画像生成 AI で焼きたてパンが並ぶベーカリーを生成!今から始める Adobe Firefly 第 19 回
美味しそうなパンがずらっと並ぶお店は眺めるだけでも幸せですよね。店内に入った瞬間の粉が焼けた香りもたまりません。今回は、「焼きたてパンが並ぶベーカリー」をテーマに、Adobe Firefly で画像を生成します。準備は、ブラウザで Firefly web 版を開くだけです。
早速、プロンプトに「美味しそうな焼き立てのパン」と入力して生成してみましょう。設定はデフォルトのままです。


普通に美味しそうなパンが生成されました。とはいえベーカリーの店内は生成されません。横着をせずプロンプトはちゃんと書くことにします。いろんな種類のパンを並べたいですし、パンの配置にもこだわりたいので、今回はプロンプトをかなり詳細に書いてみます。新しい(長い)プロンプトは以下の通りです。
「ベーカリーの店内。焼き立てのパンがさまざまな形と質感で棚いっぱいに並ぶ。手前のガラスケースにはクロワッサン、デニッシュ、ケーキ、タルトなど。上段の木箱には丸型カントリーブレッド。下段の棚には長いフレンチバゲット、食パン、食事パンが整然と並んでいる。天井からの光が温かくパンを照らし、居心地の良い雰囲気。正面からのショット。」


長いプロンプトを書いた甲斐あって、左はかなりイメージした構図に近い画が生成されました。
構図は目途が立ったので、次はスタイルを探ります。まず、効果に「テーマ」カテゴリーの「スカンジナビア風」を指定します。果たして北欧っぽいパン屋さんが生成されるでしょうか?


全体的に白味がかった色あいになりました。内装と什器には北欧の感じがあります。
「スカンジナビア風」のスタイルに、「カメラアングル」を足してみましょう。パンの質感アップを期待して、「クローズアップ」を指定します。


指定通りにパンに寄ってはくれたものの、斜めからのショットになりました。左は、ガラスへの映り込みがよいアクセントになっていますが、右は手前のパン以外が強くぼけたこともあり寂しい画です。
「カメラアングル」を変えてみましょう。パンの質感を向上できそうなもう一つのカメラ「表面のディティール」を指定します。


「クローズアップ」よりも少し視野が広くなりました。でも左はガラス面、右は木箱にフォーカスがあたっていて、肝心のパンのリアルさは増していません。
「カメラアングル」を別の目的に使ってみましょう。次は、「窓越しの撮影」を指定します。


雰囲気のある 2 枚が生成されました。左は、窓越しにテイクアウトができそうな店構えです。右は、店内にいる人が初めて生成されました。「窓越しの撮影」は、ストーリーを感じられる絵作りによさそうです。
スタイルの「効果」を「スカンジナビア風」から変えてみましょう。「コンセプト」カテゴリーの「ボヘミアン」を指定します。「カメラアングル」は「なし」に戻します。


左は、寄ったショットになりました。左右の壁が寄っているので、外向けのディスプレイをガラス越しに覗いた感じの画です。青い色の映り込みが、臨場感を出しています。右も、映り込みを含めた全体の色のバランスがいい感じです。「ボヘミアン」はパン屋の画像生成に向いているかもしれません。
「ボヘミアン」にも、「カメラアングル」の「窓越しの撮影」を追加してみます。


左は、ライトがちょっと煩い気もしますが、パンの種類が色々とあって思わず立ち寄りたくなる雰囲気があります。右は、道の反対側がガラスに映り込んでいて、お店を外から見たリアルさが印象的です。
ということで、今回の一枚はこれにします。明るいトーンで、色味も洒落ています。街角のスナップショットらしさがあり、手前の反射しているガラスの映り込みも面白い構図です。主役のパンと什器には今っぽさがあります。
※画像生成の設定:上記全て、モデル= Image4、縦横比= 4:3、コンテンツの種類=自動、視覚的な適用量= 6/8、構成【参照】=なし、スタイル強度=中、スタイル【参照】=なし、スタイル【カラーとトーン】=なし、スタイル【ライト】=なし
<動画編>
せっかくなので、生成した画像を使って動画を生成してみます。動画生成の手順は、「画像を使用した動画の生成」をご覧ください。
パン屋には箒に乗った魔女がいそうですよね。パン屋から放棄に乗って出てくる魔女を生成してみましょう。
プロンプトは「北欧の小さな町のベーカリー。温かい光に照らされたパンを窓越しに見る。左にゆっくりパンし、ベーカリーの建物の壁や入口を通り過ぎ、石畳の通りと小さな商店や石造り・レンガ造りの建物、自転車などを映す。箒に乗った魔女が画面を一瞬横切る。」です。窓越しの画像を使い、カメラの動きには「左に移動」を指定します。
残念ながら、「箒に乗った」ではなく、「箒を持った」魔女になりました。
※動画生成の設定:上記全て、解像度:540p、縦横比:ワイドスクリーン(16:9)、フレーム毎秒:24FPS、時間:5 秒
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その他の生成クレジットに関するよくある質問は、こちらのページをご覧ください。