画像生成 AI で涼しげな音の鳴りそうな風鈴を生成!Adobe Firefly を始めよう 第 20 回

もうすぐ秋分ではありますが、まだまだ蒸し暑さは残ります。そこで今回は、「涼しげな音が聞こえてきそうな風鈴」をテーマに、Adobe Firefly で画像を生成します。準備は、ブラウザで Firefly web 版を開くだけです。

早速、プロンプトに「日本の風鈴」と入力して生成してみましょう。設定はデフォルトのままです。

風鈴に見えますが、短冊ではなく木簡がぶら下がっています。ガラスには風鈴らしい手描きの模様がありません。吊るし方に風情がない点もいまいちです。

情景を詳細に指示してみましょう。新しいプロンプトは、「日本の木造家屋の軒先に吊るされたひとつのガラス風鈴。紫の花と緑の草の手描き模様。白い短冊が揺れている。背景は初秋のやわらかな緑と木漏れ日。」です。煩雑さを減らすため「視覚的な適用量」を「4/8」に下げます。

右上からの日差しが美しい画像が生成されました。プロンプトの「初秋」が反映され、オレンジ色の葉が混じっています。右は、風鈴の上部だけが左下に配置された変わった構図になりました。

風鈴一つはやはり寂しい気がするので、舞台を風鈴市に変えてみます。新しいプロンプトは、「晩夏、屋外の風鈴市。屋台の吊り棚に並ぶ色とりどりの透明なガラス風鈴。ガラスには手描きの花火や桜、朝顔の模様。柄の印刷された紙製の短冊が風に揺れる。籐の屋根の下、夏の名残と秋の気配が混ざる。」です。

期待通りに風鈴の主役感が増しています。プロンプトに忠実ですが、暗くてガチャガチャした印象が気になります。

明るくすっきりした見た目になるようスタイルの「効果」を指定してみます。まず、「流行」カテゴリーの「インテリアデザイン」です。

明るくすっきりしました!風鈴の形に歪みが少なく、特に左は、形がしっかりとしています。絵付けもリアルで、模様がはっきりガラス表面に描かれています。

もう少し風鈴がフォーカスされるように、「カメラアングル」の「表面のディティール」を指定してみます。

風鈴の数が減って、背景がシンプルになりました。右の抹茶色のガラスは綺麗な色です。

色合いを少し鮮やかにしたいと思います。スタイル「効果」に「流行」カテゴリーの「印象派」を指定します。「カメラアングル」は「なし」に戻します。

全体的な色遣いが綺麗です。左は、ノイズが多くて粗いのが残念ですが、右は、風鈴の配置、色味、光などのバランスがよい感じです。

続けて、スタイル「効果」に「テーマ」カテゴリーの「グラフィック」を指定します。

鮮やかで明るくなりました。風鈴の柄も短冊も、綺麗な色彩の模様が生成されています。左は、色付きガラスではなくて、ガラスに色付けされているように見えます。

最後に、「流行」カテゴリーの「ミニマリズム」を指定してみます。

全体に白っぽくて明るい色調です。被写界深度が浅くなるようで、右はひとつの風鈴だけフォーカスがあたっています。かわいい絵付けです。

ということで、今回の一枚はこれ↓にします。ひとつの風鈴を中心にした面白い構図です。風鈴の絵付けが丁寧でかわいらしさがあります。凛とした空気感も感じられます。

※画像生成の設定:上記全て、モデル= Image4、縦横比= 4:3、コンテンツの種類=自動、スタイル【強度】=中、スタイル【カラーとトーン】=なし、スタイル【ライト】=なし

<動画編>

今回の一枚を使って動画も生成してみましょう。動画生成の手順は、「画像を使用した動画の生成」をご覧ください。

風に揺れる風鈴の向こう側を通り過ぎる浴衣の人をカメラが追いかけるシーンを生成してみようと思います。ついでに光の反射も足すことにします。

プロンプトはちょっと長いですが、「カラフルなガラスの風鈴が夏の風にゆったり揺れている。ガラスに陽射しが反射してきらめき、涼しげな音が響く。 カメラは竹の屋根に並ぶ風鈴の列を、ゆっくりと横にパンして映し出す。 画面の奥に浴衣を着た人物がゆっくり歩いて通り過ぎ、自然に背景に溶け込む。」です。

カメラには、「左に移動」を指定します。

ちょっとした雰囲気のある映像になりました。

※画像生成の設定:解像度=540p、縦横比=ワイドスクリーン、フレーム毎秒= 24FPS、時間= 5 秒

<番外編 >

おまけとしてイラストを生成します。スタイル「効果」と「カメラアングル」は「なし」に戻します。

まずはこの画像 ↑ を参照して生成します。入道雲なので、晩夏というよりは真夏の風景に近くなるかもしれません。

どちらも、風鈴の模様がよく描き込まれています。特に右は、屋内から外を見た感じが良く出ています。やはり夏っぽい空になりました。

次はこの画像 ↑ を参照します。金魚は生成結果に反映されるでしょうか?

風鈴の絵付けに関しては、スタイル指定よりもプロンプトが勝ったようで、金魚は見当たりません。右は、まだ描きかけのように見える風鈴もありますが、色鮮やかです。

※画像生成の設定:上記全て、モデル= Image4、縦横比= 4:3、コンテンツの種類=自動、スタイル【強度】=中、スタイル【カラーとトーン】=なし、スタイル【ライト】=なし

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その他の生成クレジットに関するよくある質問は、こちらのページをご覧ください。