富士山麓、理想の子育て環境でクリエイティブを副業に|副業事例インタビュー04

Adobe Creative Cloudを駆使して、デザインを副業にするワーカーにインタビュー。副業を始めたきっかけや、副業をするメリットについて聞きました。

赤富士

社会の変化によって人々の生活スタイルが大きく変わりつつあるいま、働きかたやライフワークバランスを見直してみたい、そう考えている人も多いのではないでしょうか。
そうしたなか、いま注目を集めているのが、デザイン、イラスト、写真、webや動画制作等のクリエイティブスキルです。PCスキルアップのため、キャリアアップのため、趣味の創作活動をより突き詰めるため……クリエイティブツールを学ぶ理由は人それぞれですが、中でもいま増えているのがこうしたスキルを活かして、“クリエイティブな副業”をするというケースです。
ここでは、ユーザー数443万人、全国72万社が利用するクラウドソーシングサービス・クラウドワークス(CrowdWorks)の協力を得て、Adobe Creative Cloudを駆使して、デザインを副業にするワーカーにインタビュー。副業を始めたきっかけや、副業をするメリットについて聞きました。

子育てと自己実現が両立する方法を模索

今回、話を伺ったのは、静岡県で子育てをしながらデザインを副業にしている、Kaori Gotoさん(登録名/以降 Kaoriさん)です。
オンラインが当たり前になってきた今の時代、これまで以上に働く場所の自由度は高くなっていると言えますが、Kaoriさんたち家族が理想の子育て環境を求めて選んだ場所は富士山麓、朝霧高原。夏は避暑地としても人気の高い絶好のロケーションで、クリエイティブを副業にするきっかけはどこにあったのでしょうか。朝霧高原に住むことになった、その経緯から聞きました。

「もともと出身は山形で、大学は福島大学に通っていました。卒業後は山形に戻って公務員をしていたのですが、結婚を機に退職して、夫の転勤で京都・舞鶴に移りました。そこで2人子どもが生まれたあと、神奈川・横浜に引っ越したのですが、3人目が生まれるのをきっかけに、もう少しのびのびしたところで子育てがしたい”というわたしたち夫婦の希望もあって、いまの家で暮らすことになりました」

自宅周辺の自然

きれいな空気と水、豊かな自然に囲まれながらの生活

ひとつの土地に長く住まないことは、Kaoriさんの仕事についての考えかたや、キャリア形成において少なからず影響を及ぼすものでした。

「当時は正社員としてひとつの場所で長く働く、という考えはありませんでした。でも、短いスパンで転勤があることは結婚する時点でわかっていたので、行った先々でできる仕事をしようと思っていました。
子どもが生まれたあとは小学校に入るまでは子育てに専念していましたし、朝霧高原にきてようやく、子育てと働きかたの両立を模索できるようになりました」

リビングでの作業風景

自宅リビングでのKaoriさんの作業風景

そしていま、Kaoriさんが子育てと並行して取り組んでいるものは、いわゆるデザイン関係の副業だけではありません。

「クラウドワークスさんでデザインの仕事をお受けする以外にも、NPO法人のイベントでランチを提供する、アロマオイルを使ったワークショップを開催する、染色したTシャツを販売するといった仕事もしています。あとはNPO法人の事務の委託もやっていて……もう、なんでも屋さんです(笑)。
NPO法人のイベントは平日がメインなので、働く時間としては平日の日中。子どもの休みに合わせて、わたしも休めるような働きかたを心がけています。
いろいろなことをちょっとずつ仕事にしているのは、自分でやりたいこと、やってみたいこと、さらに自営業として収入につながるものを考えて行動した結果なのですが、ひょっとしたら、多趣味な母の影響もあるのかもしれません。
母は料理も好きですし、私たちを産んだあとに染色学校に通い、自分で染めた糸で着物を織ったりするくらい、趣味でも本気で取り組む人なんです。その母を見てきたので、自分の手でゼロからイチのものを作るということが楽しいと感じる自分がいて。これも遺伝なのかもしれませんね」

イベント告知チラシ

イベントの告知等もすべてKaoriさんがデザイン

仕事の内容、分野は幅広く、一見すると無関係に見えるKaoriさんのお仕事ですが、自分が作ったもので相手を喜ばせたい、喜んでもらいたいという想いは共通しています。
子育てをしながら手広く仕事をするKaoriさんのワークスタイルはどのように作り上げられていったのか。きっかけは、前述のNPO法人との関わりにありました。

「そのNPO法人は妊娠・出産・子育てをする方を支援する『母力向上委員会』という団体で、子育てしやすい街づくりをコンセプトに活動をされています。
このNPO法人とはもともと事務の仕事で関わるようになったのですが、自分と同じように、小さな子どもがいる方が多くて。子連れ出勤はもちろん、会議中に隣で子どもが遊んでいてもOKという柔軟性のある職場でした。
そうした働きかたを見ていたら、“生活の中心を子どもに置いて、自分はその中でできることをやろう”という考えから、“自分がやりたいことがあるなら、子育てをしながらそれができる環境を作ろう”というふうに考えかたが変わったんです。
それを話したら、みなさん応援してくださって。その支えがあって、料理を誰かに食べてもらうこと、自分が作ったものを販売すること……それまでやってみたかったことが少しずつ実現できるようになりました」

Photoshopとの出会いは大学時代

KaoriさんがAdobe Photoshopをはじめとしたクリエイティブアプリに出会ったのは大学時代。父親に持たされたパソコンに入っていたのがきっかけでした。

「父はパソコン関係の自営業をしているのですが、Photoshopだけでなく、Adobe Illustrator、Adobe Premiere Pro、Adobe Dreamweaver……アドビアプリ全部入り!みたいなパソコンを渡されたんです。“自作PCの作りかた”というような本もセットだったので、父としてはわたしに後を継いで欲しかったのかもしれません(笑)。
当時はまだスマホもない時代でしたから、デジカメで撮った写真をPhotoshopを使って色を変えたり、加工したり、文字を入れるだけで、みんなに『すごいね!』って言ってもらえて。うれしかったですね。これがわたしのPhotoshopの、デザインの原体験と言えるかもしれません」

Photoshopで作成したメニュー

大学生時代にPhotoshopで作成したメニュー

Photoshopを通して、写真加工のおもしろさを知り、それで人を喜ばせることができることを知ったKaoriさん。これをきっかけにデザイン系の仕事を目指す……ということはなく、公務員として働くことに。それからしばらくクリエイティブ系アプリに触ることはありませんでしたが、NPO法人の仕事をきっかけに、再びクリエイティブの世界に足を踏み入れることになります。

「NPO法人の仕事のなかにSNS用の画像を作るという作業があったんです。
そのときは無料のツールを使っていたのですが、だんだん“わたし、こういう作業、大学のころにやっていたな、好きだったな”ということを思い出して。もう一度、Photoshopのようなツールを使って、今度は仕事にしてみたいと思うようになりました」

NPO法人向けSNSバナーデザイン

NPO法人の仕事で作成したSNS用画像

“渡りに船”だったクラウドカレッジの動画クリエイターコース

Photoshopのようなクリエイティブ系アプリを使って、デザインを仕事にしたい。そう思うものの、アドビアプリ全部入りのパソコンがあったのは大学時代のこと。いまやアプリすら入っていないパソコンで、しかも仕事としては未経験。思い悩むKaoriさんのもとに、在宅ワークを探しているときに登録していたクラウドワークスからお知らせが届きます。

「クリエイティブ関連の仕事をチェックしているなかで、動画の仕事はたくさんあり、しかも継続案件が多いと感じていました。
継続的に、安定した仕事がある状態を目指そうとすると、動画のスキルもあったほうが確実なのではないかと思っていたところに、Adobe Creative Cloudが3か月使える、クラウドカレッジの動画クリエイターコースの案内が来たんです。“これはちょうどいい”と思って、すぐに申し込みました」

このとき、Kaoriさんが魅力を感じたのは、動画制作に使うPremiere Proだけでなく、Photoshop、Illustratorについても触れる内容だったこと。これは過去にPhotoshop、Illustratorを使っていたKaoriさんにとって、勘を取り戻す役割もありました。

「Adobe Creative Cloudが使えて、Photoshop、Illustrator、Premiere Proを学べる。お得ですよね、本当にありがたいです。
それまで使っていたフリーのソフトと比べると、PhotoshopやIllustratorは圧倒的に細かいコントロールができますし、イメージする表現をあきらめることなく、そのまま再現することができます。“スキルさえあれば何でも表現できる”というのがとにかく楽しいんです。
動画系アプリの経験は、大学当時にmotion diveに触ったくらいでしたが、基礎の部分がわかれば、Premiere Proも使えるんじゃないかという思いはありました。動画クリエイターコースではまさにその基本の部分を教えてくれたので助かりましたね、本や動画だけではきっとわからなかったでしょうから」

アドビアプリによるデザイン

経験を重ねることでデザイン、表現力も向上

ツールを学び直したことで、これまで手がけてきたイベントのチラシもPhotoshopやIllustratorでアップデート。Kaoriさんはクリエイティブアプリの習得が、“将来に活かせるスキル”になると実感していると話します。

「デザインでもほかの仕事でも、相手が望むものが何なのかを考えて、“こういう感じが好きなのかな?”とか、“こういう色味だと合いそうだな”とか、イメージを膨らませながら考える時間がすごく好きなんです。まして、作ったものが相手にも喜んでもらえたら、本当に幸せな気持ちになります。
今後もクリエイティブの副業を通してこういう経験ができたら、すごく素敵だなと思っています」

Adobe Premiere Pro

仕事の需要、将来性を見越して取り組むAdobe Premiere Pro

Photoshop、Illustratorでグラフィックの仕事を、Premiere Proで映像の仕事を。Kaoriさんはツールを学ぶことで仕事を広げるだけでなく、さらにそれを活用した事業をも見据えています。

「Premiere Proが使えるようになったことをきっかけに、実はまたひとつ、新規事業を模索し始めていて。朝霧高原は富士山を望む美しい景色があり、パラグライダーなども人気ですから、そうした環境を活かして、ドローンを使った映像制作の仕事ができないかと考えています」

朝霧高原 パラグライダー

パラグライダーは朝霧高原で楽しめる人気レジャーのひとつ

“こういうことができたら”“こういうことがやってみたい”……そうした想いをAdobe CreativeCloudで実現してみませんか? そして、身につけたスキルで“クリエイティブな副業”を始めてみましょう。

CrowdWorks x Adobe共同セミナー「いつやるの? 今でしょ! デザイン初心者から始められる、初めての副業 その2 -仕事を受注するためのコツ、心構え-」

Kaoriさんが登壇する副業をテーマにしたセミナーが、2021年7月31日に開催されます。
2回目となる今回の副業セミナーでは、前回からさらに一歩踏み込んで、「仕事の受注につなげるためのコツ、心構え」をテーマにお送りします。

といった内容に加えて、どういう点を見て発注先を決めているのかといった、発注者側の視点も紹介する予定です。

ほかにも、副業についての疑問やお悩みをお持ちの方、ぜひご参加ください。

[対象者]初心者・未経験者も安心してご参加いただけます。
[開催日時]2021年7月31日(土)13:00〜15:00
[参加費]無料(事前登録制)
[定員]3,000名

イベントの詳細・お申し込みは こちらのwebページ からご確認いただけます。

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Adobe IDに関して詳しくはこちらを参照ください。
https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/policy-pricing/5907.html

[第1回目のアーカイブ]

前回のセミナーの様子は、アドビ公式YouTubeチャンネルからご視聴頂けます。

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(記事協力:クラウドカレッジ