Adobe Fireflyボードが世界中で一般提供、新しいモデルとAIによる探索機能でアイデア創出を再定義

Screen shot of Firefly Boards.

写真家、映画監督、あるいはグラフィックデザイナーに「創作の過程で最もひらめく瞬間はいつか」と尋ねれば、多くの場合「最初のアイデア出しの段階」と答えるでしょう。そこで私たちが開発したのが「Adobe Fireflyボード」です。Adobe Fireflyモデルに加え、Flux、Google、Luma AI、Moonvalley、Runwayなど業界最先端のパートナー各社のモデルも活用できる、AIを中心としたリアルタイムのアイデア探索・反復・共同作業のための空間です。Adobe Fireflyボードは現在、画像・動画・テキストエフェクト・音声など、多彩なコンテンツを生成できるオールインワンな環境Adobe Firefly内でベータ版として提供されおり、このベータ版を通じて、クリエイターがどのようにブレインストーミングを行うかについて多くの学びを得ることができました。

そして本日、Adobe Firefly ボードを世界中でリリースします。さらに柔軟性とパワーを強化し、業界をリードする2つの新ビデオモデルであるRunway AlephとMoonvalley Mareyを搭載しています。クリエイターは、アイデアを探求する方法をこれまで以上に選べるようになります。さらに今回、着想から試作へとよりスピーディーに進めるための3つの新機能、「プリセット」、「画像内のテキストを編集(Beta)」、「画像について説明」を導入します。加えて、世界中のより多くのクリエイターがアイデアを形にできるよう柔軟なサブスクリプションプランや生成クレジットの利用方法を用意し、Adobe Fireflyへのアクセスをより簡単にしました。

「クリエイティブは散らかりがちですが、Adobe Firefly ボードはそれをすべて整理してくれます。評価を気にせずに、集め、整理し、発想し、リミックスし、創り上げられる無限の空間です。Adobe Firefly ボードは、私のクリエイティブな内面を映し出すものでもあります。評価を気にせずに、収集、整理、アイデア出し、リミックス、創作ができる無限の空間です。物事を明確にし、時間を節約しながら、コラボレーションやアクションを通じて、より強力なクリエイティブ成果を実現するのに役立ちます。」

— Let’s Cook Editing Services CEO、クリス・グルビサ(Chris Grubisa)氏(Instagram: @chrisgrubisa)

Adobe Fireflyボードがさらに進化―「プリセット」、「画像内のテキストを編集(Beta)」、「画像について説明」を搭載

Adobe Fireflyボードは、「創造的な仕事は非常に反復的であり、かつ協働的である」という洞察に基づいて構築されました。バラバラのツールを行き来したり、素材を手作業で集めたり、長いフィードバックのやり取りに苦労する代わりに、Adobe Fireflyボードでは、インスピレーション、生成、連携をシームレスに行えます。その結果、アイデアが自然に形になっていく、動的で直感的な環境を実現しました。

Adobe Fireflyボードには、クリエイターがインスピレーションからコンセプトへより迅速に進めるように設計された、3つの新機能が加わりました。

「プリセット」、「画像内のテキストを編集」、「画像について説明」は、より創造的な自由とコントロールを提供するために設計されています。そして、アイデアをより速く形にし、あなたのビジョンを実現するさらに多くの機能が用意されています。

「Adobe Fireflyボードを使えば、クリエイティブな広告提案のために複数のビジュアルコンセプトを素早く生成し、反復できます。時間を節約でき、ストーリーボードを手間なく洗練させ、クライアントに短時間で洗練されたムードボードを届けることができます。最近のプロジェクトでは、Adobe Firefly Image Model 4とGemini 2.5 Flash Imageを使ってビジュアルを反復し、その後ボード上で直接Google Veo3を使い、すぐにクライアントに送れるサンプルを作成しました。」

— 映画監督兼クリエイティブディレクター、マリック・ロンビオン(Malick Lombion)氏(TikTok/Instagram: @malick.fr)

Adobe Fireflyボードにおける新しいAIビデオモデル

私たちのビジョンは、Adobe Fireflyを、あらゆる種類のクリエイターが最高のモデルをワンストップで利用できるプラットフォームにすることです。Adobe Fireflyボードをはじめとする各種機能を通じて、ユーザーが普段利用しているアドビのツールとシームレスに連携して活用できるようにしたいと考えています。本日、Adobe Fireflyボードでは追加の生成ビデオモデルRunway AlephとMoonvalley Mareyが利用可能になりました。これらのモデルは、 Adobe Fireflyボードで 利用可能な拡張中の主要AIモデル群に加わります。ラインナップには、Luma AIのRay3やRay2、GoogleのGemini 2.5 Flash Image (Nano Banana) およびVeo 3、Pika 2.2、Flux.1 Kontext、そしてRunwayのGen-4などが含まれ、クリエイターにスタイルの探索、コンテンツ生成、マルチモーダルワークフロー構築のためのより多くの出発点を提供します。例えば、映像制作者はRunway Alephを使用して参考動画をもとに構図を導きながらストーリーボードを迅速に生成し、そのフレームをRunway Aleph上で会話形式の編集によって洗練させることができます。ブランドキャンペーンに取り組むデザインチームは、Moonvalley Mareyを使って参考画像を用いて最初と最後のフレームを指定して動的なモーションクリップを生成し、Adobe Fireflyボード上でそれらのクリップをブランドアセットやAdobe Firefly生成画像と組み合わせて洗練されたビジュアルストーリーを作成し、社内での合意形成やクライアントへの提案に活用できます。

Adobe Fireflyボードで実際に動くRunway AlephとMoonvalley Mareyをご覧ください。

Adobe Fireflyの柔軟な新サブスクリプションプラン

クリエイターのニーズにより的確に応えるため、アドビはAdobe Fireflyのサブスクリプションプランを進化させています。現在のプランから、Creative Cloudアプリ全体でのクレジット容量をより明確に反映する名称に変更されます。また、新たに提供されるFirefly Standard、Firefly Pro、Firefly Premiumの各プランには、Adobe Photoshop(Webおよびモバイル版)やAdobe Express プレミアムプランが含まれ、より大きな価値を提供します。従来どおり、すべてのAdobe Fireflyプランでは標準生成AI機能への無制限アクセス、好きなだけボードを作成できる無制限のキャンバス、そして業界最先端のパートナー各社のAIモデルへのアクセスが含まれます。一 Adobe Creative Cloud Proメンバーは、Adobe Fireflyプランと同様にプレミアム生成AI機能へアクセスすることができます。 新しいサブスクリプションプランの詳細はこちらをご覧ください。

「Protopicaでは、Adobe Fireflyボードが私と共同ディレクターのWill Selvizとの共有アイデアスペースとなっています。映画のアイデアをブレインストーミングしたり、大学の講義用ビジュアルを準備したり、没入型・インタラクティブ展示のアセットを作成したりするのに活用しています。Adobe Fireflyの生成機能、Adobe Stock、リアルタイムコラボレーションがひとつの場所にあることで、より速く方向性を揃え、修正回数を減らしながら多様なアイデアを探求できます。また、モーションスタディにはGoogle Veo 3も統合しています。」


— 受賞歴のあるクリエイティブディレクター、Protopica共同創設者

、マヌエル “Manu.Vision” サインシリー(Manuel “Manu.Vision” Sainsily)氏

iOS App StoreGoogle PlayストアでAdobe Fireflyをダウンロードできます。#AdobeFireflyを使用し、あなたの作品をコミュニティと共有しましょう。

この記事は2025年9月24日(米国時間)に公開されたNow available worldwide, Firefly Boards redefines ideation with new models and AI-powered exploration featuresの抄訳です。