自分の作品を NFT アートとして Behance に公開しよう!
Behance 上の NFT のムードボード
アドビは 2021 年の Adobe Max において、Behance のポートフォリオに NFT アートを 展示できる新機能を発表しました。デジタルアセットから NFT を新たに発行するには、ブロックチェーン技術を用いて Mint と呼ばれる作業を行います。Behance が最初に対応したブロックチェーンはイーサリアム(ETH) でしたが、それが現在では、ソラナ(SOL) と ポリゴン(MATIC) で Mint したアートも展示できるよう拡張されています。
ポリゴンとソラナはどちらも環境効率の良いブロックチェーンです。ポリゴンは PoS(プルーフ・オブ・ステークス)を採用しており、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)ブロックチェーンが消費するエネルギーのほんの一部しか必要としません。ソラナの各トランザクションは、Google 検索 2 回分よりも少ないエネルギーで実行できるとされています。
Nico Lassalle による 『Bugs for dinner』
NFT マーケットプレイスを通じて、世界中のアーティストの作品が発掘されたり、新たなコミュニティが構築される様子を目にすることは刺激的な体験でした。そこでは、数多くのアーティスト達が新たな収入源を得ると同時に、新たな創作の自由を見出しています。
デジタルアーティストの Laura Shepherd は次のように説明します。「私は、デザイナーとして働きながら時々アーティスト活動を行ってきましたが、NFT はフルタイムのアーティストへ転向し、クライアントやブランドではなく私自身のストーリーを語るために、私のビジョンやスキルを使う動機を与えてくれました。クライアントとの仕事は刺激的でやりがいがあり、私を新しい道へと導いてくれます。しかし、それが向かう先は、私が進むべきクリエイティブな進路からは逸れています」
イラストレーターの Faqih Nurzaman も、NFT が与えてくれるクリエイティブの自由を享受している一人です。「私はフリーランスのイラストレーターとしてクライアントのプロジェクトで働いてきましたが、自分の別の側面を作品として表現するために NFT アートの制作もはじめました。思いがけなく、私の作品はかなり評価されて、NFT の世界におけるアートの自由さを感じています」
「アーティストとして、私たちは作品に全身全霊心を込めます」とデザイナーの Christina Young は言います。「NFT の世界にさらに踏み込む上で重要なのは、自分自身に忠実であり続け、自分を向上させてくれるコミュニティを見つけ、自分や他の人々に力を与えられる経験をつくり出すことです。ソラナは環境に配慮した技術で、クリエイターとコレクターのコミュニティを前向きで健全なものにするために役立つでしょう」
Christina Young による NFT アート
クリエイターとコレクターの保護
アドビは、アーティストが NFT アートを展示するためのプラットフォームと、作品の身元を保証するための技術の両方を提供することに注力しています。たとえば Content Authenticity Initiative (CAI) の活動を通じて、アーティストが作品に来歴を添付できるようにするオープンソースの標準を開発しました。また、OpenSea、SuperRare、KnownOrigin、Rarible などの NFT マーケットプレイスと協力して、作品の出所が可視化されるよう取り組んでいます。これらのマーケットプレイスと同じ身元情報は Behance からも確認できます。これは、クリエイターとコレクターの保護に貢献することを目的としたものです。
CAI が来歴を認証してクリエーターとコレクターを保護する仕組みの詳細については、こちらの記事(英語)をご覧ください。
Behance に NFT を展示しよう
Behance のプロフィールの NFT タブを開くと、MetaMask または Phantom 経由で自分のウォレットと接続できます。ひとたびアカウントが同期できたら、Behance 上で Mint したすべての NFT を表示して、あらゆるプロジェクトに含められるようになるでしょう。
これからもアドビはパートナーシップをさらに拡大し、アーティストが Behance に NFT として公開した作品が、より多くの人に見出される未来を目指します。
アドビスタッフがキュレーションした Behance 上に公開されている NFT のムードボードをぜひご覧ください。
この記事は Showcase your NFTs on Behance(著者: Will Allen)の抄訳です