ラグジュアリーなデザインに変えるヴィンテージ調フレーム|Adobe Stock人気素材レビュー 04
Adobe Stockの素材から人気の素材の使いかた、アレンジ方法を紹介します。今回のテーマは「高級感のあるビンテージ調のフレームデザインセット」です。
デザイン・制作をしていると、もっと雰囲気のある写真がほしい、わかりやすいイラストを入れたい、背景にテクスチャがほしいといった“あと一歩”の素材がほしいときがあります。
グラフィックからweb、映像、アニメーションに至るまで、さまざまなジャンルのデザインアプリケーションを提供しているアドビは、こうした“素材が足りない”という状況をサポートするためのサービス「Adobe Stock」を展開しています。提供している素材は、写真、イラストだけでなく、ベクター、ビデオ、オーディオ、デザインテンプレートまで取り揃え、その数はおよそ2億7千点以上(2021年10月現在)。
特にテンプレートはそのままデザインのベースにするだけでなく、デザインアプリケーションとの組み合わせでかんたんにアレンジすることができ、その活用法は無限大です。
ここではAdobe Stockで提供されている膨大な素材の中から、ダウンロード数が多いものを取り上げ、具体的な使いかたと、素材をアレンジするコツについて紹介していきます。
フレーム素材でデザインに高級感を
今回紹介するのは「高級感のあるビンテージ調のフレームデザインセット」です。
ファイルはAdobe Photoshopのほかさまざまな画像編集アプリで扱うことができるJPEG形式、Adobe Illustratorで扱うことができるベクターデータ・AI形式、2種類の形式で提供されているので、使用するアプリケーションに合わせてダウンロードするとよいでしょう。
素材をダウンロードして、アプリケーションで開いてみましょう。
ここではデザインをアレンジしやすい、Illustratorを使って説明をしていきます。
AIファイルを開くと下のようにプレビューと同じデザインが、Illustratorのオブジェクトとして作られていることがわかります。
テキストはすべてフォントがアウトライン化された状態になっているため、文字を含めてサンプルと同じようなデザインにしたい場合には、Adobe Fontsから近いイメージのフォントを探してみるとよいでしょう。
もちろん、フレームだけを活用することもできます。
ここでは中央のフレームを使い、ニューイヤーパーティのインビテーションを作ってみましょう。まずはテキストを入力し、Adobe Fontsで探したフォントを割り当てていきます。
フレームと中央の矢印は残し、テキストを入れ替えるとこのようになります。
フレームのデザインに加えて、深いブルーとゴールドを思わせる配色によって、高級感を感じさせるデザインに仕上げることができました。
フレームはIllustratorのオブジェクトとして作られているので、カラーの変更やアレンジもかんたんです。ここでは地色を黒に、四隅のフレームを削除し、残ったラインにグラデーションを設定しました。
Adobe Stockで提供されているフレーム素材なら、美しい装飾パーツをアレンジしやすいかたちで利用することができます。
写真と組み合わせる、DMやチラシのパーツとして使う
フレームの中に入れることができるのは文字だけではありません。
かたちにあわせてトリミングした写真にフレームを重ねるだけで、写真を装飾したように見せる、フレームの中に写真が収まっているように見せるといった演出も可能になります。
Illustratorのオブジェクトを使って、写真を切り抜くには「クリッピングマスク」という機能が役に立ちます。
クリッピングマスクの作成方法 (Illustrator)
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/kb/224369.html
ラグジュアリーな雰囲気をすばやく作れるヴィンテージ調フレームセットですが、配色やアレンジ次第で、カジュアルなデザインやポップなデザインにも応用することができます。
特に今回紹介したフレームセットのように、ひとつの素材にいくつものパーツが入っているものは、ひとつ持っているだけで多くのデザインに対応できるようになるでしょう。
[今回紹介したAdobe Stock素材]
高級感のあるビンテージ調のフレームデザインセット