプルな方法に注目が集まっており、世界をまたにかけて海外を飛び回るようなイメージにはあまり需要がありません。また、寒い夜や悪天候の日に屋内でアクティビティを楽しみたいときは、パンを焼く、秘密基地を作る、絵を描くなど、五感を刺激する活動が人気を博しています。
クレジット:Adobe Stock/ryotaromm
●空想の春
春は再生の季節、新しい命の季節とよく言われますが、今年の春はそれに加え、かつてないほど豊穣な夢とファンタジーの季節でもあります。肉体は1か所に閉じこもっていても、精神には太陽が降り注ぎ、豊かさにあふれ、柔らかく、贅沢な世界を旅しているのです。
Adobe StockのDreaming of Springレクションで描かれているのは、田舎風の暮らしをファンタジーの観点でとらえ、まるで時間やテクノロジーから解放された場所にいる感覚です。シンプルで素朴な布をまとい、ヒナギクやポピー、タンポポの花が果てしなく咲きほこる野原を行く人々。自然の中で暮らすほかの生きものたちとのつながりを想起させる鶏や羊。まるで時間が止まったかのような、緑豊かで絵のように美しい場面でピクニックをする友達や恋人たち。二重露光を取り入れた抽象的な作風で、遊び心のあるシュールリアリスティックな構成を持つ画像には、こうした幻想的なテーマならではの自由とクリエイティビティがあるのです。
クレジット:Adobe Stock/JovanaRikalo/Stocksy
2021年春のAdobe Stockコレクションギャラリーで、インスピレーションあふれる作品をぜひご覧いただき、制作のヒントとして活用ください。
素敵な作品が完成したら、ぜひ こちらから投稿してください。また、Adobe Stockのアーティスト向けのオンラインコンテンツも常に用意しています。定期的な無料のオンラインセミナー(日本語)やDiscordというプラットフォームを活用したコミュニティー活動など(英語のみ)にも参加いただき、Adobe Stockの一員として楽しんでいただけると幸いです。皆様からの素敵な作品をお待ちしております!
この記事は2021年2月16日にBrenda Milisより作成&公開されたSpring call for content: Signs of renewal抄訳です。
ヘッダー写真:Yusuke Okada / Adobe Stock