11月1日「design surf seminar 2024」でデザインセミナー実施。Adobe MAX最新情報とAdobe Firefly機能を紹介しました

並んで立っている男性 中程度の精度で自動的に生成された説明

2024年11月1日(金)、株式会社Too主催 “design surf seminar 2024”にて、「Adobe MAX最新情報とFireflyの使いどころ 〜 アドビの岩本さんに聞いてみよう! 〜」と題して、アメリカAdobe MAX で紹介されたAdobe Fireflyの新機能を中心とした、デザインセミナーを実施したのでご紹介します。

デザイン会社やメーカー各社など様々な業界から150名を超える方が参加

毎年恒例となっている本セッション、今年もわたし岩本と株式会社Too(以下、Too)のDTP・WebデザインスクールDesi(デジ)講師の前田勝規氏とともにお届けしました。本セッションは、申込み開始から間もなく満席となり、当日は印刷会社やデザイン会社、メーカー各社、個人デザイナーなど、様々な業界から150名以上の方にご参加いただき、Adobe MAXの最新情報とAdobe Fireflyの新機能に高い関心が寄せられました。

当日セミナーにご参加いただけなかった方や本セミナーにご興味がある方は、Too様よりアーカイブ動画が配信されていますので、本ブログと共にご覧ください。

セミナーのアーカイブはこちらから(視聴期限2025年3月31日まで)
https://www.too.com/fun/webinar/adobe/adobe-max-2024-report.html

人, 屋内, 男, 立つ が含まれている画像 自動的に生成された説明

「design surf seminar」ではお馴染みのコンビ、株式会社Tooの前田勝規氏とアドビ岩本が会場を盛り上げる

セミナー冒頭では、恒例となった“○×カード”を使い、壇上から参加者へ質問をするコーナーからスタートしました。
Adobe Fireflyの使用経験を尋ねると半数以上の方が使用したことがあると回答。さらに、お仕事で使ったことがある方も半数を超え、クリエイティブワークに生成AIの活用シーンが増えていることが分かりました。その他にもユニークな質問を織りまぜながら参加者とのコミュニケーションで会場を沸かせました。

「Adobe MAX 2024」最新情報。Adobe Creative Cloud に加わったクリエイティブプロフェッショナルのための新機能を紹介

レストランのブースに座っている人たち 低い精度で自動的に生成された説明

Adobe MAXではCreative Cloud全体で100以上の画期的なイノベーションが発表された

2024年10月14日~16日、米国フロリダ州・マイアミで「Adobe MAX 2024」が開催され、Creative Cloud全体で100以上の画期的なイノベーションを発表しました。中でも注目されたのは、「Adobe Firefly」技術が搭載された様々な生成AI機能です。

本セミナーのテーマであるAdobe FireFlyですが、まずはその“安全性”と“信頼性”、そして“クリエイターの味方である”ことについてご紹介しました。
アドビは、このAIの時代にデジタルコンテンツにさらなる透明性と信頼をもたらすため、証明と電子透かしのソリューションの推進に取り組んでおり、私たちは、コンテンツ認証イニシアチブ、略して「CAI(Content Authenticity Initiative)」と呼ばれる世界的な連合を結成し、AP通信、New York Times、Wall Street Journal、Microsoft、NVIDIA、Nikon、Leica、Universal Music Group、Stability AIなど、業界の枠を超えた1500以上のメンバーがコンテンツクレデンシャルに賛同しています。
このCAIについて、前田氏からは「“CAI”という言葉は今後さまざまなシーンで出て来ると思います。是非覚えておいた方が良い」と参加者へのアドバイスがありました。

アドビでは、生成AIツールであるAdobe Fireflyの最初のモデルを、Adobe Stockコレクションのライセンス画像、オープンライセンスコンテンツ、および著作権が失効したパブリックドメインコンテンツのみでトレーニングしています。自社のモデルだけでなく、AIのエコシステム全体でクリエイターが作品を保護できるよう支援しています。
アドビが提供する「ジェネレーティブAI」を、安心して日々のクリエイティブワークにご活用ください。

Adobe Fireflyの生成AIで作る
https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html

コンテンツ認証イニシアチブ(CAI:Content Authenticity Initiative)
https://contentauthenticity.org/

会議室に集まる人々 自動的に生成された説明

アドビが提供するAdobe FireFlyの技術が搭載された生成AIの特徴を紹介

多くの参加者がスライドの写真を撮影し、セミナー情報を記録する姿が見られた

パワフルに進化したAdobe Photoshop。さらなるスピード・パワー・精度を実現

人, 屋内, 民衆, ノートパソコン が含まれている画像 自動的に生成された説明

Adobe Photoshopを使い、すでに世界では70億枚以上の画像が生成されている

Adobe Fireflyのリリース以来、Adobe Photoshopですでに70億枚以上の画像が生成されています。
Photoshopの最新バージョンでは、画期的なAdobe Firefly Image 3 Foundation モデルの搭載により、さらなる機能強化が行われました。

今回のアップデートで、削除ツールに「不要な物を検出」機能が搭載されました。旅行写真の背景に写り込んだ観光客や、美しい風景写真の邪魔になる電線などを自動的に検知して削除し、コンテンツを新規生成して背景を置き換えることで写真から不要な要素を削除することができます。
ワンクリックで写真に映っている複数の人が消えるデモでは、会場からも「おお……!」という感嘆の声が聞こえました。

また、「生成塗りつぶし」と「生成拡張」はディテールと正確さが大きく向上し、よりフォトリアリスティックな画像を作成でき、バリエーションも豊富になりました。ハルシエーションによりこれまであまり得意で無かった“人の顔”の生成も非常にクオリティ高く生成することが可能となり、その精度の高さを実際のデモでご覧いただきました。

高度に進化した「生成塗りつぶし」機能と新機能「画像を生成」を備えた新しいAdobe Photoshopで、すべての人に「つくる力」を
https://www.adobe.com/jp/news-room/news/202404/20240423_new-adobe-photoshop-with-gen-ai.html

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデルの搭載により人間の顔も精度高く生成することが可能に

より高速、高精度、高機能に。Illustratorのクリエイティブプロフェッショナル向け最新機能

人, 屋内, ノートパソコン, 民衆 が含まれている画像 自動的に生成された説明

Illustratorに新たなデザインツールが追加され、パフォーマンスが大幅に向上した

Illustratorには日々のクリエイティブワークをさらに効率的にする新機能が搭載されました。

あらゆる形状のパスに沿ってあらゆる種類のオブジェクトを素早く取り付け、配置し、移動できる新機能「パス上オブジェクト」が追加されました。
この機能を使うと、直線、円、長方形、曲線を含む直線など、任意のパスに沿ってオブジェクトを配置することが可能です。オブジェクトはパスに吸着し、パスが移動するとあわせて移動します。また、オブジェクトの配置場所、オブジェクト間の間隔、回転角度も簡単に変更できます。

Adobe Illustratorで頻繁に行う作業のひとつがオブジェクトの整列です。これまでは線形の整列のみに限られていましたが、この機能を活用することでワークフローにおけるオブジェクトの扱い方が一新されるはずです。

テレビの画面を見ている人々 中程度の精度で自動的に生成された説明

新機能の「パス上オブジェクト」のデモには多くの参加者から感嘆の声が聞こえた

また、「画像トレース」機能が強化され、ラスター画像をこれまで以上により正確に変換することが出来るようになりました。出力されるベクターのアンカーポイントの数も減り、レイヤーパネルでパスをグループ化するオプションや、透明な背景をトレースしないオプションも追加され、編集性が向上しました。

Illustratorの新機能をご紹介すると会場から多くの方の感嘆の声が聞こえ、前田氏からも「この機能は注目度が高いです!」と感想をいただきました。普段Illustratorを使ってクリエイティブワークをされている参加者が多いことが伝わり、製品担当のわたしとしても嬉しく思う瞬間でした。

これら生産性とパフォーマンスが向上したIllustratorの新機能をご活用ください。

Adobe IllustratorとAdobe InDesignのクリエイティブプロフェッショナル向け最新機能
https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/14/cc-even-more-speed-precision-power-get-started-latest-illustrator-indesign-features-creative-professionals

テレビを見る人々 中程度の精度で自動的に生成された説明

最新の画像トレース機能はアンカーポイントが少なくスムーズな曲線でより正確にトレースされる

ノートパソコンを見ている人たち 中程度の精度で自動的に生成された説明

セミナー内容を熱心にメモに取る参加者の姿

Illustrator(ver.29)から文字組み機能を更新!文字組み品質をより美しく

机の上にあるテレビの画面 中程度の精度で自動的に生成された説明

Adobe Illustrator(ver.29)から搭載された、新しいテキストエンジンの紹介

今回のセミナーでわたし岩本が強くご紹介したのは、Illustratorの文字組み機能更新についてです。

Adobe IllustratorやAdobe InDesign、Adobe Photoshop、Adobe Premiere Proといったクリエイティブアプリケーションには、世界中の言語を美しく組み上げるためのさまざまな機能が搭載されています。
Illustratorのテキストエンジンは、前回のアップデートから20年以上が経過しており、その長い過程の中ではアプリケーションやそのバージョンの違いによって、テキストエンジンの挙動には差異が発生していました。そうした互換性の問題を解消し、また、これまでユーザーのみなさまから寄せられたご意見、ご要望を反映した改善が行なわれています。
新しいテキストエンジンが実装されることで、Illustratorの文字組み品質はより高いものになり、Adobe Expressのようなアプリケーションでも、シンプルなUIでプロクオリティの文字組みが可能になります。

2024年10月にリリースされたAdobe Illustrator(ver.29)は、この新しいテキストエンジンが搭載される最初のバージョンとなります。このエンジンを快適にお使い頂くには以前のバージョンのファイルを開くときの注意点もあります。
当日セミナーにご参加いただいた方も、是非以下のブログの内容をチェックしていただき、新しいテキストエンジンを活用ください。

保存版|Illustrator 2025 登場!文字組みの改善点と新機能、過去データの取り扱いを総チェック!
https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/11/01/cc-design-illustrator-text-update-2025

PDF&出力の手引き2025
https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/29/cc-design-print2025

Premiere Pro (ベータ)では映像の生成拡張機能が搭載。Project Neo(ベータ)で2Dと3Dのシームレスなデザインワークフローが実現

テレビを見る人々 自動的に生成された説明

Adobe MAXの発表で大きな注目を集めた、Adobe Premiere Pro(ベータ)のAI機能「生成拡張」

まだまだ最新情報は続きます。今回アプリのベータ版に搭載されている新しい機能を紹介しました。

今回のAdobe MAXの発表で大きな注目を集めたAI機能、Adobe Premiere Pro(ベータ)の「生成拡張」の提供が開始されました。ビデオクリップやオーディオクリップの最初または最後をクリックしてドラッグするだけで、リアルで写実的なビデオやオーディオの拡張子を追加できます。わたし岩本が自撮りした映像を使い、デモでその機能を紹介すると、前田氏も「えええ!繋がりが分からない!動画の尺がちょっと足りなかった‥、というときに非常に助かる!」とコメント。生成された映像のあまりの自然な様と精度の高さに、会場内からも驚きの声が上がり注目をいただきました。

その他にも、ロゴやアイコン、インフォグラフィックなどの立体感や奥行きのあるデザインを、簡単に作成できるWebベースの3Dデザインアプリ「Adobe Project Neo(ベータ)」の紹介を動画を通じてで紹介するなど、多くの情報をお届けしました。

Adobe Premiere Proの「生成拡張」(ベータ)の提供開始
https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/14/cc-generative-extend-in-premiere-pro

Adobe Project Neo(ベータ)とともに、新次元のクリエイティブビジョンの実現へ
https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/14/cc-take-your-creative-vision-new-dimensions-with-project-neo-beta

Adobe Fireflyは全てのクリエーターにパワーとイノベーションを提供し、創造性をサポートします

屋内, テーブル, コンピュータ, 机 が含まれている画像 自動的に生成された説明

前田氏と岩本による軽快なテンポでセミナーは進行した

会議室に集まる人々 自動的に生成された説明

様々な新機能紹介に参加者の熱心な視線がスクリーンに注がれた

本セミナーではAdobe FireFlyの技術が搭載されたAI機能を中心に、Adobe MAXで紹介した最近機能をご紹介しました。参加者のみなさんには多くの情報を持って帰っていただき、Fireflyが提供する新たな可能性に期待を持っていただけたのではないでしょうか。セミナーで新機能をご紹介すると、会場からの驚きの声が聞こえ、終始記録を取る姿が印象的で、これからのクリエイティブワークにおける最新機能活用への期待が強く感じられました。

セミナー終了後のアンケートでは「内容が詰まった良いセミナーでした。分かりやすく要点がまとまっていたので時間が経つのがとても早かった」「初めての参加でしたがとても参考になりました。トークも面白かったです」「とても興味深かったです。もっと詳しい内容を聞きたくなりました」など、今回も前田氏とのコンビセミナーの内容に満足いただけた感想を多くいただき、私もやり甲斐を感じ嬉しく思います。また、「まだ使いこなせていない機能も多くあったので、これから使いこなしていきたい」「社内のクリエイティブ部門メンバーにも共有いたします」「更に詳しい内容のセミナーもあれば参加したい」など、今後のクリエイティブワークへの活用意欲を感じる感想を多数いただきました。

セミナーに協力いただいた株式会社Tooの前田氏と、小貫武志氏、椎野圭子氏、クリエイティブカレッジの人気講師・るい先生

今回のセミナーが、新機能を活用するヒントとなり、みなさんのクリエイティブワークに新たな可能性をもたらす一助となっていれば幸いです。Adobe Fireflyをはじめとする最新技術を通じて、私たちはクリエイターのワークフローをより効率化し、創造性をさらに引き出せるようサポートしていきます。

これらのイノベーションが、ユーザーのみなさんのクリエイティブな挑戦に力を添え、創造の可能性を広げる強力なパートナーとなるべく、今後もクリエイティブな現場を支える新たな機能の開発を進めていきます。ぜひご期待ください。