超実践型インターンシップを経験した次世代リーダーたちの声
アドビは、2021年5名のインターンを受け入れました。実際に参加した3名に、どんな想いを持ってインターンに参加したのか、そして何を得られたのか話を聞きました。
アドビは、大学生を対象に、ビジネス部門に所属しチームの一員としてビジネスに取り組む実践型のインターンシッププログラムを提供しています。2021年日本では5名のインターンを受け入れました。今回、実際に参加した3名に、どんな想いを持ってインターンに参加したのか、そして何を得られたのか話を聞きました。
Ayami Kaji(梶 絢美)
上智大学国際教養学部で社会学を学ぶ梶は、高校の授業でアドビ製品と出会いました。
梶「それまで美術系の科目が苦手で「アートの才能がない」と自分を卑下していました。しかし、アドビのPhotoshop, Illustrator, InDesignと出会い、テクノロジーを駆使して自分にも自由に表現できる楽しさを実感しました。」
その経験からテクノロジー×アートに魅了された梶は、アドビが掲げているCreativity for Allというビジョンに共感し、アドビを中から知るため、インターンに参加しました。
梶「インターンで特に力を入れたのはECサイトの改修プロジェクトです。具体的には電子サインソフトウェアであるAdobe Signをどのように日本のお客様に売り出していくか、日本のお客様の商習慣に合うようローカライズを加え、提案・実行しました。」
ただ電子サインの事前知識がなかった梶はユーザー視点を意識して取り組みます。
梶「消費者目線のフレッシュなインサイトを提供できるよう心掛けました。Adobe Signは法的な要素も絡む複雑なプロダクトなため、一般の方が理解できるようなかみ砕いた表現や説明方法を日々考えていました。」
最終的には経営陣に改善提案を行うにまで至った梶。そこに至るまでには大変なこともありました。
梶「初めは、リモートワークでの働き方に苦労しました。対面で会議ができない中、いかに効率よくミーティングで合意形成ができるのか、次のアクションを明確にできるか、試行錯誤していました。最終的に、事前にアジェンダ・目的・ゴールをはっきりさせておくことでスムーズに会議を進行することができました。」
こうしたプロセスで行った提案は高く評価されましたが、梶自身は、プロジェクトを進行する中でたくさんの学びがあったと言います。
梶「改善案を提案するときはロジックを詰め切ることが大事だと学びました。課題を指摘するだけではなく、どうしてこの課題が起きているのかを深く思考し、こうしたらよくなるのではないかと最善策を提示することが重要です。インターンにもかかわらず社員同様に意見を述べたり、会議を回したり、たくさんの機会を提供してくださり、非常にやりがいをもってインターン経験を積むことができました。」
Ayami Kaji (梶 絢美)エジプト、カイロにあるインターナショナルスクールの卒業式をピラミッドで挙げたことは一生の思い出と語る梶。梶は社会貢献活動に情熱をもっており、カイロでは「ザバリーン」(ゴミの収集・処理で生計を立てる人々)家庭で暮らす小学生低学年20名を博物館に招待するプロジェクトを立ち上げ、児童の教育格差是正に努めました。大学では東日本大震災被災地である南三陸町へ訪問し、漁師さんを手伝うボランティアを行いました。
Yusuke Iwasawa (岩沢 勇佑)
中央大学理工学部で統計物理学を専攻、街区面積分布の解析をテーマに研究している岩沢は、SNSをきっかけにアドビを知りました。
岩沢「絵を描くのは苦手、写真を撮るセンスは皆無だった自分にとってクリエイティブという言葉は今まで全くもって無縁な世界でした。ですがある日、たまたまSNSで知ったPhotoshop Cameraをダウンロードして衝撃を受けました。自分でもこんなに素敵な写真が撮れるのか!と。そこからアドビ自体に興味を持ち、応募しました。 」
「アドビのプロダクトを通じたデジタル体験を広く多くの人に届けたい、知ってもらいたい」という思いもちインターンに参加した岩沢は、MAツールであるMarketo Engageの既存顧客の解約リスクを分析する業務を担当。サブスクリプション型のビジネスを行うアドビにとって、既存顧客のリテンションは新規顧客の獲得と同じくらい重要です。インターン生ながらとても重要な役割を任せられた岩沢は、多くの社員の力を借りて難題に取り組みました。
岩沢「今回のインターンでは、できるだけ多くの人からお話を聞き、その情報や知識を集約しました。例えばMarketoの機能に詳しい人、BIツールに詳しい人、SFAのレポート作成に詳しい人など、たくさんの方にお話を聞きました。アドビはグローバル含む全ての方が1on1のお願いを快く受けてくださり、暖かい社風を感じました。」
岩沢はアドビのインターンでコミュニケーションスキルを学んだと言います。
岩沢「フルリモートでのインターンだったため、対面でのコミュニケーションが取れなく、最初はとても苦戦しました。オフラインであれば、オフィスにいて近くのデスクに座っているメンターやマネージャーの方に気軽に質問ができたと思いますがオンラインだとそうもいきません。そのため、わからないことがあればすぐさま自分から積極的に連絡し、可能であれば1on1の機会を頂けるようにお願いしました。オーバーコミュニケートの大切さを知りました。 」
アドビは2021年10月現在も全社的にリモートワークを行っており、インターンもフルリモートで実施されました。岩沢はそれゆえの難しさを感じていました。
岩沢「自分の気持ちや言葉の微妙なニュアンスも、オンラインだと伝わらない、、、ということがあったので、相手に自分の意見をしっかりと伝えること、言葉づかいや伝え方を意識するようになったのは大きな学びでした。」
Yusuke Iwasawa (岩沢 勇佑)モンスターエナジージャパンで長期インターンをしており、大学生への認知度及び既飲率の向上を目標にプロモーション活動に取り組んだ経験ももつ岩沢。レストランでのアルバイト経験からワインの魅力に取り憑かれ、2020年10ヶ月間ニュージーランドでワイン修行。COVID-19のロックダウンの影響でワイナリーでの仕事を解雇される衝撃的な経験もしながらワインの体系的な知識を習得しました。
Daiki Numata (沼田 大貴)
沼田は、国際基督教大学で言語教育を学んでいる傍ら、HR-tech・AIコンサルのスタートアップで長期インターンを経験しました。そこでの経験から”本当に優れた製品が社会に知られずになくなることを解決したい”とマーケティングに惹かれ、最先端を走るアドビのインターンに参加しました。
沼田「アドビのインターンに参加したもう一つの理由は、面接で感じた社員の人柄とアドビのバリューです。たった30分の中で、私の将来のプランだけでなく、アドビの面白さやビジョンについて熱弁してくださいました。純粋に一緒に働きたい!と思いましたし、アドビのコアバリュー“Genuine, Exceptional, Innovative, Involved”を感じました。」
Adobe Experience Cloud(マーケティングを支援するプロダクト)のプリセールス部門に配属された沼田は、自社サイトのモバイルエクスペリエンス改善、営業資料の作成に尽力しました。
沼田「営業資料作成においては、各業界が直面する課題を調べ、それに対してアドビがどのようなデジタルエクスペリエンス変革を提供できるかをまとめた営業資料を作成しました。上司が他の社員と同じように一から作ってみようとチャレンジをさせてくださり、ストーリラインを一から作りました。社内外の方に何度もインタビューや壁打ちをさせていただき、完成を迎えることができました。」
社員と同じ基準で仕事に向き合った沼田。社員による濃密なフィードバックによって実践的なロジカルシンキングが身についたと話します。
沼田「実際のビジネスにフルタイムで携わらせていただくと、学生時代とは明らかに違う頭の使い方を求められました。特に営業資料の作成では、各業界の課題の策定とアドビが提供できるバリューを考えて、業界の方を納得させられるような優れたストーリーを作り上げる必要がありました。このような仕事は今までに経験したことがなく、これからも使える論理的思考力のベースが身につきました。」
沼田はスキルだけでなく働く上でのマインドセットも変わったと語ります。
沼田「今までの私は、自分はできる人間だと自負していました。言ってしまえば、すこし天狗だったのです。今回のインターンは、チャレンジを許してくれる環境だったからこそ、大きな壁にぶつかりました。壁にぶつかった時に、“できる!”と根性でやり切る気持ちも大事ですが、それ以上に早めにサポートを仰ぎ、チームとして課題に立ち向かうことの大切さを学びました。自分のできる・できないを理解し、チームにサポートを求めチームでプロジェクトを進めていくことを体感しました。 」
Daiki Numata (沼田 大貴)大学内自治寮の寮長として、大学と交渉し半年で全部屋にエアコンを導入するなど寮の環境改善に貢献した沼田。最近はキャリア支援団体エンカレッジの国際基督教大学副支部長として組織を立ち上げ、イベント誘致数は全国3000人のメンター内で一位の実績をもつ。Adobe Intern Project EXPO では日本およびAPAC(アジア太平洋地域)において最多得票数を獲得しました。
インターンとしてアドビに入社した5名は、多くの人のサポートを受けながら、社員さらながらに実務的なプロジェクトに取り組み、どんな仕事や会社でも使えるポータブルスキルを磨きました。
インターンを受け入れる目的は、アドビにある仕事や機会、アドビ社員の知識やスキルを使って、次世代を担うリーダーに成長の機会を提供すること。インターンが、アドビで学んだスキルやマインドセットを活かして、社会で大活躍することを願っています。