Adobe Illustrator の新機能「ターンテーブル」を徹底検証:現場で役立つ Adobe Firefly 第 21 回
本連載では、デザインの現場ですぐに役立つ Adobe Firefly の活用術をお届けします。第 21 回は、Adobe Illustrator の新機能「ターンテーブル」の基本機能と使いこなすためのヒントをご紹介します。
※ この記事の内容は、4 月 13 日(月)に配信された「イラストのアレンジ&レイアウトを考慮した背景画像の生成に役立つ新機能!| Firefly Camp」で、北沢直樹が紹介した内容に基づいています。当日の動画は以下からご覧になれます。(9 分 55 秒あたりから)
Illustrator の「ターンテーブル」
「ターンテーブル」はその名の通り 2D オブジェクトを様々な角度に回転できるようにしてくれる機能です。使い方は簡単で、オブジェクトを選択してから、コンテキストタスクバーの「ターンテーブル」をクリックします。
すると、 74 のビューが生成されます。スライダーを使って任意の角度に回転させることで、生成されたビューの仕上がりを確認できます。
また、すべてのビューを一度に表示することもできます。気に入ったものを選びたいときは、こちらの方が見やすいかもしれません。
「ターンテーブル」できれいに回せるデザイン
「ターンテーブル」では、2D オブジェクトの見えない部分が自然に生成されないことがあります。ここではできれいに回せるイラストのヒントを 4 つ紹介します。
1. シンプルなイラスト
回転の軸が分かりやすくて描写の単純なイラストは、回転させたときに破城しにくい傾向があります。下の例では、コーヒーカップと人を回転させてみましたが、違和感のないビューが生成されています。
2. 立体を意識して描かかれたイラスト
2D オブジェクトであっても、平面的な描写ではなくて、立体であることを意識して描かれたイラストの方が、良い結果を得られやすいようです。たとえば、下の例では左の画像を回転させたところ、背中を向けたら(右の画像)手足の位置が少し不自然になってしまいました。
下の左の画像は、手足の付け根を意識して立体的に描きなおしたイラストです。こちらは回転させたときに自然なビューを得られています。
3. オープンパスを閉じる
回転させたときに、意図せぬ余計な線や塗りが生成される場合があります。オープンパスを閉じることで、そうした状態が改善されることがあるようです。下の例では、オープンパスがある状態で回転させたところ、お尻のあたりに余分なシミができました。
このイラストは、下の左側の図のように、緑の枠に囲まれている箇所が閉じていません。これを右図のように閉じてみます。
オープンパスのない状態のイラストに「ターンテーブル」を適用してみます。すると、回転させても背中側にシミはできませんでした。
4. 見えていないパーツの長さや位置を意識
正面から全体が見えないパーツは、AI が推測して生成します。そのため、長さ・位置・色が期待と異なることがあります。下の例では、横向きに回転したところ、しっぽが思っていたよりも長く伸びてしまいました。
そこで AI からの見え方を想像しながらしっぽの位置と大きさを調整してみました。その結果、長すぎずより自然なしっぽが生成されました。
「ターンテーブル」をアイソメトリックに活用
アイソメトリックデザインは、斜め上からの視点で遠近法を用いず対象物を立体的に描きます。これは「ターンテーブル」との相性がよい表現手法で、オブジェクトをきれいに回すことができます。下の例では、女性のイラストを回転しています。脚部を拡大してもきれいに回っていることが分かります。
下の画像のように、アイソメトリックイラストを組み合わせたシーンをつくってから個々のイラストに「ターンテーブル」を使用すると、オブジェクトの向きを調整したり、バリエーションを作成したりが簡単にできます。
下のような使い方もできます。ここでは、イラストを「ターンテーブル」で回転してから、角度と透明度を設定してアイソメトリックなシーン内に配置しています。
「ターンテーブル」の基本的な使い方は、こちらのチュートリアルもご覧ください。
頂いた質問への回答
Q: 上下に 30 度以上もっと角度をつけたい時はどうすればいいですか?
A: 上下の気に入ったビューを「グループ解除」してビューを確定してから、あらためて「ターンテーブル」を使ってみてください。さらに 30 度角度をつけたものを生成できます。
Q: 使えば使うほどパーソナライズされて生成がうまくいくんでしょうか
A: 使えば使うほど自動的にパーソナライズされるわけではありませんが、「その他のオプション」からフィードバックをいただくことで、精度が向上していくと考えられます。思い通りではない場合や、想像以上の結果が出た場合は、ぜひフィードバックしてみてください。
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その他の生成クレジットに関するよくある質問は、こちらのページをご覧ください。