40周年記念ブログ:アドビの40年にわたるイノベーションについて、あなたが知らない10のこと
過去40年間、アドビが発するイノベーションは世界中の何十億人もの人々に触れ、インスピレーションとストーリーを創造し、世界に発信する力を届けてきました。アドビ設立から40周年を迎えたこの記念すべき日に、私たちアドビ、お客様、そしてコミュニティがこれまで経験した主なできごとのいくつかを振り返りたいと思います。
アドビは、私たちのテクノロジーが社会のあらゆる側面に影響を与えていることを、このうえなく誇りに思っています。デスクトップパブリッシング(DTP)への投資、画像処理とデザインの革新、電子文書の開拓、アニメーション・ゲーム・ビデオの進化、3D・デジタルマーケティング・Eコマースの促進などが代表的なものです。そして今日では、Adobe Expressによって中小企業から個人事業主、学生まで誰もが手軽にすばやく、あらゆるものをデザインできるようになりました。このように私たちは、あらゆる人が、あらゆる場所で、あらゆるデジタル体験を思い描き、それを創造・実現できるよう、力を届け続けています。
アドビは、「何を」するかだけでなく、「どのように」取り組むのかが重要だと考えています。長年にわたり学生から消費者、コミュニケーター、プロのクリエイター、中小企業経営者、世界最大規模の企業にいたるまで、世界中のさまざまなお客様にサービスを提供し、お客様のミッションの推進とポジティブな影響を及ぼすことを支援してきたことに誇りをもっています。例えば、フロリダA&M大学では、私たちのソフトウェアによってクリエイティブとデジタルリテラシーのスキルを領域横断し教えるカリキュラムの構築が実現し、全米行方不明/被搾取児童センター(NCMEC)ではアドビとの協業のもと、画像やビデオの法医学的分析に取り組み、Save the Children UKのデジタルコンテンツの作成、マーケティング、寄付金集めを支援するなど、パートナーシップを通じて、顧客とコミュニティを支える重要な役割を担ってきました。
共同創業者のジョン ワーノック(John Warnock)とチャールズ ゲシキ(Charles Geschke)は、「優れたアイデアは社内のあらゆるところから生まれる 」と言い続けました。この哲学は、今でも真実です。そうしたイノベーションを通じ、私たちは何十億もの人々に、社内外で大小さまざまな形で世界を変える力を与えてきました。
40年を振り返り、今日のアドビを築いた特別な瞬間の数々を思い出しながら、一緒にお祝いください。
ご存知でしたか?
- アドビの社名は、サンノゼ本社のすぐそばを流れるアドビクリーク(Adobe Creek)という川にちなんで付けられました。
- ロゴの「A」は、ジョン ワーノックの妻であるマーバ(Marva)氏がデザインしたものです。
- アドビが最初につくったシステムは、印刷物の見た目を記述するプログラミング言語であり、印刷や画像処理の業界標準となった「PostScript」です。それは、コンピュータにおけるフォントの取り扱いを一新するという意味で画期的な製品でした。数学的な記述だけで、あらゆるサイズや形状のフォントアウトラインを自在に生成できるようになったのです。現在では、雑誌から看板まで、あらゆるところでPostScriptフォントが使われています。
- 最初のAdobe オリジナルファミリー書体として1989年にリリースされたAdobe Garamondは、アドビのタイプデザイナーであるロバート スリムバック(Robert Slimbach)が手がけたものですが、これは16世紀にフランスの有名な印刷家クロード ガラモン(Claude Garamond)がデザインした書体をベースにしています。
- Adobe Analyticsを通じた多くのデータポイントを活用し、デジタルエコノミーに関する事実上の権威となっています。
- 米国のインターネット小売業者上位100社*の85%以上が、オンラインでのショッピング体験の提供、測定、ショッピング体験のパーソナライゼーションを行うためにこのソリューションを利用しています
- Adobe Acrobat Signを100万回使用するごとに、1億500万リットルの水と31,000本の木、そして2,300台の車を1年間使用しないのと同等の節約をすることができます。
- テイラー スウィフト(Taylor Swift)が最新作「Bejeweled」のミュージックビデオに隠された膨大な数のイースターエッグ(他のクリエイションへの参照)の記録を残すために大量のPDFファイルを作ったことを語ったり(英語)、デヴィン ブッカー(Devin Booker)がAdobe Illustratorのロゴ入りのパーカーを着て(英語)ファンであることを表明したり、クリス プラット(Chris Pratt)がファンに自身のソーシャルページの新しいヘッダー画像をAdobe Photoshopを使って作成してほしいと呼びかけたり(英語)と、過去数十年にわたってアドビはセレブリティーに愛され続けてきました。
- Adobe Premiere Proは、ビヨンセ(Beyonce)の映画『Black Is King』、マドンナ(Madonna)主演のコンサートフィルム『マダムX』、アリアナ グランデ(Arianna Grande)の『7 Rings』『thank u, next』、リル・ナズX(Lil Nas X)の『Panini』、リゾ(Lizzo)の『Juice』、チャイルディッシュ ガンビーノ(Childish Gambino)の『This is America』といったミュージックビデオや音楽映画において、業界トップの動画編集者によって使われてきました。
- アドビは、映画制作およびVFX会社であるIndustrial Light & Magicの創業と歴史をめぐるドキュメンタリー『Disney+ 'Light & Magic'』の第5話で「映像編集における極めて重要な瞬間」の当事者として言及されています。
- 2009年に公開され、映画の歴代興行収入1位を記録したジェームズ キャメロン(James Cameron)監督の映画『アバター』の制作を開始するにあたり、最初に導入された技術がアドビのソフトウェアでした。映画のコンセプトデザインはもちろん、登場するキャラクターやクリーチャーのテクスチャーの作成にAdobe Photoshopが使用され、リアルタイム合成にはAdobe After Effectsが全編にわたって使用されました。
- 2021年、アドビはパリ ファッションウィークのランウェイに登場したこともあります。デザイナーのイリス ヴァン ヘルペン(Iris van Herpen)氏はアドビと協力(英語)して彼女独自のスタイルと意見を反映したカスタムドレスを制作し、創造性ならびにアドビがファッション業界の形成に貢献していることを示しました。
- 2022年、アドビはフォーチュン誌の権威ある「働きがいのある会社ベスト100」に22年連続で選出され、組織としていかに包容力、目的、純粋さ、思いやり、共感といった文化を育んでいるかが認められました。
- Adobe Digital Insightsは、Adobe Analyticsを通じて1兆回以上のウェブ訪問を分析し、分析したもので、電子商取引のトレンドやホリデーショッピングシーズン、Digital Price Indexによるオンラインインフレに関するデファクトスタンダードとなっています。Adobe AnalyticsはAdobe Experience Cloudの一部であり、米国上位100社のインターネット小売業者の85%以上が、オンラインでのショッピング体験の提供、測定、パーソナライゼーションを行うためにこのソリューションを利用しています。*
*皆さんが知らなかったことが10以上あります。思っている以上にたくさんありましたね!
次世代のテクノロジーとデジタルエクスペリエンスを喚起する
アドビはこのようにさまざまな経験や成功を積み上げてきましたが、それが私たちのすべてではありません。これらの実績を刺激として、予測不可能で変化し続ける世界に常に向き合い、これからも革新を続けていきたいと考えています。こうした中核的な価値観とそれが世界に及ぼす多大な影響が、私たちの進化と成長の指針であり、世界中の27,000人を超える従業員がより大きなインパクトを生み、未来の発明にフォーカスする原動力となっているのです。
40年の経験を持つ私たちは、デジタル体験を通じて世界を変えようとしている人々を支援するユニークな立場にいます。皆さんとともにこの旅を続けてこられたことを私たちはとても光栄に思っていますし、次の40年に何が待ち受けているのかが楽しみでなりません。