画像生成 AI を始めよう!第 9 回:色とりどりのイースターエッグを Adobe Firefly で生成する

今年も間もなくイースターです。イースターといえばイースターエッグが思い浮かびますよね。では、生成 AI はイースターエッグをどんな色に塗るのでしょう?ということで、今回は「色とりどりのイースターエッグ」をテーマに Adobe Firefly で画像を生成したいと思います。

準備は、ブラウザで Firefly Web 版を開くだけです。早速、プロンプト入力欄に「イースターエッグ」を入力して、生成ボタンをクリックします。

ずいぶん重厚な卵が生成されました。左は金属感があって、エイリアンでも生まれてきそうです。

イメージと違ったので、華やかなイースターエッグが欲しいことをプロンプトに追加します。ついでに、情景も加えることにして、プロンプトは、「花が咲く庭、いろいろなところに、カラフルなイースターエッグがさりげなく隠されている。」にします。シーンの描画なので、クイックモードは「OFF」にしておきます。

だいぶ華やかになりました。奥から差し込む光が特徴的です。ただ、さりげなく隠されている感じはありません。ちょっと難しい注文だったのでしょうか?右側は、白い卵の周囲に、花が絡みついているように見えるのも気になります。

とりあえずは、卵の色を調整してみたいと思います。効果の「カラーとトーン」に、「調色した画像」を指定して生成します。

柔らかい光です。イースターエッグがカラフルで、いろんな模様が楽しさを感じさせてくれます。左は特に、色合いが素敵です。なせか草が増えて、少し卵が隠れてしまいました。そのためか、イースターエッグの存在感がやや控えめです。

「カラーとトーン」を「鮮やかなカラー」に変更します。

全体的にビビッドな写真になりました。写真としては面白いけれど、イースターエッグ以上に周りの花が目立っているようです。

余計なものは無い方が良さそうです。そこでプロンプトの「花が咲く庭」を「芝生」に変えてみます。新しいプロンプトは、「芝生の上に並べられた色とりどりのイースターエッグ」です。ついでに、「カメラアングル」を「俯瞰」にして上から見た画像にします。

「カラーとトーン」は、先ほど良い感じの色合いだった「調色した画像」に変更します。

淡い色調で、懐かしい雰囲気です。悪くはないのですが、全体にフィルタをかけたような画像で少し沈んだ感じがします。もう少し楽しさが演出できるとよさそうです。

「カラーとトーン」を「落ち着いたカラー」に変更します。

自然な光の強さになりました。イースターエッグの彩色は、パステル風でかわいい感じです。左側は、ペイントの筆跡のような線が見られます。

「カラーとトーン」を「金色」に変更します。

全部が金色になるわけではないようです。思ったほどピカピカしておらず、これなら許容範囲と言えそうです。左は、金色の塗りと水玉模様が、意外と可愛らしい組み合わせです。

芝生が無くても良い気がしてきたので、プロンプトから背景の指定を削除します。新しいプロンプトは、「ストライプやドット、花柄などの装飾が施された色とりどりのイースターエッグ」です。

「カラーとトーン」を「パステルカラー」に変更します。

かわいくてポップな感じになりました。背景は指定しない方が、イースターエッグの並びや、表面のペイントが目立って良さそうです。

「カラーとトーン」を変更して「鮮やかなカラー」にします。

ちょっとエスニックなテイストです。ビビッドでカラフルで、主張が強くややどぎつい雰囲気があります。

「カラーとトーン」を「寒色」に変更します。

背景が青くなり、イースターエッグのペイントも寒色系が増えました。それでも、赤やオレンジも混じっていて、全体としてはバランスが取れているようです。

「カラーとトーン」を「金色」に変更します。

左は、金色をベースにしたさまざまなバリエーションのペイントが生成されました。右は、メタリックな質感の塗料がペイントされたようです。金色以外の色もあり、かなり凝った模様が描かれています。

もう少しだけ試してみます。「カラーとトーン」を「落ち着いたカラー」に変更します。

全体的に少し赤みがかかって、色や模様が若干和風になりました。やさしい雰囲気です。左は、細い筆で描かれたような模様が特徴的です。

最後に、「カラーとトーン」を「暖色」にしてみます。

右は、たまごパックが生成されました!「落ち着いたカラー」に近い色味ですが、明暗がややはっきりしているようです。背景とイースターエッグの差がやや分かりづらい感じです。

今回の一枚はこれにします。イースターエッグの大半と背景が寒色でありつつも、暖色系の色がほどよく混ぜられていて「カラフル」を感じられます。ペイントも、単色から凝った模様まで、様々なバリエーションが揃っています。

<番外編>

久しぶりに、スタイル参照を適用して画像生成してみました。プロンプトは変えずに「ストライプやドット、花柄などの装飾が施された色とりどりのイースターエッグ」のままです。「カラーとトーン」と「カメラアングル」の指定は「なし」に戻してあります。

参照画像:「アクリルとオイル」の 15 番目(acrylic and oil 15)

豪華な雰囲気です。壁にかかった絵画に描かれてそうな、油彩で描かれたイースターエッグです。

参照画像:「3D」の 16 番目(3d 16)

つるっとした質感のグラフィックです。イラストですが、ちゃんと立体感があります。

参照画像:「フラット」の 5 番目(flat 5)

わかりやすいイラスト調です。左は、プロンプトに書いたわけでもないのに、イースターバニーも生成してくれました。

※設定:上記全て、モデル= Firefly Image 3、縦横比=正方形、コンテンツの種類=自動、構成=なし、スタイル【視覚的な適用量】=中、スタイル【強度】=中、効果【ライト】=なし