“Women Create” – すべての女性にもっと創る力を。

アドビは、

Graphic of women throughout the world.

3月8日は、国際女性デーです。そして3月は女性史月間として、国や民族、言語、文化、経済、政治に関係なく、女性が達成してきた成果を認識する期間として、世界中で様々なイベントや活動が行われています。

Women Create

アドビは今年、クリエイティブディレクターであり、起業家でもある辻愛沙子さんに「国際女性デー」をテーマにした作品を作っていただくことをお願いしました。辻さんは快く引き受けてくださり、素敵な作品を作っていただいたのでご紹介いたします。

辻さんはこの作品のコンセプトをこのように語ってくださいました。

「ジェンダーギャップへの関心か高まっている昨今。日本のジェンダーギャップ指数は121位(153位)で、先進国の中でもかなり低い現状です。特に政治経済への遅れが著しく、職業選択におけるジェンダーギャップが根強く残っています。例えば、女性国会議員比率は193カ国中165位で、G20諸国で最下位。歴代で女性首相は1人もいません。

次に医者。医学部受験で女性だからという理由で不正に点数が減点され不合格にさせられていたという衝撃の報道が話題になったのも記憶に新しい問題です。医師の男女比は、いまだ8:2で女性が圧倒的に少ないです。

そこで、社会から刷り込まれるジェンダーバイアスがかかっていない、色んな仕事を夢見る少女を中心としたビジュアルを通して、彼女たちの夢を叶えられる未来というポジティブな形でのこの課題を提起できないかと考えました。」

イラストの中で、ジェンダーバイアスを突き破って、なりたい自分を夢見る彼女たちを応援したくなるのは私だけでしょうか?

災害支援で女性クリエイターの活躍

アドビは2020年、「クリエイティブの力で災害支援」を熊本で行っている一般社団法人のBridge Kumamotoと共同で、熊本豪雨で被害を受けた現地をクリエイティブの力で支援するプロジェクトを開始しました。「災害支援クリエイター」を募集して、クリエイティブの力で被災地の支援を実施する試みでした。

そこに応募してくれたのが、フリーランスのフォトグラファーであり、TikTokでも活躍しているAyaneさんでした。大学時代に熊本で5年間過ごされており、被災した第二の故郷である熊本のために、「クリエイターとしてできることはないか?」と応募してくれました。

Ayaneさんは、実際に現地に足を運んで、被災地の現実に目を向けて、2つの作品を制作してくれました。Ayaneさんがブログで、この作品に込めた思いを紹介してくれています。

本来は、Ayaneさんと一緒に、クリエイターの力で被災地復興をサポートする様々な活動を予定していたのですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、実施することができなくなってしまいました。しかし、このプロジェクトはまだ終わっていません。アドビは、Bridge KumamotoとAyaneさん、そしてこの活動にご協力いただけるクリエイターの方々と、被災地が真に復興する日までクリエイティブなサポートを続けていきます。

女性活躍促進にむけたアドビの取り組み

アドビはグローバル全体で、ジェンダーに限らず、人種、民族、国籍、年齢、性的指向、などの多様性を尊重し、共に成長し、活躍できる職場つくりに力を入れています。また、アドビでは、男女間の賃金に格差がないことを公表しています。

さらに、女性の管理職も年々増えています。「リーダーシップを発揮する女性を、世界中に増やすこと」をミッションに活動するザ・ドリーム・コレクティブの新刊『女性が共に より羽ばたくために』で、ジェンダーダイバーシティーを推進している企業の1社としてアドビも参加させていただきました。

アドビは、女性社員の活躍を後押しするためのプログラムとして、グローバル全体で次世代の女性リーダーを育成するプログラムも行っています。

3月9日には社内イベントとして、次世代女性リーダーを育成するプログラムを終えた2名の社員から、リーダーとして必要な視点や考え方を共有してもらいました。その後、みなさんからの多様性や女性リーダーの育成などに関する質問への回答を中心に、日本法人社長のジム・マクリディーも含む6名でパネルディスカッションを行いました。性別に限らず、年齢(ジェネレーション)、国籍、働き方、など多くの点での多様性を尊重し、それぞれが活きいきと成長、貢献できる職場にするには、何ができるか何が必要かをみんなで考える機会にすることができました。

あなたにとっての、国際女性デー/女性史月間って?

国際女性デー/女性史月間をどのように感じますか?「フェミニズム」や「女性の権利」を主張する期間でしょうか?いいえ、それは違います。

国際女性デー/女性史月間をきっかけに、ジェンダーに関係なく、目指したいことを目指せばよい、その障害が性別であってはならない、ということを改めて認識したり、自分を点検したりするきっかけになるいいな、と思います。それは、女性の多い職業に挑戦する男性にとっても当てはまることだと思っています。こうあるべき、と自分で無意識に制限をかけてしまっていることに気づき、周囲の人を応援する一カ月になることを願っています。

未来を創造する力にジェンダーギャップはありません。

アドビは、強くそう信じています。