MAX Challenge グランプリ決定!応募総数は533作品
Adobe MAXのロゴをモチーフにしたオリジナル作品を投稿するデザインコンテスト「MAX Challenge(マックス チャレンジ)2022」。今年は「グラフィック部門」「モーション部門」「Adobe Express部門」の3つの部門で、「つくるのはたのしい」をテーマに作品を募集し、合計533作品が集まりました。ご応募いただいたクリエイターのみなさま、ありがとうございました!
最初に、審査員を務めてくださいました3名の素晴らしいクリエイターをご紹介します。
グラフィック部門審査員 – 辻尾一平さん
デザイナー
1992年大阪生まれ。2016年成安造形大学グラフィックデザインコース卒業後、トラフ建築設計事務所・TAKAIYAMA inc.を経て2019年独立。2022年TOAL inc.設立。グラフィックを主軸に平面から立体・空間まで幅広く活動している。作品の一つである「珈琲牛乳のグラス」は特許を取得している。
http://toal.co.jp/
https://twitter.com/keltoto
モーション部門審査員 – いっしんさん
名古屋市在住のモーションデザイナー
具体的な意味を持たない抽象図形を交えたモーショングラフィックス作品を制作。不可思議なルックと繊細かつ大胆な動きの融合によって、視聴覚的快感の体現を目指す。
現在は自主制作を主軸としつつ、広告案件などの商業制作にも関わっている。映像作家100人 2021・2022選出。
https://ismsx.jp/
https://twitter.com/ismsx
Adobe Express部門審査員 - MIYAMAさん
グラフィックデザイナー
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。大手メーカーの営業部に勤務。楽しくわかりやすいデザインとマーケティングが得意。1歳の双子育児のかたわら始めたTwitter(@mmmiyama_D)は1年9ヶ月でフォロワー数3.6万人。初のnote作品集は発売15日で1千部を突破。おもにTwitterで初心者向けデザイン情報を発信している。
Twitter|@mmmiyama_D
ブログ|https://mmmiyama.com/
note|https://note.com/mmmiyama/
それでは、各部門の入賞作品の発表と、特別審査員による選評コメントを紹介させていただきます。
グラフィック部門
計212作品が集まりました。気になる方は #AdobeMAX #グラフィック部門 でAdobe Behance、InstagramまたはTwitterから検索してください!
グランプリ作品 KOZUE HARAKI さん
Behanceで作成過程など更に詳しくご覧いただけます:こちら
審査員 – 辻尾一平さんのコメント
3DCGらしくないクラフト感のある形状と、デジタルの綺麗さが混ざり合った不思議な魅力を持った一枚です。実際に粘土で作った模型を、3DCGソフトでトレースした制作過程に驚きと説得力がありました。ロゴの下に配置された粘土の爪の跡など、細かい部分の処理が作品のリアリティをグッと引き上げています。
準グランプリ作品 hamkoさん
審査員 – 辻尾一平さんのコメント
全体にしっかり手が込められていて、とても好感が持てる作品です。影がハッチングとシャドウで使い分けられていることで、メリハリのついた絵になっていると思いました。ロゴがペンローズの三角形になっていたり、小物にもグラデーションが効いていたり、何度も見返しながらブラッシュアップしたのが伝わる丁寧な作品です。
初参加賞作品 Hikaru Satomiさん
審査員 – 辻尾一平さんのコメント
カラフルで思わず目に留まりました。ロゴを白のグラデーションでシャープに表現しているのが、一面の有機的な色面構成とコントラストが効いていて良いと思いました。コンテスト全体を通して、説明的にテーマを表現した作品より、テーマを取っ掛かりに自分の世界観へ引きずりこんだ作品の方が、結果的により色濃くテーマを体現しているように感じました。
モーション部門
計63作品が集まりました。気になる方は #AdobeMAX #モーション部門 で Adobe Behance、InstagramまたはTwitterからで検索してください!
グランプリ作品 ong_ さん
審査員 – いっしんさんのコメント
楽しさの表現を、まさに脳汁が溢れたように脳の表現に絡めたのが目を引きました。 ハーフトーン表現とそれに伴う枠線などによって、強いコントラストを生じさせながらも、 まとまった色彩と残像感の無い動きから気持ち良い視覚表現になっていました。 特に文字が変形しながら、滑らかににロゴへシェイプが継承されていゆく点は巧みでした。
準グランプリ作品 Tommy Arakaki さん
審査員 – いっしんさんのコメント
光が差し込む無機質な空間と浮遊する椅子のビジュアルには、Liminal Spaceに通ずる既知を媒介した不気味さとノスタルジーを含んだ魅力を感じました。体内のCT画像にも見える奇怪な造形と音楽に絡めた唐突な展開が印象的ですが、これらの表現に本質的な創作の楽しさを垣間見れたのが良かったです。
初参加賞作品 はとめると さん
審査員 – いっしんさんのコメント
四角を基調とした幾何学のシェイプに、違和感なくカラーピッカーなどのUIが溶け込んでおり新鮮に感じました。またテトリスの様に緻密にパーツが移動するカットから、自然と立体的に躍動する表現に展開する流れが特に見事でした。UI表現やカメラのモーションまで含め、一貫して「四角」を感じられるのも印象的でした。
Adobe Express部門
計268作品が集まりました。気になる方は #AdobeMAX #AdobeExpress部門 でAdobe Behance、InstagramまたはTwitterからで検索してください!
グランプリ作品 SiR@planetさん
審査員 - MIYAMAさんのコメント
ハデな色合いの応募が多い中、レトロなお花の世界観がひときわ目を引いた作品です。Adobe Photoshopを使わずの試行錯誤……伝わってきました!この方もデザインの引き出しがある方で、楽しくたのしく拝見させていただきました。同時応募のライオンさんも捨てがたく、悩んだのですが、こちらを選ばせていただきました!
グランプリ作品 中津川稔 さん
審査員 - MIYAMAさんのコメント
3つめは王道系の作品を選ばせていただきました。 ひと目みて完成度が高いなぁと思ったのですが、グラフィックデザイナーさんでした! オリジナル素材をAdobe Expressで仕上げているとのこと。プロ仕様版でなくとも応用がきくのですね。 このままポスターにできそうな、すてきな作品をありがとうございました!
グランプリ作品 大代勝也さん
審査員 – MIYAMAさんのコメント
圧巻の計26作品!文句なしのグランプリということで、集大成のこちらを選ばせていただきました。 多彩な切り口とたのしい表現は、まさに「つくるのはたのしい」を体現した作品たちです。 わたしも途中から「次はなんだろう?」とワクワク拝見させていただきました。 すてきな時間をありがとうございました!
最後に
今年は533作品の素晴らしい作品が集まりました。惜しくも受賞を逃した作品の中にも、入選になってもおかしくない作品がとても多くありました。ぜひ次回 のMAX Challenge へのご参加もお待ちしております。来年も皆さんの素敵な作品を見ることができる日を楽しみにしております。