就職前に動画編集を学んだ現役マーケターが感じるキャリアップに欠かせないクリエイティブスキルの価値とは

白いシャツを着ている女性
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「働く」スタイルが多様化した現在。会社に属するよりも、自分のしたいこと、自分の軸でキャリアを形成したいと思う人も増えてきているのではないでしょうか?

今回は、学生時代に女性のキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」に入会し、就職前にデザインスキルと動画編集スキルを身につけた現役SNSマーケター森さりなさん(以下、森さん)を取材しました。

デザインや動画編集をどう習得したのか。実際に仕事をした時にどこに役立っているのかを聞いてみました。また、学んだスキルのおかげで生活がどう変わったのか、ライフ部分の変化も含めて紹介します。

「会社が決めたキャリアはいやだ」就職前に決めた学ぶ決意とその学び方とは

学生時代はカフェのアルバイトをしていた森さん。アルバイトの接客業とは一変、就職前の学生のうちにアドビ製品の知識(PhotoshopとPremiere Pro)を身につけています。アドビ製品を学ぼうと思ったきっかけと、実際にどう学んだかを聞いてみました。

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大学時代マグロの置き物との一枚

「学生時代はスキルがなくてもできるカフェで、接客のアルバイトをしていました。大学2年生の10月から就活やキャリアについて少しずつ考えるようになりましたね。

当時はとにかくスーツを着て、エントリーシートを書く就活はしたくない思いが強かったです。

大手に就職した場合、たとえば人事に配属されるとそのまま人事部でキャリアを積むイメージがありました。

会社に属して、会社が決めたキャリアを歩むのではなく、自分で何かをしたい、自分の裁量権を持って仕事をしたいと考えていました。

10〜20年後フリーランスで働く憧れがあったので、裁量権のあるスタートアップでいろんな業務ができるようになっておきたいと思っていましたね。

一般的な就職活動をしたくないと思っていたちょうどその頃に女性用キャリアスクール「SHElikes」の存在をインスタグラムの広告で知りました。

カフェのアルバイトで貯めたお金とおばあちゃんからもらった成人祝いを使い、思い切って入会しましたね。

SHElikesはキャリアスクール版のNetflixといったイメージです。デザインコースや動画編集コースなど複数のコースを自分の好きなタイミングに動画視聴で学べるスクールになります。

入会当初はWEBデザイナーになりたいと思っていたのでデザインコースから視聴しました。

小さい頃からものづくりが好きで、自由研究で受賞することもありました。小学4年生の頃にも母親のパソコンを使って、バナー作成をしていた経験もあったので、学習への抵抗は少なかったように思います。

ただ入会して最初の3週間は動画を見ているだけで過ごしていました。このままだと作れるようになる?そんな不安からバナートレースをほぼ毎日すると宣言し、「#パウのほぼ毎日バナートレース」を開始しました。そこからは大変だと思いながらも楽しく取り組めたと思っています。」

タイムライン
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自主企画「#パウのほぼ毎日バナートレース」

「入会して3〜4ヶ月後には、旅行の思い出を動画にまとめたい思いがあり、動画編集コースも受講し始めました。

SHElikesの動画編集コースではPremiere Proを使った動画編集が学べたので、Premiere Proを使って動画編集を勉強しましたね。

無料版の動画編集ツールも自分で覗いてみたのですが、切って貼っただけの動画になりがちかなと思っています。

黒板消しを使って文字が消えるような動画を作りたい!作りたい動画のイメージが先にあって制作に入るので、作りたい動画を形にするにはAfter EffectsとPremiere Proを使った方が思い通りの形にできると思い勉強を進めました。

SHElikesのコース動画は、初めてクリエイティブに取り組む人がどこでつまずくか洗い出してコースを作っているので、初心者でもわかりやすいです。

デザインのツールがどこにあって、ツールの名前も何か、動画の中で教えてくれます。

投げ縄ツールはどこにあるのか、この作品はPhotoshopで作っているか、Illustratorで作っているかソフトがわかることで、自分でアドビ​​が公開しているチュートリアルを検索する際の手助けにもなりました。

SHElikesのコースでは一通りバナーやWEBサイトを作る体験ができます。基本の操作ができるようになるので、独学より効率的に学べた実感があります。」

一般的な就職活動はしたくない!と思っていた森さんに、学生時代にPhotoshopやPremiere Proを学んでよかったと思うことを聞いてみました。

「学生さんが就職活動の面接で推すポイントは、部活でリーダーを経験したなど、目に見えない部分が多いと思うんです。これは面接官にとって目で測れない部分ですよね。

アドビ製品のスキルを習得した場合は、このツールでこのレベルのものが作れます!と目に見える形で提示できる点が強みだと思います。

クリエイティブスキルを学ぶことで、クリエイティブを作る人の気持ちに寄り添えます。デザイナーを目指す人に限らず、デザイナーさんにどう指示書を出せばいいかもわかるので、お仕事を選ぶ幅も広がりました。

大学名でキャリアが決まる訳じゃないと、私自身が身をもって体験しているので、受験に失敗したから、いい社会人になれないと諦めてほしくないです。

アドビ製品のスキル習得は努力した分、必ずスキルが身につくと思っているので、1日に3〜4時間、時間を確保しやすい学生時代にスキルを習得しておくのはおすすめです。」

やってみたいに挑戦できる。現役SNSマーケターを網羅的に支えるアドビの製品

現在、スタートアップのSNSマーケターとして活躍している森さんは、企画からクリエイティブ制作まで一貫して関わる仕事をしています。どういった場面でアドビの製品が支えになっているかを聞きました。

「一般的なSNSマーケターの仕事となると、流行を取り入れた企画の提案や分析、ワイヤーフレームをひくまでを担当することが多いです。

私の場合は、デザインや動画も作れるので、ワイヤーフレームをひくところまででなく、そのまま動画やリールも作っていこう!と制作を見越して企画や撮影、クリエイティブ部分まで網羅的に関われるところが強みになっていますね。

現在はSNSマーケ担当としてSHElikesのインスタグラム運用をしています。

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「SHElikesインスタグラム」全体運用を行ながら一部投稿は自身でデザインも担当

デザインや動画のスキルがあるので、投稿する企画の事前アンケートを作る際にも、制作に落とし込む過程を先にイメージして考えています。

クリエイティブを作る人の気持ちや制作にかかる日数がわかる分、どういうワイヤーフレームや指示書を作ればいいかがわかるので、チームをディレクションする今の仕事にも役立っていますね。

また、新しい提案や企画をする際にもリアルなクリエイティブに近いものを作って提案できるため、周りにも理解しやすいイメージを共有できる点も学んでいてよかったと感じる部分です。

PhotoshopやPremiere Proは作りたいものを自由に作れる。切り貼りも自由。切り抜きも綺麗にできます。今は無料版ツールもありますが、どうしてもテンプレートが決まっていて、みんなが同じ投稿になりがちです。他の投稿者と差をつけるならアドビ製品だと思っています。

実は、今の仕事でも自分の技術が少し足りないと感じる場面に直面します。ただ、今までわからないところを調べたらできた!そんな経験があるからこそ、今度も大丈夫!そう思えるんですよね。

アドビスキルは、わからないことに出会っても調べれば絶対に答えが出てきます。この安心感のおかげで、少し難しいかもと思った仕事も“やってみます精神”で挑戦できているところも今のキャリアにつながっていると思っています。」

「旅行先でも仕事ができた」接客業からSNSマーケターになって感じた変化とは

カフェでの接客アルバイトからSNSマーケターへ。働き方が一変したなかで「働く」価値観や時間の使い方がどう変化したか聞きました。

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大阪一人暮らしの一枚

「カフェのアルバイトとマーケターのインターンを経験して、スキルがあるだけでお給料はこんなに違うんだと実感しています。

お金の使い方も変わりましたね。3週間大阪で一人暮らしをするなんてカフェ時代には想像もしていないお金の使い方でした。

接客業や営業職はお店に出向いて電話の前にいなくてはいけない仕事です。今はパソコン一つで完結できる仕事なので、旅行先に行きながら仕事ができます。

EXILEが好きなんですが(笑)朝早くから夕方まで仕事をして、そのあとライブにいく。自由な時間の使い方ができているので充実感も高いです。

時間の感覚としても、カフェで働いていた頃は、時間が過ぎるのを待っていた感覚がありました。時給の仕事だったので、時間の間にどれくらいお客さんを幸せにするか、当時は考えていなかったです。

今はSHElikesのよさはどうやったら届くんだろうと考えているうちに気づいたら終業時間になっていることが多いんです。

よくある「月曜は苦しい」という感覚はなく、毎日楽しい。気づいたら金曜日になっていますね。

やりがいの部分でも変化を感じています。カフェでアルバイトをしていた時は、私一人が頑張ってもその店舗だけがよくなるくらいで、私が頑張った感覚を得難かったです。

今のお仕事はSNSなので数字で見える部分もあり、自分が頑張った分だけ誰かに届いている感じがします。頑張った分だけ反応を得られるのでやりがいも以前より多く感じています。」

SNSマーケターとして、これからやりたいことや力を入れたい学びについて聞いてみました。

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「自分が担当しているSHElikesのSNSをもっとトキメキが詰まった世界観にしていきたいです。

投稿一つ、言葉一つをとっても「やっぱりSHElikesだよね」「見ていて元気になる」そう感じてもらえるSNSにしたいと思っています。

実は、私自身はSNSが嫌いなんです。スワイプする手が止まらない、脳がハックされる

無意味な時間を過ごしてしまう気がして…。(笑)

情報発信のアカウントから、自分の人生がときめきで溢れるきっかけになるようなアカウントにしたいです。

見る人が意味のある時間を過ごせる、多くの女性がときめくようなSNSを目指しています。」

「学びの部分でより力を入れたいのは動画の勉強ですね。今のトレンドは動画です。平面のデザインだけでなく、動画のクリエイティブが作れると、この先のトレンドにのれるクリエイターになれると思っています。

今は、フォロワー以外の、外の人に届けるなら動画です。動画の方が外部に届きやすいんです。

私はデザインの知識もある分、動画だけをつくる人が作った動画とは違う動画になっていると思うんです。

たとえば、中央に揃えるなどデザインの知識を知っているだけで動画のクオリティが上がると思っています。オンリーワンの動画を作れるように今後はもっと動画スキルを学んでクオリティをあげていきたいです。」

就職活動の時だけでなく、今も先を見据えて行動している森さんのキャリアアップで大事にしていることは何かを聞きました。

「私はこういう大人になりたい、こういう社会人になりたいイメージをまず大きく描いているんです。

服や部屋、暮らし、どういう女性になりたいかなど、5年後になりたい女性のイメージ写真をピンタレストの画像に集めて、イメージしています。

そして、描いた自分ができることは何か、その自分が持っているスキルは何かを考えています。今は、このスキルを今学んでおいた方がいいなと階段を登るイメージで勉強をしています。

やみくもに副業したいからPhotoshopを学ぶよりは、副業した先にどういう人生を歩みたいか描ききっていると勉強も頑張れると思います。」

最後に、これからアドビ製品を使ってみよう、副業してみようと思う人へのメッセージを尋ねました。

「クリエイティブのスキルは、努力をしたら必ず身につくスキルだと思っています。お仕事に繋げるまでは大変かもしれません。

はじめは、バナーのまねっこやアルバム作りなど小さいことからやってみてもいいと思います。私も動画編集を学ぶときは、Vlogを作りたい!やってみたい気持ちからスタートしました。わからない時はいつでもアドビのチュートリアルやQ&Aがあるので安心して挑戦できるので、ぜひ挑戦してみてほしいです。」

協力 シーライクス
ライター 首藤響子(https://twitter.com/kyoko_taneppo