Adobe Fonts+Premiere Proで動画の文字表現をもっとクリエイティブに!|もっとAdobe Fonts!07
Adobe Fontsで動画の文字を魅力的に仕上げる
アドビが展開する「Adobe Fonts」は、日本語、英語だけでなく、中国語簡体字・繁体字、韓国語から世界のさまざまな文字・言語に対応したクラウドフォントサービスです。
Adobe IDさえあれば2,000以上のフォントが無料で使えるほか、Adobe Creative Cloudに契約しているユーザーなら、25,000を超える高品質なフォントを自由に使うことができます。
この記事では、Adobe Fontsの膨大なフォントを動画に活用する方法を紹介します。テロップからモーショングラフィックスまで、動画の文字をさまざまなデザインのフォントでアレンジしてみましょう。
Adobe Premiere Proで文字を調整するには
「Adobe Premiere Pro」は、プロフェッショナルな映像制作の現場で使われているアドビの動画編集ツールです。まずは、Premiere Proで文字をアレンジする方法と、Adobe Fontsのフォントを使う方法から見ていきましょう。
TA-方眼K500 https://fonts.adobe.com/fonts/ta-hougan-k500
Premiere Proで文字の見た目を調整するには、「エッセンシャルグラフィックス」パネルを使用します。
「テキスト」の項目では以下の設定を変更することができます。
- フォント
- フォントのウェイト(太さ)とスタイル
- 文字のサイズ
- 文字揃え、縦方向の文字の配置位置
- トラッキング(全体の字間調整)
- カーニング(個別文字間の調整)
- 行間
- ベースラインの位置(文字の上下方向の調整) など
Premiere Proでは、Adobe Fontsでアクティブにしているフォントをそのまま使うことができます。ほかのフォントを追加する場合には、フォントメニューにある「Adobe Fontsの追加」ボタンを押して、Adobe Fontsのwebにアクセスします。
「エッセンシャルグラフィックス」パネルの「アピアランス」では、文字の色や境界線を設定することができます。
境界線は色、線幅等も自由に変更できるほか、複数の境界線を追加することで、より読みやすく、クリエイティブなアレンジを施すこともできるようになっています。
ABキコリ https://fonts.adobe.com/fonts/ab-kikori
「エッセンシャルグラフィックス」パネルの「アピアランス」では、文字の背景、ドロップシャドウの設定も行なえます。透明度、背景のオフセット量や角丸量などがスライダーで調整できるので、文字をより目立たせたいときにも、スピーディなデザインが可能です。
清和堂明朝 https://fonts.adobe.com/fonts/seiwa-do-l
アピアランスとして設定した内容は、テキストスタイルとして登録しておくことで、別のテキストにも同じ設定を反映することができます。このとき、スタイルを「ローカルスタイル」として保存しておけば、ほかのプロジェクトでも利用できるようになります。
Adobe Fontsのフォントにアピアランスを設定したスタイルをいくつも登録しておけば、テロップやタイトル作成を大幅に効率化することができるでしょう。
モーショングラフィックステンプレートのフォントをアレンジする
動画のテキストに動きをつけたい場合には、Adobe Stockのモーショングラフィックステンプレート(mogrt)を活用してみましょう。
Adobe Stockの検索カテゴリで「テンプレート」を選び、フィルターの「テンプレートの種類」で「ビデオのテンプレート」を指定します。
無料のモーショングラフィックステンプレートを使う場合には、検索カテゴリで「無料素材」を選び、フィルターの「アセットタイプ」を「テンプレート」に、「アプリケーション」を「Premiere Pro」にすると効率的に探すことができます。
Adobe Stockで提供されているモーショングラフィックステンプレートのほとんどは、欧文フォントでサンプルビジュアルが作られていますが、Premiere Proで日本語フォントを指定しなおすことで、同じモーションを日本語で再現することができます。
Premiere ProにAdobe StockとAdobe Fontsを組み合わせれば、さらに効率的に、高品質な動画をつくれるようになるはずです。
SNS向け動画をすばやくつくるならAdobe Expressも便利
アドビの動画制作アプリは、Premiere Proだけではありません。より気軽につくるのなら、アドビのコンテンツ制作アプリ「Adobe Express」が便利です。ブラウザだけでなく、スマホやタブレットでも利用できるので、撮った動画をすぐに編集し、SNSに共有することができます。
Adobe ExpressのTikTok向け動画制作画面
手軽にコンテンツがつくれるツールといっても、その機能は本格的。
Adobe Fontsと連動したAdobe Expressなら、プロのクリエイティブと同じフォントを使うことができます。Adobe Creative Cloudのプランに契約していなくても使える無料フォントも豊富に揃っているので、動画の文字をより魅力的に仕上げることができます。
Adobe Expressのフォント選択画面で「その他のフォント」を選ぶと、Adobe Fontsの膨大なフォントに直接アクセスすることが可能
Adobe Expressの文字表現については、以下の記事でくわしく紹介していますので、ほかのアプリにはないAdobe Expressならではの文字表現をぜひチェックしてください。
「Adobe Firefly&Adobe Fontsで表現力アップ!Adobe Expressの文字デザイン|もっとAdobe Fonts!04」
文字の表現力を広げる多彩なフォントが揃うAdobe Fonts
クリエイティブには欠かせない道具のひとつであるフォントをより自由に、柔軟に使えるクラウドフォントサービス「Adobe Fonts」。2024年9月現在、日本語フォント650超、Adobe Fonts全体では25,000以上のフォントをメディアを問わず、商用/非商用問わず、自由に使うことができます。
書体名がわからなくても書体の分類や文字の特徴、表現したいイメージから探すこともでき、目的のフォントにすばやく辿り着けるようになっています。
“もっといろいろなフォントを見てみたい、使ってみたい!”
そう思えたらまずは一度、Adobe Fontsを開いてみましょう。
無料でも使えるたくさんのフォントで、デザインをよりふさわしく彩りましょう。
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