マイクを導入して動画の音質を上げよう!
みなさんこんにちは、SNS映像クリエイターのJohnsAn / じょんさん(TikTok : @john_pocket_vlog)です。「これからあなたもSNS動画クリエイター!知ると捗る動画制作のコト」第3回の今回は「マイクを活用した音質の向上」について解説をしていきたいと思います。
動画制作を始めたばかりの時は、見た目の質を求めて音質についてはあまり考えないことが多いかもしれません。実際、私も最初はそうでした。しかし、思っている以上に音質は大切な要素です。
例えば、もしもあなたが視聴している動画で 出演者の声が音割れ していたり、対談動画であれば 2人の話し声の音量が全く違っていたり したらどのように感じるでしょうか。
おそらく、その時点で「動画を視聴していて疲れてしまうな」と思うはずです。
音に関しては、最初は聞きやすさの向上を目指すというよりは、聞きづらさを最大限無くしていく ことがポイントとなります。
初心者におすすめのマイクとは?
音質を良くする最初のポイントにマイクの活用があります。しかし、マイクと一口で言っても様々な種類がありますので、まずはざっくりと整理してみましょう。
【ピンマイク】人の声を収録したい時に
まずはピンマイクです。
このようにピンマイクを用意することで、話者の口元近くにマイクをセッティングすることができます。マイクはどんな種類であっても、音の発生源にどれだけ近くあるかがポイント になります。そのため、ピンマイクは被写体がどれだけカメラから離れていたとしても、話者に一定の距離かつ口元に近い位置にセッティングできる優れものとなります。
ただし、基本的にはピンマイクで収録した音声とカメラで収録した音声の位置を撮影後に調整させる音声同期の作業を行う一手間がありますので、ここは要注意です。Premiere Proを使えば簡単に音声の同期ができますので、そちらはページ下部にあります【別撮りした音声の同期方法】をご覧ください。
【ガンマイク】本体カメラよりも高音質に
こちらは、ガンマイクになります。カメラの上に設置できるマイクで、狙った範囲の音を撮りやすい点(マイクの指向性)、音質向上という点、カメラの上に付いているので取り回しがしやすい点などのメリットがあります。
このタイプのマイクは様々な機種が販売されていますが、それぞれの機種は大きさや音質、マイクの指向性の特徴が異なっています。
自分が撮影をする状況を想定して、例えば 移動が多いのであればなるべく小ささを重視 したり、あまり移動しないのであれば、多少筐体は大きくなっても音質や求める指向性を満たすことのできるタイプのマイク を選ぶと良いと思います。
(様々なガンマイクがあるので、自分の撮影スタイルに合うものを選びましょう。)
また、ガンマイクには風防と呼ばれるマイクに接続するモフモフしたものが付いてくることが多いです。
(先ほどのガンマイクに風防を付けたもの)
これを使うことで、外での撮影の時に「ボボボッ」と聞こえてくる風の音を軽減することができます。こちらもガンマイクを選ぶ利点の一つになります。
【スマートフォン接続マイク】いつものスマホでの収録を高音質に
続いて、スマートフォンに接続できるタイプのマイクです。
形状としては先ほど紹介したガンマイクと似たようなものになります。最近はこのようにスマートフォンに直接接続できるマイクがたくさん発売されています。
特徴としてはガンマイクと同じです。スマートフォンだけを使って撮影をするという方に関しては、このようなタイプを選ぶことも良い選択になると思います。
Premiere Proを使って簡単に音質を向上させよう!
別撮りした音声の同期方法
まずは、ピンマイクやその他音声を別撮りした場合の音声同期方法を紹介します。Premiere Proを使えば簡単に2つの音声の音合わせを行えます。
まずはPremiere Proのタイムラインパネルに 撮影した動画 と 別撮りした音声 を並べましょう。
次に並べたクリップを複数選択して右クリックを押します。そして【同期】をクリックしましょう。
【クリップを同期】というポップアップが出てくるので、ここで【OK】を選択してください。
そうすることで、自動的に2つのクリップの音合わせが終わります。
一度再生をしてみて音合わせができていることを確認できたら、カメラ側のオーディオトラックをミュートにすることで、マイクで収録した高音質の音声だけを再生できます。
Premiere Proまかせで簡単に音質を向上させる方法
続いて、Premiere Proにおまかせで簡単に音質を向上させる方法も紹介します。
まずは、音量が極端に大きかったり小さかったりする場合におすすめの設定方法をお伝えします。それは【ラウドネスの調整】というものになります。
Premiere Proの【ワークスペース】から【エフェクト】を選択しましょう。
次に【エッセンシャルサウンド】を選択し【会話】を選択しましょう。
最後に、【ラウドネス】を選択して開き、【自動一致】を選択しましょう。
たったこれだけで、音量が異常に大きくなったり小さくなったりすることを回避できます。
また、他にも音声収録の際によくある問題としてノイズ(「サー」とか「ザー」というような余計な音)が発生してしまうことがあります。
こちらもラウドネスの調整と同じくエッセンシャルサウンドから解決できます。
同様に【エッセンシャルサウンド】から【修復】を選択して【ノイズを軽減】を選択しましょう。
これでノイズが軽減されます。あまりにも不自然な聞こえになる場合は、つまみをドラッグしてエフェクトの適用量を調整して良い塩梅を見つけてください。
上記以外にも、エッセンシャルサウンドには音声の雑音を削減させたり、リバーブ(反響)を抑えたり、音の明瞭度を調整する項目もあります。全てをここで紹介しきることは難しいため、詳細は(https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/premiere-essential-sound-panel.html)を見ていただければと思います。
まとめ
いかがでしたか?動画制作を始めたばかりの頃はあまり気にしないことが多い音質ですが、本当に大切な項目になります。今回紹介したものは初歩の初歩になりますので、まずはここを踏まえた上で音量・音質の調整方法を様々と学んでいってもらえると嬉しいです。ぜひ、見てくれる人の視点に立って、良い音質で動画を作れる様になってみましょう。