「GEEK CREATORS 2025 SHIZUOKA」イベントレポート|学生からプロクリエイターまで集まる、クリエイティブの1日
2025年9月13日(土)、クリエイティブエキスパートの祭典「GEEK CREATORS 2025 SHIZUOKA」が、静岡理工科大学静岡デザイン専門学校にて開催されましたので、ご紹介します。
本イベントは、Adobe Community Expert(アドビ コミュニティ エキスパート)の有志メンバーが企画・運営し、デザイン・映像・イラストといった多彩なジャンルを横断して学び、体験できるプログラムとして実施され、リアルとオンラインの併催となりました。
会場へは静岡を拠点に活躍するクリエイターをはじめ、学生や社会人、プロフェッショナルからビギナーまで、悪天候ながら200人近くの参加者が来場し、新しい技術に触れ、スキルを高め、仲間と交流する一日となりました。
Geek Creators実行委員長のmasa氏(@MasaDirector)からオープニングの挨拶
「Adobe Community Expert」とは、アドビ製品の専門知識と積極的な貢献が認められた、アドビのユーザーコミュニティ内のボランティアメンバーです。アドビコミュニティ(フォーラム)への投稿や、YouTubeでのビデオチュートリアルの作成、対面でのワークショップの開催、またブログ、X、Instagram、TikTokといったソーシャルメディアを活用したユーザー支援など、活動は多岐にわたります。
アドビ コミュニティ エキスパート プログラム 日本で展開開始
https://blog.adobe.com/jp/publish/2022/12/23/jp-discover-new-adobe-community-experts-program
多彩なセッションで学びとインスピレーションを
会場では計6つのセッションが行われ、PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなど幅広いツールをテーマに、実践的な活用方法が紹介されました。
静岡に拠点を置くイラストレーター hamko 氏によるIllustratorのセッション
静岡を拠点に活動するイラストレーター hamko さん(@hamko1114)によるセッションでは、「ベジェ曲線が苦手でも、Illustratorは楽しめる!」をテーマに、基本図形を組み合わせてクラゲを描くデモンストレーションを実施。アピアランスや曲線ツール、線幅ツールなどを駆使して形が完成していく様子は、Illustratorの奥深さと楽しさを実感させてくれました。
さらに、生成AI機能「ベクターを生成」を用いて、同じテイストを保持したまま新しいイラストを自動生成する手法も紹介。プロならではの視点と、AIを取り入れた新しい制作フローに、多くの参加者が熱心にメモを取っていました。
7月のアップデートで機能強化されたPhotoshopの「削除ツール」の紹介
岩本からは、Adobe Creative Cloud デザインツールの最新情報として、PhotoshopとIllustratorの最新機能をご紹介しました。
7月のアップデートではPhotoshopが大きく進化し、日々のクリエイティブを支援する機能強化が行われました。最新のAdobe Firefly Image Modelを搭載した「削除ツール」は、デスクトップ版とWeb版の両方で利用でき、これまで以上に正確かつ高品質に画像をクリーンアップできるようになりました。
さらに、2024年10月のAdobe MAXで「Project Perfect Blend」として初披露された新機能「調和」(ベータ版)を紹介。わずか数回のクリックで、画像の要素を驚くほど自然に合成できる機能です。デモンストレーションでは、岩本の写真に静岡のお茶をイメージしたパフェの写真を合成すると、その完成度の高さに、会場からは「おお!」と驚きの声が上がり、参加者の関心の高さがうかがえました。
静岡のお茶をイメージしたパフェの写真を「調和」(ベータ版)で合成し、会場を盛り上げる
Illustratorの新機能紹介では、同じくAdobe MAX 2024のSneaksで発表され大きな話題となった「ターンテーブル」(ベータ版)機能を紹介。最新アップデートでベータ版に搭載されたこの機能は、2Dアートスタイルを保ったまま、描画を3Dで回転させることが可能です。角度を変えてもデザインの主要要素を忠実に再現できる画期的な機能に、会場内からは感嘆の声が響き、参加者の期待感が伝わってきました。
AI技術が当たり前のように活用される時代、アドビではその技術を幅広い製品やサービスに拡充し、クリエイターがより早くゴールに到達できるよう支援しています。ぜひこれらの新機能をご自身のクリエイティブにも取り入れてみてください。
クリエイターとクリエイティブプロフェッショナルのための、Adobe Photoshopのパワフルな新機能
https://blog.adobe.com/jp/publish/2025/07/30/cc-photoshop-innovations-for-creators-and-creative-pros
地元クリエイター Mah HARAKI 氏によるPhotoshopのデモンストレーション
地元クリエイター Mah HARAKI さん(@mah_haraki)による「Photoshop & Fireflyで描くデジタルコラージュ」のセッションでは、生成AIで生み出した素材をPhotoshopで組み合わせ、新しいビジュアルをつくりあげる過程をライブ披露。AIと人の感性が融合した制作プロセスを間近に見られる貴重な機会となりました。
その他、渡辺一基さん(@nabe3d)による、動画生成AIを用いた映像制作のデモンストレーションや、映像作家の市井義彦さん(@ittsui)による、Premiere ProのTips紹介、デザイナーまるみさん(@marumi_design)による、「コミュニティと一緒に一人前のクリエイターなる方法をテーマ」としたトークなど、多角的な学びの場が展開されました。
各セッションでは、アドビのエキスパートが最新のクリエイティブ技術やトレンド、各ツールの操作方法、実際のプロジェクトの進め方について具体的に解説しました。ケーススタディや実例を交えた説明により、参加者は実践的なスキルを身につけやすく、自身のクリエイティブワークに応用できる多くのヒントを得られたのではないでしょうか。
オンラインでも、チャットを通じて参加者の反応で盛り上がる
リアルなつながりが生む交流とインスピレーションで、クリエイティブの未来を拓く
イベント会場内では参加者同士が様々なコミュニケーション
会場内には美味しいミルクティーが飲めるショップも設置
本イベントの魅力はセッションだけではありません。会場では登壇者や参加者同士の交流が盛んに行われ、互いに質問や意見を交換する姿が多く見られました。リアルイベントならではの偶発的な出会いやつながりが、新たなインスピレーションを生み出す瞬間となっていました。
イベント最後のクロージングでは、「壇上で話す私たちが主役のように思われるかもしれませんが、本当の主役は参加者の皆さんです。わざわざ会場に足を運び、学びに向き合ってくださるからこそ、このイベントは成り立っています。皆さんの成長が業界を広げ、私たちにもつながっていく――そうした流れの中に私たちは共にいます。来年はぜひ登壇者としてこの場に立っていただきたい。」と、実行委員長のmasaさん(@MasaDirector)からのメッセージが送られ、未来へつながるイベントとして幕を閉じました。
登壇者と参加者が直接交流できるのも、リアルイベントならではの魅力
「GEEK CREATORS 2025 SHIZUOKA」は、初心者からプロフェッショナルまで、すべての人に学びと交流の機会を提供するクリエイティブな一日となりました。最新機能の体験や生成AIを活用した制作デモ、そして多彩なクリエイターによるセッションは、多くの参加者に新たな発見と成長のきっかけを与えたはずです。
2025年11月3日(月・祝)には、東京での同イベントの開催が予定されています。是非足を運んで、リアルイベントならではの学びと刺激を体感してください。
GEEK CREATORS 2025 TOKYO
日時: 2025年11月3日(月・祝日)
場所: 学校法人専門学校 東洋美術学校(東京都新宿区)
参加費: 無料
公式Webサイト:https://www.geekcreators.net/
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X:@geekcreatorsjp
Peatix:https://geekcreators2025tokyo.peatix.com
これからもアドビはAdobe Community Expertのメンバーを通じて、ユーザーのみなさんのクリエイティブな成長をサポートすべく様々な活動を行っていきます。
今回のイベントが、みなさんのクリエイティブな挑戦において新しいインスピレーションやヒントとなり、創造力をさらに高める一助となれば幸いです。