Adobe Stock 10周年:新しい時代に向けて、コントリビューターとクリエイターの可能性を広げる
ストック素材のコンテンツを通じてクリエイエィブな人々をつないできたAdobe Stockは、今年で10年の節目を迎えました。ストックビジネス全体が大きな変革期を迎える中で、我々は、コントリビューターが収益の可能性を広げ、作品をより多くの人に届けられる新しい仕組みを育てると同時に、クリエイターがプロジェクトに最適なコンテンツを見つけ、自由にカスタマイズできるようにサポートしています。
この10年で、従来はスタジオ撮影を中心としていたストック業界が、洗練された多様なコンテンツを生み出す存在へと進化してきました。その変化の最前線に関われたことを、私たちは誇りに思っています。現在Adobe Stockの素材には、世界中のクリエイターにインスピレーションを与える、数百万点におよぶ高品質な写真、イラスト、ベクター、ビデオ、テンプレート、生成AIコンテンツ、オーディオなどが揃っています。
Adobe Stockの成功は、コントリビューターとクリエイターの間に生まれた数多くのコラボレーションによって成り立っていますが、それは双方にとって価値のある関係であることが、何より大切です。我々は、これからも、コントリビューターとクリエイター双方にとって価値のある存在であり続けたいと考えています。
コントリビューターとコンテンツパートナーのこれから
コントリビューターとコンテンツパートナーによって制作された作品は、Adobe Stockのコレクションを支える存在であると同時に、Adobe Express、Behance、Adobe FireflyやAdobe Creative Cloudのアプリといった、アドビのさまざまな製品にとっても欠かせないコンテンツとなっています。彼らのコンテンツは、より広いクリエイティブの広がりを生み出し、素材を求めるクリエイティブな人々との出会いを通じて、多くのプロジェクトが形になるきっかけとなってきました。
Adobe Stockの新たな章が始まるにあたり、私たちは以下の取り組みを通じてコントリビューターをサポートしています。
- 新たな収益機会の創出:10年前、主な収益モデルはコンテンツの個別ライセンス販売でした。現在では、従来のライセンスに加え、FireflyボーナスやAdobe Missionsなどを通じて、コントリビューターが収益を得られる機会が広がっています。特定の種類のコンテンツが必要とされる場合には、選ばれたコントリビューターにMissionsを通じてその制作をお願いし、追加の報酬をお支払いしています。今後数か月にわたり、Missionsはさらに拡大していく予定です。
今年9月、私たちは3回目となるFireflyコントリビューターボーナスの支払いを発表しました。これは、過去1年間にFireflyのAIモデルの学習に利用された、すべての対象コンテンツに対して支払われるものです。このボーナスは、コントリビューターポータルにてご確認いただけます。アドビは、AI学習に利用されるコンテンツに対して、早い段階からコントリビューターへ報酬を支払ってきたマーケットプレイスのひとつであり、こうした取り組みは、新たな収益機会としての可能性に加え、継続的なパートナーシップを大切にする姿勢を示すものだと考えています。
- コンテンツに触れ、使われる機会の拡大:コントリビューターにとって、自身が誇りをもって制作した作品が、実際のクリエイティブプロジェクトで使われることは大きな喜びです。そこで私たちは、Adobe Stockをより多くのアドビ製品と連携させることで、コンテンツへの接点を増やし、使われる機会を広げています。クリエイターは、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe InDesign、Adobe Premiere、Adobe After Effectsなどのライブラリパネルから、Adobe Stockコンテンツを直接プレビューし、ライセンスすることができます。さらに、Adobe Express内でも、Adobe Stockコンテンツやテンプレート、デザイン要素を直接見つけることも可能です。
- 創作の自由を尊重:生成AIの登場により、コンテンツを取り巻く環境は大きく変化し、新たな可能性と同時に課題も生まれています。私たちは、多様なツールを活用しながら創作を続けられる、ダイナミックでグローバルなコミュニティを育んでいくことを大切にしています。その考えのもと、コントリビューターは、従来の写真やビデオ、オーディオに加え、生成AIなど、表現手法を自由に選び、組み合わせて制作することができます。
- 商用利用に配慮した生成AIモデルへの貢献:Adobe Stockのコンテンツは(エディトリアル用途のみと明記されている場合を除き)商用利用が可能です。さらに、Adobe Fireflyの生成AIモデルは、Adobe Stockなどのライセンス済みコンテンツや、著作権が失効したパブリックドメインのコンテンツを用いて学習されています。
クリエイター(Adobe Stockコンテンツの利用者)のこれから
クリエイターは、これまでにないほど多くのコンテンツの中から選択できるようになっています。そうした中で、それぞれのニーズに合った魅力的な素材を、素早く見つけられることの重要性は、これまで以上に高まっています。また、ライセンスするコンテンツが商用利用に適していること、そしてほかにはない独自性を備えていることへの安心感も求められています。
こうしたニーズに応えるため、私たちは次の取り組みを進めています:
- アドビアプリとの連携機能の強化:私たちは、アドビの各アプリと連携することで、クリエイターの日々の制作ワークフローの中で、高品質なAdobe Stockのコンテンツを直接見つけ、ライセンスし、活用できる体験を、さらに磨き続けています。
- コンテンツをカスタマイズする新しい方法:以前は、プロジェクトに合う素材がAdobe Stock上で見つからない場合、あるものの中から選ぶしかありませんでした。現在では、生成AIによる編集やバリエーション生成を活用し、コンテンツを生成したり、用途に合わせてカスタマイズしたりできるようになっています。
- コンテンツ品質の向上:年々、Adobe Stockのコンテンツの品質は大きく向上しています。さらにAdobe Stockでは、品質、独自性、被写体の希少性を基準にレビューと選定を行った「Adobe Stock Premiumコレクション」も提供しています。
- これまで以上に多様なコンテンツタイプの提供:Adobe Stockでは、写真、イラスト、ビデオ、ベクター、生成AIコンテンツ、オーディオ、テンプレート、3Dアセット、GIFなど、提供するコンテンツの幅を急速に広げています。その進化は、まだ始まったばかりです。
これからも、一緒に創造を
我々がアドビで最も大切にしているのは、創造性に重きを置く姿勢です。ストック業界はいま変革の時を迎えており、私たちには既存の枠組みを見直し、ともに未来を形づくっていく機会があります。こうした歩みを、皆さんとこれからも続けていけることに心から感謝しています。
ぜひ、#AdobeStock10year を付けて、お気に入りのAdobe StockコンテンツをSNSでシェアしてください。また、本記事で紹介しているコントリビューターの作品は、Adobe Stockサイトでご覧いただけるほか、Adobe Store(英語サイト)ではノートPCカバーやプリントとしてもお楽しみいただけます。
いかがでしたでしょうか?Adobe Stockが、皆さまのクリエイティブ制作のお役に立てれば幸いです。
Adobe Stockをまだご利用でない方は30日間無料でお試しできますので、9億点以上もあるAdobe Stockのクオリティの高い素材をお試しください。
また、Adobe Stockでは皆様からの作品も広く募集しております。作品販売に興味のある方はこちらからご参加ください。
この記事は2025年9月16日にMatthew Smithにより作成&公開されたAdobe Stock turns 10: How we are empowering Contributors and Creators in a new eraの抄訳です。