Adobe Stockアーティスト開拓ファンド:2022年度受賞者25名のご紹介
クレジット:Adobe Stock / Rachael Presky
本日は、Adobe Stockが主催する応募制コミッションプログラムにおいて、2022年に受賞された最初の25名のアーティストを正式に発表します。今回受賞された方々は、Fran Alvarezさん、Mohammed Aneezさん、Valeria Arayaさん、Velvet Berryさん、Jyotsna Bhamidipatiさん、Leonardo Borgesさん、Martha Castilloさん、Andy Connellさん、Ang Geck Geckさん、Musonda Kabweさん、Sheilby Macenaさん、Maria Clara Machadoさん、Holly McCannさん、Nadiya Nacordaさん、Ruby Okoroさん、Rachael Preskyさん、Anina Rubioさん、Nathan Shaiyenさん、Marcia Sifuentesさん、Love Soulèyさん、Ben Steeleさん、Esther Sweeneyさん、Shari Sweeneyさん、Ling-Hsiu Tsaiさん、Ayse Yorgancilarさんです。受賞者の皆さんのクリエイティブな功績をここに称えます。
クレジット:(左上)Adobe Stock / Ruby Okoro、(右上)Adobe Stock / Anina Rubio、(左下)Adobe Stock / Velvet Berry、(右下)Adobe Stock / Martha Castillo
アーティスト開拓ファンドとは?
Adobe StockのArtist Development Fund(アーティスト開拓ファンド)に関する最新情報を投稿してから数カ月が経ちましたので、簡単におさらいしましょう。
Adobe Stockでは、Adobe Stock Advocates(Adobe Stock支援プログラム)の一環として、アーティストを選定および表彰し、資金支援を行っています。選考においては、応募作品の中身に加え、アーティスト自身が属するコミュニティならではの観点をもって制作する能力を持ち合わせているかという点を判断基準としています。Adobe Stockは、多様なバックグラウンドを持つ世界中のアーティスト達と協働することを通じて、あらゆる人々をありのままに写し出し、世界中のクリエイターにインスピレーションを与えるような、真にインクルーシブな世界トップのストック素材のコレクションを作り上げていこうとしています。
Adobe Stockでは、ストック写真、イラスト、ビデオにおいて、さまざまな地域や民族、ライフスタイルのコミュニティの正確な描写をサポートし、そうした素材にスポットライトを当てるとともに、正確性の向上に取り組んでいます。このプログラムもそうした活動の一つで、開始以来、Adobe Creative Residencyプログラムとも連携しながら、80名近くのアーティストに資金を提供してきました。これらのアーティスト達の多くは、ストック素材の世界ではまだ新顔ではありますが、ファンドを利用して自身のクリエイティブビジョンを貫きながら、正確に、心を込めて、自分自身のストーリーやコミュニティを表現しています。
2022年に新たにアーティスト開拓ファンドの対象となったアーティストの紹介
クレジット:Fran Alvarez提供
Fran Alvarez
フィリピンのリサール州に住むイラストレーター兼グラフィックデザイナーのFran Alvarezさんは、食と文化が重なり合う部分をテーマに、カラフルで複雑な作品を手掛けています。
クレジット:Mohammed Aneez提供
Mohammed Aneez
インドのケララ州に暮らすMohammed Aneezさんは、フリーランスのコンテンツクリエイター兼インフルエンサーとして活動しています。Aneezさんは、インドの豊かな多様性を描きながら、自身のルーツであるムスリムのコミュニティに対するステレオタイプをなくそうとしています。
クレジット:Valeria Araya提供
Valeria Araya
チリのサンティアゴで生まれ育ったラテン系アメリカ人のValeria Arayaさんは、ビジュアルアーティスト兼イラストレーターとして、シスジェンダーとトランスジェンダーの女性をサポートする作品を手掛けています。
クレジット:Velvet Berry提供
Velvet Berry
アメリカのジョージア州アトランタに暮らすVelvet Berryさんは、自由や自己発見、ボディポジティブ(従来の固定化された美の定義にとらわれず、自分の体をありのままに愛すること)を推進する手段として、下着姿の女性の写真撮影を専門としています。
クレジット:Jyotsna Bhamidipati提供
Jyotsna Bhamidipati
アメリカの北カリフォルニアに住むJyotsna Bhamidipati(別名Jyo)さんは、ライフスタイルがテーマの芸術写真を手掛ける写真家として、肖像写真のほか、家族の暮らしを情感豊かに切り取った写真を制作しています。
クレジット:Leonardo Borges提供
Leonardo Borges
コスタリカのティラランに暮らすプロ写真家のLeonardo Borgesさんは、自身のコミュニティが誇る彩り豊かな風景や多様な人々から常にインスピレーションを受けて制作に取り組んでいます。
クレジット:Martha Castillo提供
Martha Castillo
Martha Castilloさんは、ペルー人のグラフィックデザイナー兼イラストレーターです。彼女が表情豊かに描くイラストは、女性やクィアの人々の暮らし、社会正義、ペルーの歴史と文化をテーマとしています。
クレジット:Andy Connell提供
Andy Connell
オーストラリアのゴールドコーストに暮らす写真家兼映像作家のAndy Connellさんは、自身もクィアとして、クィアの人々の恋愛や体験をありのままにウェディング写真や映像として残すことを生業としています。
クレジット:Ang Geck Geck提供
Ang Geck Geck
Ang Geck Geck(別名Priscilla)さんは、シンガポール在住の映像作家です。彼女が暮らす社会は、教育や科学へのコミットメントが高い一方で、保守的な文化や考え方を持つ側面もあり、その対比を描き出す作品を制作しています。
クレジット:Musonda Kabwe提供
Musonda Kabwe
南アフリカのヨハネスブルグに暮らすイラストレーターのMusonda Kabweさんは、アフリカの文化において、人々が集まって食事をする様子を描いた作品を手掛けています。
クレジット:Sheilby Macena提供
Sheilby Macena
ハイチ系アメリカ人の写真家であるSheilby Macenaさんは、黒人の日常に潜む複雑性を捉えた作品を制作しています。
クレジット:Maria Clara Machado提供
Maria Clara Machado
アーティスト兼作家のMaria Clara Machadoさんは、ブラジルにおけるアートの誕生や有色人種をテーマとするイラストを制作しています。
クレジット:Holly McCann提供
Holly McCann
イギリスのブライトン在住でフリーランスのイラストレーターとして活躍するHolly McCannさんは、女性のファッションやボディポジティブ、包摂性、人間関係をテーマとする作品を制作しています。
クレジット:Nadiya Nacorda提供
Nadiya Nacorda
写真・ビデオアーティストのNadiya Nacordaさんは、神秘や愛情、アイデンティティ、母性をテーマとしつつ、黒人やアジア人女性の内面や主観性を描き出す作品を手掛けています。
クレジット:Ruby Okoro提供
Ruby Okoro
独学でビジュアルアーティストになったナイジェリア人のRuby Okoroさんは、自己表現やアイデンティティ、人の旅路、人間関係をテーマとする写真を手掛けています。
クレジット:Rachael Presky提供
Rachael Presky
イギリスに住む商業アーティスト兼イラストレーターのRachael Preskyさんは、作品を通じて、立場の弱い女性や気候変動といった自身が情熱を注ぐテーマに対して人々の関心を高めることを目指しています。
クレジット:Anina Rubio提供
Anina Rubio
フィリピン在住のAnina Rubioさんは、壁画や彫刻などさまざまなビジュアルアートを手掛けており、環境活動家としても活躍しています。Rubioさんは、自然の美しさを描くことを通じて、サステナビリティや環境保全に対する人々の意識を高めることを目指しています。
クレジット:Nathan Shaiyen提供
Nathan Shaiyen
ナイジェリア人のNathan Shaiyenさんは、クリエイティブプロデューサー、写真家、ディレクター、シネマトグラファーとして、人々の心をつかみ、教育し、インスピレーションを与えるようなストーリーを伝える作品を手掛けています。
クレジット:Marcia Sifuentes提供
Marcia Sifuentes
ペルーのリマ在住のビジュアルアーティストであるMarcia Sifuentesさんは、自身が暮らす社会における女性の役割のほか、自然とペルー文化の深いつながりを表現するプロジェクトを手掛けています。
クレジット:Love Soulèy提供
Love Soulèy
ハイチ系アメリカ人のストーリーテラー兼アーキビストのLove Soulèyんは、映像と写真を通じて、有色人種や先住民族の文化を後世に伝えることを生業としています。
クレジット:Ben Steele提供
Ben Steele
アメリカのカリフォルニアに暮らすBen Steeleんは、写真家兼映像作家として、冒険、人、アウトドア、ユニークな文化、価値あるストーリーに対する自身の愛を表す作品を制作しています。
クレジット:Esther Sweeney提供
Esther Sweeney
ケニアで生まれ育ったEsther Sweeneyさんは、独学で写真家になり、社会課題や文化、アイデンティティをテーマとする作品を手掛けています。
クレジット:Shari Sweeney提供
Shari Sweeney
沖縄在住のShari Sweeneyさんは、独学で写真家・ライター兼出版者となりました。黒人や先住民族、有色人種の人々が、自らの食文化や伝統、日々の暮らしについて誇らしい気持ちになれるような作品を作っています。
クレジット:Ling-Hsiu Tsai提供
Ling-Hsiu Tsai
台北に暮らすイラストレーター兼アニメ作家のLing-Hsiu Tsai(別名The Alice Tsai)さんは、西洋の要素と東洋の色彩や質感をミックスさせたアートワークを制作しています。
クレジット:Ayse Yorgancilar提供
Ayse Yorgancilar
イスタンブールに暮らす写真家のAyse Yorgancilarさんは、現在、アナトリア地方の食文化とそれを取り巻く慣習をテーマとするプロジェクトに取り組んでいます。
いかがでしたでしょうか? このブログで紹介した作家さんの作品はAdobe Stockで無料でご利用いただけます。その他の作品は初回無料でお試しいただけるサブスクリプションプランを使えば便利でお得に利用できます。是非お試しください。
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この記事は2022年12月20日に Irene Malatestaにより作成&公開された Celebrating 25 new Adobe Stock Artist Development Fund recipients の抄訳です。