日本のストリート写真に生成 AI を導入し、自身の創造性を開放したクリエイター Jayson Robertson

Jayson Robertson は、常に多才なクリエイターとして活躍してきました。彼は、ストリート写真や動画で頭角を現す何年も前から、ミュージシャンとして音楽の演奏はもちろん、曲を書き、アートワークを制作し、バンドメンバーの写真撮影を監督していました。

彼のあくなき探求心は、その後ずっと Robertson の人生を形づくってきました。ストリート写真への情熱も、予期しないものへの彼の愛着に根ざしています。「ストリート写真が好きなのは、常に驚きがあるからです。それは、計画的で計算された写真ではありません。ただカメラを持って外に出て、世界を観察し、二度と再現されない瞬間を撮るのです」と彼は語ります。

そして今、Robertson の創造性を、Adobe Photoshop生成塗りつぶし機能がまったく新しい規模で解き放ちました。生成塗りつぶしは、安全な商用利用のために設計された アドビのクリエイティブな生成 AI モデルファミリー Adobe Firefly を活用した技術です。「人々は私に重要なものに集中するべきだと言いますが、私は型にはまりたくありません」と彼は言います。「動画、写真、編集、制作など、私はすべてをこなさなければならないと感じています。Adobe Firefly は、それらすべての探求を容易にしてくれます。そのため、私は選ぶ必要がないのです」

AI を活用した独自のストーリーテリング

多くの写真家と違い、Robertson は写真撮影よりも画像編集を楽しんでいます。Robertson はストリートに出てはスタジオに戻り、Photoshop や Adobe Premiere Pro を使って写真や動画をよりインパクトのあるものにしようと、熱心に実験を行なっています。Adobe Firefly の生成 AI により強化されたデザイン機能は、その作業を一変させました。

Robertson が Firefly の助けを借りて作成した最初の動画は、彼にとって最もクリエイティブであった上に、最もインパクトのあるものでした。例えば、Robertson が、日本で撮影したストリート写真に Photoshop の生成塗りつぶしを適用し、Premiere Pro でフレームの順序を組み立てるというユニークなアプローチで作成した 7 秒間の Instagram リールは、数百万ビューを獲得し、彼のフォロワーを一晩で約 2 倍に増やしました。

「フレーム単位で動画編集をする意思があれば、Firefly で実現できることは驚くに値します。Firefly は、私のコンテンツをより生き生きとした、視覚的にインパクトのあるものにしてくれます」と Robertson は言います。「最も重要な点は、最終的な成果が、私のスタイルに忠実でありながら、全くユニークなものであることです」

Robertson のスタイルは容易に判別できます。彼の写真や動画には、柔らかくて夢を見ているかのような雰囲気があります。彼は、しばしば被写体を使って、スケール感や遠近感を出しています。また、彼は対称性を特に好み、画像から可能な限り不要なものを排除しています。

Robertson が日本を訪問した時の写真が使われている、下のリールも同様です。生成塗りつぶしを使い、Robertson はメインの被写体を中心に配置したまま、写真から群衆全体を取り除くことができました。以前であれば、苦労しながら何時間も費やしていていたかもしれない編集作業にもかかわらず、彼がこれを完了するのに 1 分もかかりませんでした。

「ストリート写真家の中には、いまでも AI を敬遠する人がいます。実際、私も最初に Firefly を使ったときは、ずるいことをしているように感じたものです。しかし、そこで私は、最終的な目的を思い出しました。それは、私の作品を見る人々に語りかける、美しいコンテンツをつくることです」と Robertson は言います。「それを手助けしてくれるテクノロジーであれば、それが何であっても私の道具箱に喜んで加えます」

編集前の画像 出典: Jayson Robertson

編集済みの画像 出典: Jayson Robertson

あらゆる枠組みを覆す

Robertson は、生成 AI というテクノロジーが進化を続け、彼の作品の質を向上させることに大きな期待を寄せています。彼の経験によれば、生成 AI は、彼のように複数のメディアを一度に追及したい人々に門を開くポテンシャルがあります。そして、この分野の新しさのために、コミュニティはリアルタイムで学び、共に成長しています。クリエイターたちは互いにインスピレーションを求め合っており、その過程で自らを前進させています。アドビコミュニティギャラリーでは、Firefly が可能にしたさまざまな作品をご覧になれます。

「生成 AI は、写真やビデオ制作の敷居を下げて、より多くの人に手の届くものにします。しかし、それは決して独創性の代替品にはならないでしょう」と Robertson は言います。「ブランドは常に、顧客に届くようなユニークでスタイリッシュなコンテンツを求めています。そのため彼らは、そのレベルのユニークなビジョンを持つ人々を、コンテンツを制作するために必要とするはずです」

Adobe Firefly に関して、Robertson は、将来のリリースに追加してほしい機能の、個人的なリストを持っています。例えば、映画のような表現の作成に役立つ、生成塗りつぶしのビデオ編集用バージョンを期待しています。今のところは、探求し、枠組みを覆し続けることを可能にする生成 AI の機能から、インスピレーションを得る日々が継続しています。

「誰もが少なくとも一度は Adobe Firefly を試してみるべきです。それで驚きを感じないということはないでしょう」と Robertson は言います。「一度使い始めたら、その可能性は本当に無限だと感じられます」

新しい Firefly コミュニティギャラリーを訪れ、人々が Firefly を使ってつくり上げた作品を見てインスピレーションを得られたら、彼らの作品から自分自身の創作を始めてみましょう。

Jayson 自身、彼のストーリー、及び彼のポートフォリオをご覧になりたい方は、彼のサイトを訪れてみてください。

この記事は Jayson Robertson takes generative AI to the street(著者: Rani Mani)の抄訳です