アドビ×カルビー共催!小学生がAdobe Expressの生成AIで「50年後のカルビーポテトチップス」をデザイン

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アドビは小学生・保護者を対象にしたクリエイティブイベント「“子どもと一緒にタイムトラベル!”生成AIでデザインする50年後のカルビーポテトチップス」をカルビー株式会社(以下 カルビー)とともに11月29日(土)に開催しました。

本イベントは、生成AIが搭載されたアドビのデザインツール「Adobe Express」を使い、子どもたちが自由な発想で考えた「50年後のポテトチップス」のパッケージをデザインしてみるという取り組みです。実際にカルビーポテトチップスを食べながら、これまでの歴史を学んだり、クイズ大会をしたりとあって、会場は大盛りあがり。生成AIはもちろん、デジタルデザインツールを使って絵を描くことも初めてという小学生がほとんどでしたが、少し練習しただけで、あっという間に思い思いのオリジナルデザインを創り上げていきました。まさにアドビが提唱する“Creativity for All: すべての人に「つくる力」を”という理念を体現したイベントとなりました。

発売50周年を迎えたカルビーポテトチップスとAdobe Expressがコラボ!

1975年の発売以来、幅広い世代に愛され続けてきたカルビーポテトチップスは、2025年9月に発売50周年を迎え、「次の50年」に向けて進化を続けています。そんなカルビーポテトチップスのファンの小学生と保護者に、Adobe Expressを使って「50年後のポテトチップス」を表現してもらい、生成AIやデジタルを活用したクリエイティブ体験を楽しんでもらいました。

本ブログでは当日のイベントの様子をレポートします。

まず開催に先立ち、アドビと、カルビーより挨拶がありました。

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アドビ 広報部 広報担当部長 吉原淳

吉原はまず、「クリエイティブ・創造活動」について、「むずかしいことではなく、みんなが普段から自然にやっていることなのです」と説明します。

「友だちと『こんなことをしたら楽しいね』と話し合ったり、ワイワイガヤガヤしたりすること。これも立派なクリエイティブ活動です。今日は、『こんなポテトチップスがあったらいいな』という思いを、Adobe Expressというツールを使って表現してみましょう」と呼びかけました。

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カルビー コーポレートコミュニケーション本部 グループ広報部 部長 兼CX推進課 課長 野堀和哉氏

野堀氏からは、「カルビー商品のこだわりや魅力を、ファンのみなさんに伝える仕事をしています。ファンミーティングもその1つで、みなさんからのご意見を直接伺ったり、また私たちからのメッセージをお伝えしたりしています。今日はアドビからの提案で、最新のデジタルツールを使ったカルビーポテトチップスのパッケージデザインをみなさんに体験していただこうということで、とてもワクワクしています」と、期待を込めた挨拶をいただきました。

さあ、いよいよデザインスタートです!

デザインテンプレートでAdobe Expressの練習がスタート

Adobe Expressの使い方を教えてくれるのは、黄色い帽子でおなじみのイラストレーター兼キャラクターデザイナーの北沢直樹氏です。

イラストレーター/キャラクターデザイナー 北沢直樹氏(なおっきーせんせい)

北沢氏はタレントさんのキャラクターデザインやオリジナルのキャラクターデザインを手掛けているほか、様々なイベントでAdobe Expressの講師としても活躍されています。今回は親しみやすい「なおっきーせんせい」という愛称で、参加した小学生たちにAdobe Expressの使い方をレクチャーしていただきました。

夢中でAdobe Expressを使って作業する子どもたち

北沢氏は「今回は、お子さんが自分で操作して作品を作り上げられるように、親御さんは“サポート”してくださいね」と声をかけます。そして北沢氏が実際に手を動かしながら、「こうやって色を変えてみよう」「文字を打ち込んでみよう」と説明する様子に合わせて、子どもたちもツールを操作します。子どもが使い方に迷ったら、隣に座っている保護者の方がそっと手を添えて手助けする姿が印象的でした。

生成AIはむずかしくない! 誰でも生成AIを使いこなせるようになる“コツ”

次は、いよいよ生成AIの活用です。「サラダ」の画像素材を使い、生成AIを使ってトマトやじゃがいもなどの野菜を作ってトッピングしていく作業を体験しました。なかには「アイスクリーム」や「恐竜」をトッピングする子どももいて、その自由な発想に驚くばかりでした。

こうしてクリエイティブ作業の練習が一段落したところで、カルビーにバトンタッチ。カルビーポテトチップスの歴史に関するレクチャーがあり、過去販売していたさまざまな種類の味やパッケージが紹介されました。カルビーポテトチップスについて深く理解したところで、いよいよ自分だけの「50年後のポテトチップスのパッケージデザイン」に取り掛かります!

“なおっきーせんせい”の北沢氏は、自身が生成AIで作成したキャラクターを見せながら「このキャラクターはどんな言葉を使って作ったと思う?」というクイズを開始。プロンプトの作り方の詳しい説明はあえて避け、子どもたちそれぞれで、作りたい画像を生成するためにどうすればいいか、“考える”ことを促します。

「赤ずきんちゃんを作りたかったら、“赤いずきんをかぶった女の子”、かわいいキャラクターを作りたかったら“かわいい”、かっこいいキャラクターなら“かっこいい”と、作りたいものの言葉を必ず入れること。これが生成AIで作品を作るコツです」(北沢氏)

そして保護者に向けては、Adobe Expressの生成AI機能は「Adobe Firefly」と呼ばれるもので、安全に商用利用できる生成AIであることを説明し、「みなさんでコミュニケーションしながら生成AIを使ってデザインしてみましょう」と声をかけました。

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初めての生成AIを楽々使いこなして自分だけのデザインを創る

パッケージのデザイン作業にかけられる時間は約40分。アドビのスタッフや北沢氏が会場を回り、使い方の疑問や質問に答えながら子どもたちのクリエイティビティ体験をサポートします。「生成AIの使い方に悩む子どももいるかなと思ったのですが、あっという間にオリジナルキャラクターをデザインしたり、パッケージの背景イメージをふくらませたりしているのを見て、私のほうがびっくりしました」と北沢氏は話します。

子どもたちが生成AIで生み出したパッケージと、デザイン発想法の多様性に驚き

いよいよ、子どもたちが制作したデザインの発表です。

激辛の「辛辛辛唐辛子味」を考えた小学生は、辛いイメージを表現するために「オリジナルの唐辛子のキャラクターや、燃える炎を生成AIで作った」と工夫を紹介。ほかにも「トマト味」のトマトのキャラクターや、「古代の海」という味を表現するために古代魚を生成AIで作った参加者もいました。「火星栽培のサラダ味」というユニークなポテトチップスを考えた参加者は、「火星とサラダとポテトチップスをどう組み合わせたらいいか、生成AIでやってみた」と話しました。

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作品は印刷してパッケージとして組み立て、みなさんにお渡ししました

実際に参加した小学生に話を聞いたところ、「紙ではなく、初めてデジタルツールで絵を描いたけどとても楽しかった」「生成AIでいろいろなデザインを考える体験が楽しかった」「またやりたい」と、うれしそうに話してくれました。また保護者の方も「今日は貴重な体験になったと思います」と話します。

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アドビ マーケティング本部 マーケティングスペシャリスト 有川慧

Adobe Express担当の有川慧は、「初めてAdobe Expressや生成AIを活用し、あっという間にこんなにすばらしいデザインが生まれてきたことに本当に驚きました」と、コメントしました。

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カルビー マーケティング本部 ポテトチップス部 ベーシックポテトチップスチーム ブランドマネジャー 井上真里氏

また、カルビーポテトチップスのブランドマネジャーを務める井上真里氏は、「私たちがパッケージをデザインする時は、まず味を決めてから色やデザインを考えていくのですが、今日参加した皆さんに聞くと、色のイメージを固めてから味を想像した方もいらっしゃったので、私たちにとっても大きな学びとなりました」と振り返ります。

最後に

今回はカルビーと共同開催により、参加者の方々には充実したクリエイティビティ体験をご提供できたと思います。それは、カルビーポテトチップスという長年にわたって愛されてきた商品を軸に、「未来はどうなっているかな?」「どんな味のポテトチップスができるかな?」とイマジネーション(想像)をふくらますことで、「じゃあ、こんなパッケージにしてみよう!」と、クリエイティビティ(創造)がより刺激され、ユニークですばらしい作品が生まれたからです。

アドビはこれからも、世界中の方々に「つくる力」と、クリエイティビティを発揮する機会をお届けしてまいります。