キュレーターのおすすめ:2021年Adobe Stockのハイライト
イメージ提供:Adobe Stock/saiful hafizh/EyeEm
昨年以降、世界中のコミュニティは立ち止まり、一息ついて、充電する必要がありました。Adobe Stockの観点から見ると、その必要性は、私たちを取り巻くStockコンテンツとキャンペーンの映像に表れていました。2021年、私たちは現実的で共感できる映像コンテンツが増えていることに気付きました。これは、クリエイターたちが主に現実世界の瞬間と人とのつながりを反映するビジュアルストーリーテリングに意欲的に取り組んでいたためです。これにより、さまざまな文化、民族、体型、性別、能力を背景に持つ人々を取り上げたインクルーシブなストックフォト、イラスト、ビデオの人気が高まりました。また驚くべき方法で、魔法のような光や、気持ちを高める色彩が使われているのも目にしました。
たくさんある美しい画像の中から、Adobe Stockのキュレーターが、2021年のおすすめのビジュアルトレンドとなる例をいくつか集めました。年末の企画ギャラリー「Curator's Choice: Highlights from 2021(2021年Adobe Stockのキュレーターのおすすめ)」では、個人レベルでオーディエンスとつながる、偽りのない映像を目指す動きがはっきりとわかります。ここでは、2021年にキュレーターが気に入ったいくつかのテーマと、その魅力をご紹介します。
イメージ提供:Adobe Stock/Victor Torres/Stocksy
ダイバーシティとインクルージョン
この1年、人類の驚くべき多様性を象徴する実在の人々の映像が中心的存在になっていました。この傾向が今後も長く続くことを、私たちは願っています。Adobe Stockのキュレーターがお気に入りに選んだのは、日常生活をおくるさまざまな人々を表現したインクルーシブな写真やイラストです。
「投稿者たちは、BIPOCや障がいのある人々のニーズを反映したコンテンツを、本当に時間をかけて制作していたように感じます」
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— Adobe Stockキュレーター、Ken Pao
イメージ提供:Adobe Stock/Reo Fukumoto/Stocksy
「Stocksyの日本人アーティストによるこのシリーズが気に入っています。この画像は、神社にお参りするという、生まれたばかりの子供にとって初めての伝統的な儀式を表現しており、新しい命を祝う精神と、伝統を重んじる文化を尊重する精神の調和が表れています。照明と構図がすばらしく、両親の表情は非常に穏やかです。とても暖かみがあり、郷愁に満ち、心に訴えかけてきます」
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— Adobe Stockキュレーター、Keiko Narumi
イメージ提供:Adobe Stock/Anna Neubauer
「私は、Artist Development Fund受領者、Anna Neubauer氏の作品が大好きです。この際立った画像は、その親密性と信ぴょう性が私の心に刺さります。彼女が描く障がいのある人々のシリーズは、感動的で目を開かせてくれます。私は、このような真実味と多様性のある表現をもっとたくさんストック写真で見たいと思っています」
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— Adobe Stockキュレーター、Jenny Peñas
イメージ提供:Adobe Stock/Cultura Creative
「私は、私たちがコミッションした共同独占的な撮影の一部、Advocatesプログラム、新しいパートナーシップ(例えばCultura Creative)などの真に迫る表現活動に触発されました。Artist Development Fund受領者の対象となったすべての投稿者は、信ぴょう性があり感動的で、現在にふさわしい重要な作品を投稿しています」
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— Adobe Stockキュレーター、Leana Alagia
イメージ提供:Adobe Stock/Matelli Graves
「表現の内容にはまだ偏りがあるかもしれませんが、クリエイターたちはそれを変えようと熱心に取り組んでいます。Artist Development Fundや定期的なコンテンツの投稿を通じて、Stock以外の写真家がStockに参入しているのは、すばらしいことだと思います。これが私たちのコレクションに大きな強みをもたらしています」
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— Adobe Stockキュレーター、Deb Wenof-House
イメージ提供:Adobe Stock/Adaeze Okaro
自分自身、自分のルーツ、そして他者とのつながり
2021年は、つながりが強く求められました。自分自身の健康やセフルケアにもっと注意を払うことはもちろん、多くの人々にとって、大切な人と再びつながることは最優先事項でした。アーティストたちは、こうした気持ちを、温かく親密なイメージとデザインで概念化しました。
イメージ提供:Adobe Stock/Vladimir Ilievski/Stocksy
「私は、このイラストに出会ったとき、Stockの中で食を特別で重要な存在だと思う理由がすべて描かれているように感じました。食が意味すること、表現すること、伝えることが特別で重要なのです。食は、創造的のもの、複雑なもの、シンプルなもの、楽しいもの、実験的なもの、親密なもの、ゆがんだもの、大胆なもの、感情的なもの、わかりやすいものなど、さまざまなものになり得ます。そして私たち一人一人にとってまったく違う意味を持ち、多くの方法で私たちを楽しませてくれます。食は私たちを他者や環境、そして自分のルーツ、過去、記憶に結び付けます。食によって私たちは夢を見、発見し、学び、理解します。食は、味、食感、色、調理、食事作法を通して、自分のルーツ、文化、社会について教えてくれます。
私たちが生きていく上で必要なものはたくさんありますが、食はその1つです。ですから私たちは、地球をもっと大切にするために投資すべきです。食はアイデンティティをはるかに超える大切なものであり、多様性や表現に不可な要素です。食をStockに入れることは、表現方法以上に、ストーリーテリングに深く関わってきます」
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— Adobe Stockキュレーター、Alejandra Vargas Diaz
イメージ提供:Adobe Stock/DisobeyArt
「あるシリーズが私の目を引きました。特にこの画像はとても際立っています。自然な一体感を感じる瞬間、意図的だが取り繕っていない白と黒の表現、伝わってくる真の喜びをとらえたこのシリーズが私は大好きです。世界的なパンデミックの最中でさえ、このような瞬間が可能であるということを思い出させてくれます」
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— Adobe Stockキュレーター、Leana Alagia
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「語るべき物語がたくさんあるような気がします。Stockライブラリにあるアセットの数は増え続けていますが、まだまだ撮影する必要のある物語、観点、視点はたくさんあります」
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— Adobe Stockキュレーター、Jenny Peñas
イメージ提供:AdobeStock/AmazingAerialAgency
自然と超現実における発見
アーティストたちは、より現実的で地に足がついた世界を表現すると同時に、気分を高揚させる色彩を追求し、新鮮でユニークな印象を与えるシュールな印象派のスタイルを取り入れました。Adobe Stockのキュレーターは、この幻想的で想像力に富むトレンドを反映したアセットを選びました。
イメージ提供:AdobeStock/AmazingAerialAgency
「同じコンセプト(技術、ライフスタイル、ビジネスなど)を新しい方法で撮影することで、常に新鮮で魅力的な画像を提供できる投稿者に、私は感銘を受けています。たとえば、この投稿者の航空写真はほとんど抽象的な方法で撮影されていますが、私はこういうものが大好きです」
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— Adobe Stockキュレーター、Ken Pao
イメージ提供:Adobe Stock/Biruoh.
「私は、抽象的で漫画風の人物、民芸風のパターン、様式的なグラデーション、マットな3D描画が多いことに気付きました。イラストレーターが追加したテクスチャーや3D描画の細部の改善には、うれしい驚きを覚えました。お気に入りを1つだけ選ぶことはできないので、コレクションを作ったのですが、特にこの画像が好きです。これだけで十分に繊細でクリエイティブですが、さまざま方法で語られる物語も隠れているようです。
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— Adobe Stockキュレーター、Shea Molloy
作品の中にはより実験的なものがありますが、芯には強さと感情が残っています。投稿者は、自然と超現実を融合させ、本当に大切にしている深いメッセージを伝えることができました。キュレーターは特にそこが気に入っています。
イメージ提供:Adobe Stock/Morten Lasskogen/AvantForm
「危機に瀕した壊れやすい生態系を表すテラリウムにいる人間の画像は、気候変動に関する適時なメッセージを伝えています。もう1つ私の目を引くのが、EyeEmのこの神秘的な画像です。神秘的で不思議な、この世のものとは思えない世界が気に入っています。
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— Adobe Stockキュレーター、Leana Alagia
イメージ提供:Adobe Stock/nikola ritopecki/EyeEm
「私はArtist Development Fundプログラムに参加した数名のアーティストと仕事をし、彼らがいかに情熱を持って、興味のある、あるいは信じているコンテンツを制作しているかを知りました。パンデミックによる困難な状況にもかかわらず、彼らは撮影したい対象についてはっきりとした認識を持ち、コンテンツを制作できる機会に感謝し、意欲をかきたてているようです。アーティストの視点から学べたのは素晴らしいことでした」
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— Adobe Stockキュレーター、Keiko Narumi
2021年のキュレーターのお勧めをもっと見たい場合は、Spotlight on Adobe Stock 2021(2021年Adobe Stockのハイライト)をご覧ください。心は動かされましたか?あなたの最高の作品をAdobe Stockにお送りください。年間を通して受付けています。
この記事は2021年12月28日にIrene Malatestaにより作成&公開された Curators' Choice: Adobe Stock highlights from 2021の抄訳です。