東京デザイナー・アカデミーにてデザイン製品セミナーを実施。Adobe Community Expertと広げるクリエイティブの可能性
2025年6月11日(水)、専門学校東京デザイナー・アカデミーのイラストレーション学科2年生約100名を対象に、「アドビの最新情報と生成AI、Adobe Expressセミナー」を開催しましたので、ご紹介します。
本セミナーは、同校の教員であり、アドビ公式のグローバルプログラム『アドビ コミュニティ エキスパート プログラム』で、積極的に活動いただいているAdobe Community Expertのセッジさん(@sedge_design)とのコラボレーションにより実現したものです。
アドビでは、製品への深い知識と経験を持ち、ユーザーコミュニティへの貢献を続ける個人を「Adobe Community Expert」として認定しています。セッジさんをはじめとしたエキスパートの皆さんの活動は、ユーザーとアドビをつなぎ、製品の価値を深める大きな力となっています。本セミナーは、まさにその好例となる機会となりました。
イラストレーション学科の2年生 約100名がセミナーに参加
PhotoshopとIllustratorの最新機能を紹介。ハンズオンではAdobe Expressを体験
PhotoshopよりIllustratorをよく使うという学生が多数を占めた
Photoshopの「ニューラルフィルター」を使った「写真を復元」を紹介
東京デザイナー・アカデミーでは、全学生が自身のパソコンでAdobe Creative Cloudを利用できる環境が整備されており、授業ではIllustratorやPhotoshopなどの主要アプリの操作方法に加えて、業界で求められる知識やスキルを基礎から体系的に学べるカリキュラムが構築されています。
今回のセミナーは、そうした日常の学びをさらに広げる機会として、PhotoshopおよびIllustratorの最新機能を中心に紹介しました。Photoshopでは「オブジェクト選択ツール」や「ニューラルフィルター」、Illustratorでは「モックアップ機能」や「3D効果」など、制作現場で即戦力となる実用的な機能を、デモンストレーションを交えてご覧いただきました。
さらに、後半のハンズオンセッションでは、Adobe Expressを使用して“自己紹介スライド”を作成するワークショップを実施。初めてアプリに触れる学生も、テンプレートの活用や直感的なユーザーインターフェースにより、自分らしいビジュアル表現を楽しみながら体験することができました。
最新機能に直接触れることで、日々の授業で習得しているスキルが、どのように進化し、実際の現場や創作活動にどう活かされるのかを実感する貴重な機会となり、ツールへの理解を一層深めていただけたのではないでしょうか。
Adobe Express についてはこちら
https://www.adobe.com/jp/express/
Adobe Expressの画面を友人同士で共有する学生の姿
アドビの生成AI「Adobe Firefly」を学び、創造の可能性を広げる
アドビの生成AI「Adobe Firefly」を紹介
続いて、アドビが提供する生成AI「Adobe Firefly」についてご紹介しました。
“安全性”や“信頼性”、そして“クリエイターの味方である”というコンセプトを持っていることや、アドビ独自のポリシーについて動画を交えながら説明し、Fireflyが安心して活用できるAI技術であることをお伝えしました。
特にイラストレーションを学ぶ学生の皆さんにとっては、生成AIに対してまだ抵抗を感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、Fireflyはクリエイターの創造性を代替するものではなく、それを支援し、広げるためのツールです。
視覚表現を追求する過程では、技術の習得や作品制作における試行錯誤が欠かせません。Fireflyは、そうしたプロセスにおいて、アイデアの検証やビジュアルの探索、反復作業の効率化など、さまざまな面で力を発揮します。
創作の学びを深め、表現の自由を広げる“心強いツール”として、ぜひ積極的に活用していただければと思います。
Adobe Fireflyはこちらから
https://firefly.adobe.com/?media=featured
セミナー終了後のアンケートでは、「知らない機能が多く、とてもためになりました!」「これからはもっと多くの機能を使って、創作の可能性を広げていきたいです。」といった声が多く寄せられ、今後のクリエイティブ活動に役立てたいという前向きな意欲がうかがえました。
また、Adobe Fireflyに関しても、「安心して使えるのか不安でしたが、商用利用もできる画像生成AIだと知り、安心しました。」「生成AIに対して不安がありましたが、今日の説明でずっと前向きな気持ちになれました。」「AIと良い付き合い方を考えていきたいと思いました。」といった感想が多く見られ、これまで生成AIに対して不安を抱いていた学生にも、ポジティブな意識の変化が生まれたことが印象的でした。
Adobe Fireflyの“信頼性”や“透明性”、そして“商用利用への安心感”について正しく理解いただけたことで、「生成AI=危険」という先入観を払拭し、AIを創造の支援ツールとして前向きに捉えるきっかけを提供できたことは、本セミナーの大きな成果のひとつとなりました。
ユーザーとアドビをつなぐ「アドビ コミュニティ エキスパート プログラム」
本セミナーを実施した、同校の教員でありAdobe Community Expertのセッジ 氏
『アドビ コミュニティ エキスパート プログラム』は、アドビ製品の活用方法や事例の共有、フォーラムでの質問対応、チュートリアル動画や記事の発信、イベント登壇などを通じて、クリエイティブコミュニティに貢献するプログラムです。
ユーザー同士の学び合いや製品理解の促進を目的とし、現場の声を製品開発にも反映させることで、より良いクリエイティブ環境づくりに寄与しています。現在、世界50カ国以上で600名を超えるエキスパートが、オンライン・オフライン問わず活発に活動を展開しています。
「わたしはアドビが大好きなんです。だからこそ、クリエイティブ分野を目指す学生たちにも、アドビを好きになってほしい。でも、それを教師として押しつけても、学生には響きません。今回のようにアドビの方に講演していただき、その中で学生自身がインスピレーションや可能性を感じ、自発的に“好き”になる。そうしたきっかけづくりが何より大切だと思っています。」と、セッジさんは言います。
ただ製品の技術を習得するだけでなく、アドビを“クリエイティブのパートナー”として信頼し、付き合っていけるような関係性を築いてほしい。そんな思いが、今回のセミナー実施の原動力となりました。
コミュニティ エキスパート プログラムを担当する、アドビ コミュニティ エンゲージメント マネージャー 齊藤葉子
アドビで本プログラムを担当する、コミュニティ エンゲージメント マネージャーの齊藤葉子は、この活動は、クリエイター同士がつながり、学び合いながら成長できるコミュニティを築くための大切な取り組みだと話します。
「アドビ コミュニティ エキスパート プログラムは、多くの皆さんに支えられて活動しています。このプログラムを支えてくださるエキスパートの方々に、私たちも恩返しができるよう、今後も力を合わせていきたいと思います。これからもメンバーの皆さんと一緒に、よりよいクリエイティブ環境をつくっていきたいです。」と、メンバーへの感謝とともに、今後のコミュニティ活動への想いを語りました。
Adobe Community Expert Summer Meet-up 2024が開催されました!
https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/11/14/jp-community-experts-summer-meetup
「GEEK CREATORS 2024 TOKYO」イベントレポート。学生からプロクリエーターまで集まるクリエイティブの熱気溢れる1日に
https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/12/05/cc-design-event-geek-creators2024tokyo-report
アドビにとって、コミュニティ エキスパート プログラムは単なるサポート体制ではありません。未来のクリエイターを育て、支えていくには、アドビだけではなく、現場に寄り添う多くの声と力が必要です。ユーザーのリアルな声がコミュニティを通じて開発チームに届くことで、製品の進化にもつながっています。
エキスパートたちの活動は、アドビ製品をより使いやすく、より創造的なツールへと磨き上げていく大きな原動力です。
アドビはこれからも、エキスパートの皆さんの知識と情熱を大切にしながら、多くのユーザーとの信頼関係を育み、このプログラムの価値をさらに広げていきたいと考えています。
アドビ コミュニティ エキスパート プログラム 日本で展開開始
https://blog.adobe.com/jp/publish/2022/12/23/jp-discover-new-adobe-community-experts-program
セミナーに参加してくれた学生の皆さんと、イラストレーション学科 学科長 久坂奏 先生、セッジ 氏
今後もアドビは、コミュニティ エキスパートの皆さんと連携しながら、学生や若手クリエイターの学びと挑戦をサポートし、ツールとしての進化だけでなく、創造力そのものを育むパートナーであり続けたいと考えています。
ユーザーの皆さんとともに歩むことで、より多様で自由なクリエイティブの可能性を広げていく——これからも、そんな未来を一緒に築いていきましょう!