コンテンツ認証イニシアチブ(CAI)にキヤノンが参加
アドビは、800社以上のメディア企業、ハイテク企業、NGO、学識経験者が協力してオープンソースのデジタル来歴証明技術の実装を進め、偽情報への対抗に取り組んでいるコンテンツ認証イニシアチブ(Content Authenticity Initiative=CAI)の新たなメンバーとして、世界有数のカメラメーカーであるキヤノンを迎えることができ、大変嬉しく思っています。
このたびCAIに参加するキヤノンは、1937年に設立され、プロ用および民生用カメラ・レンズの世界的な大手メーカーであり、長い歴史の中で、 革新的で画期的なフォトジャーナリズムやプロジェクトに貢献してきました。キヤノンの機材はフォトジャーナリストをはじめ、インパクトのある魅力的で美しい画像を撮影するために広く世界中で使用されています。近年では、ピューリッツァー賞や世界報道写真賞など、数々の賞を受賞する写真も同社の機材で撮影されています。
キヤノンの常務執行役員 イメージンググループ副管掌の戸倉剛氏は、こう述べています。「キヤノンは、社会で創出・享受されるデジタル画像の真正性と来歴の確立により、偽情報に対抗する取り組みを積極的に支援します。CAIへの参加は、この取り組みにおける重要な一歩となります。当社は、この目的を達成する技術的ソリューションを開発するために、他のテクノロジー企業やメディアパートナーと協力することを楽しみにしています。 」
来歴証明は、画像やその他のデジタルコンテンツの撮影から編集、公開に至るまでのすべての過程において、改ざんや隠ぺいが不可能なメタデータを用い、消費者にアセットの出所や編集履歴を示すテクノロジーです。CAIは、キヤノンと協力してプロトタイプ開発や実装に取り組み、この技術を将来の製品に導入することを期待しています。
また、キヤノンはCoalition for Content Provenance and Authenticity (C2PA) の最新メンバーに加わりました。C2PAはクリエイターや消費者など、さまざまなメディアタイプにわたって真正性と来歴を理解するためのオプトインによる柔軟な方法を提供しています。
アドビは、デジタル来歴証明への取り組みを進めるべく、さまざまな組織や個人の皆さんにコンテンツ認証イニシアチブへの参加を推奨しています。詳しくは、こちら(英語)でご覧いただけます。
この記事は2023年1月18日(米国時間)に公開された Canon joins the CAI の抄訳です。