Adobe FireflyにRecolor Vectors(ベクターアートの再配色)を追加

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先月、アドビはAdobe Firefly(英語)を発表しました。Adobe Fireflyは、画像とテキストエフェクトに特化した新しいクリエイティブのジェネレーティブAIモデルで、現在はベータ版(英語)として提供しており、クリエイティブコミュニティに試用とファーストモデルの改良の協力をお願いしています。

倫理的に開発および使用可能なAdobe Fireflyは、スキルや経験を問わず、何もない白紙の状態から創造的なビジョンの実現に至るまでの障壁を取り除き、人々が自らの創造性を生かすことにより自信を持てるようにサポートできると信じています。ジェネレーティブAIは、高度な機械学習モデルに基づき、コンピューターに指示文を与えるだけでコンテンツを生成することが可能です。クリエイターとコンピューター間の対話をより自然で、直感的かつパワフルなものに根本的に変えることで、AIの可能性と能力を飛躍的に発展させます。

イノベーションとは旅路のようなものです。私たちがFireflyを発表したとき、それがまだ初期段階のものに過ぎないということも皆さんにお伝えしていました。そして本日、ジェネレーティブAIを搭載した新機能「Recolor Vectors(ベクターアートの再配色)」 を追加したことをご報告します。

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グラフィックデザイナーやアーティストが、ベクターアート(明瞭な線や形で構成されたユニークで美しいコンテンツで、後からどんなサイズにも拡大縮小を可能)を作りたいと思ったとき、世界最高峰のベクターベースの描画ツールであるAdobe Illustratorを使うことになるでしょう。私たちの35年以上にわたる開発経験とユーザーからのフィードバックをもとに、Adobe Illustratorの機能がジェネレーティブAIによってさらに拡張されました。

Adobe Fireflyベータ版のRecolor Vectorsの機能は、以下のとおりです。

ベクターで創造力を引き出す

ピクセルアートと対照的に、線ベースで構成されたベクターアートは、異なる解像度に対応したwebサイトデザイン、屋外看板や車両ラッピングなど、印刷物よりも大きなレイアウトに適したアートワークやアニメーションと相性のいいSVGの利点を活かしたモーショングラフィックスなど、さまざまな用途に使用できます。

Adobe Fireflyに追加された新しいベクターツールは、クリエイティブの機能を拡張し、時間のかかる作業をスピードアップさせます。例えば、異なる複数のフォーマットのカラーレンダリングの生成や、ダークモードとライトモードのUIバリエーションの作成を素早く行うことができます。

また、クライアントからの指示による改変、ブランド要件の遵守、SNSグラフィックの作成、企業ロゴの開発、ポスターデザインの作成、Adobe Photoshopでの合成など、あらゆる局面でのアートワークのカラーの再構成が生じたときにも、これらのツールで迅速に行うことができます。作業は数秒から数分で完了し、時間とコストの大幅な削減につながります。

ベータ版への参加

ベクターの新機能は、今後Adobe Fireflyベータ版に追加する予定のいくつかのクリエイティブ機能のひとつに過ぎません。ジェネレーティブAIを搭載した一連のベクター機能は、最終的にAdobe Illustratorに統合され、ユーザーのワークフロー内で直接利用できるようにすることを計画しています。

私たちは、皆さまからAdobbe Fireflyについてや、アプリケーション全般におけるジェネレーティブAIの活用について、ご意見とご要望を伺いたいと考えています。Adobe Fireflyをまだ使用したことがない方は、ぜひベータ版(英語)に登録し、Discord(英語)の意見交換の場にご参加ください。

今後も皆さんの声に耳を傾けるとともに、Adobe Fireflyのベータ版に搭載予定の新機能につきましても、随時最新情報をお届けしていく予定です。ご期待ください。

この記事は2023年4月20日(米国時間)に公開されたIntroducing Vector Recoloring with Adobe Fireflyの抄訳です。