もはや単なる副業ではなくなった?ソーシャルメディア向けコンテンツ制作を始めよう!


ベンチに座ってタブレットを操作する少女

ここ数年の間にクリエイターエコノミーは驚異的な成長を遂げ、既に十兆円規模の市場になりました。世界中のクリエイターが、自分の情熱を、収益や持続的な収入に変えるという現象に乗じています。クリエイターエコノミーが台頭したことにより、アーティストはもちろん、学生、起業家、経営者など職業に関係なく、ごく平凡な個人が興味のあることを追求し、創作物を通して自由に自分のストーリーを語れるようになりました。

Z 世代のクリエイターの 49% は、大学に通うよりもクリエイティブなビジネスを始めたいと考えています 出典: Adobe Future of Creativity: Monetization in the Creator Economy

アドビの Future of Creativity(FOC)調査によると、過去 2 年間でクリエイターエコシステムへの参加者は 1 億 6500 万人以上増加して、全世界のクリエイターの数は 3 億 300 万人以上になりました。2021 年のクリエイターエコノミーの価値は 1042 億ドルと推定されています。これは 2019 年から実に 2 倍以上の増加です。クリエイティブな活動は、趣味や副業に過ぎないという認識は、完全に覆えされつつあります。

インターネットとソーシャルメディアの広がりは、創作的な活動を通じた収益の確立を可能にしました。人工知能(AI)やビッグデータなどのテクノロジーへの投資は、人々をより惹きつけてつながるために重要な、経験に基づく学習を加速しています。メタバース、NFT、AR のような新興技術やプラットフォームは、複数の分野でのさらなる成長を可能にするでしょう。

クリエイティビティは、幸運な一部の人々にだけ与えられた特別な贈り物ではありません。それは、すべての人が持っています。その可能性も報酬も無限です。

エコノミーを活性化するチャンスを掴む

ソーシャルメディアをはじめとする今日の主要なデジタルプラットフォームは、クリエイターを惹きつけて留めることを目的に、様々な収益化のための機能を提供しています。この魅力的な収益モデルは近年大きく成長し、多くの若いクリエイターの目標になったようです。彼らの多くはコンテンツ制作を通じて得られるチャンスに魅了されており、最近の Adobe FOC: Monetization in the Creator Economy 調査によると、Z 世代クリエイターのほぼ半数(49%)が、大学教育を受けるよりも、クリエイティブ分野のビジネスを始めたいと答えています。

アドビ東南アジアおよび韓国担当責任者 Simon Dale は「創造性は、今日の経済を活性化する大きな要因です。そして、政治、文化、社会規範に影響する力を持っています。それゆえ、より広く、より多様な声が表現されるべきなのです」と述べています。

e-Conomy SEA 2022 レポートによると、東南アジアのデジタル経済は、2022 年に 2000 億ドルになり、2030 年には 1 兆ドルに達すると予測されています。デジタルネイティブの消費者が増えつつあり、高速なネットワークが普及したことで、ストリーミングサービスからソーシャルメディアまで、人々が様々なコンテンツにアクセスできるプラットフォームはますます利用しやすくなっています。働き方の変化に伴い、仕事をする環境にデジタルツールを採用し、クリエイティブを探求するクリエイターや企業は、より容易に成功を見つけられるようになるでしょう。

アドビは、すべての人がクリエイティビティを発揮できる環境の実現に全力を注いでいます。人々がどこにいても、世界に自分のストーリーを共有するためのツールやインスピレーション、そして必要なサポートにアクセスできるようにすることで、あらゆる人の力になろうとしています。既存の媒体から新しい没入型のメディアまで、様々な手段でコンテンツを収益化できるようになったことにより、クリエイターエコノミーへの参加者は、さらなる増加が見込まれています。

社会への貢献活動を支援する

簡単に利用できるクリエイティブツールのおかげで、高品質でプロ並みの写真、動画、音響の制作が、多くの人の現実になりました。そのため、クリエイターは、これまで接点を持つことすらできなかったようなニッチなオーディエンスとの関係を築いたり、支持を得ることが難しかったクリエイティブなメディアに参加したりできます。

アドビの FOC 調査は、若いクリエイター達に興味深い傾向を発見しました。彼らは、ストーリーテリングを通じて、価値ある社会の変化を提唱するコンテンツを制作することに情熱的です。社会的な活動の推進に自分の創造性と影響力を使うことで、51% のクリエイターはその活動の認知度を高められると考えており、41% のクリエイターは、声を上げられない人たちの声になれると考えています。クリエイター達は、創造的な情熱を手にし、自身の関心に従って、オンライン上で社会的な課題についての会話に参加し、状況を前進させる機会を受け入れています。

クリエイターを待ち受ける未来

創造性は、今日の経済を活性化する主要な要因であり、人々の潜在能力を最大限に発揮する手段です。そして、政治、文化、社会規範に影響する力を持っています。それゆえ、より広く、より多様な声が表現されるべきなのです。また、一人ひとりのクリエイターが、持続的な変化をつくり出せるという自信を持つことも重要です。

クリエイターエコノミーは既に社会生活の一部です。これからも人々の暮らしに影響を与え続け、その勢いが衰える兆候は見当たりません。誰もがクリエイティビティを発揮できる環境は、短期的にも長期的にも整っています。あなたもクリエイターの一人として、ソーシャルメディア向けにコンテンツの制作を始めませんか?きっと、あなたの生活や社会をより良いものにするための力になるでしょう。

この記事のオリジナルは The Strait Times に公開されました。

この記事は Is social media content creation just a side hustle?(著者: Simon Dale)の抄訳です