【インタビュー】SaaSプロダクト開発企業の経歴書編集作業を効率化したAcrobat Pro

株式会社Engineerforce

エンジニア向け見積もり工数のナレッジシェアツールという、唯一無二のサービスを展開するEngineerforce。今回はその創業者である飯田さんにお話を伺いました。

飯田佳明

1991年、福岡県福岡市出身。東福岡高校、成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後は富士ソフト株式会社へ入社し約6年間、受託開発や自社プロダクト開発を経験。その後、フィンランド企業であるThe QT Companyへ転職し、自社プロダクトの拡販に携わる。日本企業と外資企業の文化の違いを身近で体験するも、見積もり工数の部分に関しては、どちらもExcelによる手作業で行われていることに違和感を覚え、見積もり工数のナレッジシェア「Engineerforce」のアイデアを思いつき、株式会社Engineerforce(エンジニアフォース)を創業。

エンジニアがプログラミングに集中できるような社会を実現したい

Q. まずはEngineerforceという企業についてお聞かせください。

飯田さん「Engineerforceは、SIをDXするというミッションを掲げ、社名と同じく『Engineerforce』というサービスを提供している企業になります。2020年の8月に創業し、現在の社員は17名。そのうち約9割がエンジニアです。

『Engineerforce』とは、一言で言えば、エンジニアのために開発された、見積もり作成にかかる手間を省くツールです。起業から依頼を受けたエンジニアは、ほとんどの場合、自身の経験則に基づいて見積もりを算出します。しかし、それでは同じ会社でも人によって見積もり額に差がでるし、ナレッジも蓄積しづらい。そういった問題を解決するのが、我々の『Engineerforce』になります」

Q. なぜ「見積もり」に注目したのでしょうか。

飯田さん「私は大学を卒業後、国内の大手IT企業に就職し、その後、外資系のIT企業に転職しました。IT業界に身を置いてわかったのですが、この業界って、意外と見積もり作成を苦手としている方が多いんです。エンジニアの業務は、プログラミングだけでなく、見積もり作成やクライアントへの説明、進捗管理など多岐に渡ります。国内企業も外資系も見積もり作成といえばExcelを使うのが一般的ですが、もしそれに代わる見積もり作成に特化したツールがあれば、エンジニアの負担を軽減できると思ったんです」

「とりあえずやってみよう」。飯田さんはそのアイデアを核に、起業へと踏み切ったと言います。

飯田さん「もちろん、否定的な意見もたくさんありました。でも、やってみないとわからない。もしダメでも、その経験を次のチャレンジに活かせばいいんです。『とりあえずやってみよう』という精神は、今もEngineerforceの大切な指針となっています」

Q.起業をするにあたり、賛同してくれた方もいたのでしょうか。

飯田さん「はい。知り合いのエンジニアに声をかけたところ、『それは面白い!一緒にやろう』と即断してくれたんです。そのときの喜びは今でも忘れられません。その後、2人では仕事が回らなくなったときも、彼が知人に声をかけてくれ、会社を大きくすることができました。本当に感謝していますね」

Q.ではEngineerforceの今後の目標を教えてください。

飯田さん「エンジニアにとって最も重要なのは、やはりプログラミングです。今後もエンジニアにとって役立つ製品を作り出し、エンジニアがプログラミングに集中できるような社会を実現したいですね」

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40~50件の経歴書編集をAcrobat Proで効率化

Q. 飯田さんは普段、PDFデータをどのように活用されていますか。

飯田さん「PDFは、外部の方とのやりとりで使うことが多いです。Engineerforceでは、PM派遣、エンジニア派遣、コンサルティングもやっています。毎月40~50件ほどの経歴書がPDFで届き、プロジェクトにアサインするか検討するのも私の仕事のひとつなんです。そしてその経歴書を、PDFデータでクライアントに送ります」


Q.Acrobat Proを導入して変わった点はありますか。

飯田さん「クライアントにエンジニアの経歴を送る際に、クライアント側から『こう編集して送って欲しい』と頼まれることがあるんです。例えば必要以上に個人情報を受けとってはいけない社内ルールがあるので、住所は消して欲しいとか。経歴の書き方を統一して欲しいとか。Acrobat Proを導入してからは、PDFをそのまま編集できるようになったので助かっています。まとめて隠したいときは、墨消し機能を使うこともあります」

Q. Acrobat Pro導入前はどう対応していたのでしょうか。

飯田さん「今まではPDF化する前の元ファイルを直してもらうよう、作成者にお願いしていました。もしくは、元ファイルを送っていただくよう依頼をしてこちらで編集、PDFに変換をし直して、クライアントに提出するという流れです。作成者に手間をかけてしまいますし、私も二度手間のかかる作業でした。

また、クライアントの事情によって何がOKで何がNGかは異なります。それぞれに対応すると、同じエンジニアの経歴書が複数できてしまうし、その分時間的にもストレス的にも負担が増えます。今はAcrobat Proがあるので、エンジニアからもらったひとつのPDFデータを、自分で微調整できるようになりました。業務効率化は間違いなくあったと言えます。我々にとっても、エンジニアにとっても良い選択でしたね」

Q. 他にもAcrobat Proが役立っているシーンがあれば教えてください。

飯田さん「クライアントからPDFで契約書が送られてきて『必要事項を埋めて送ってください』と言われることがあります。これまではそれを印刷して、手書きで書いて、スキャンして送るという作業をしていたのですが、こちらもやはりPDFに直接書き込めるようになって楽になりました。あとはPDFデータをwordやpptデータに変換する機能もよく使っています」

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