アドビ、米国連邦リスク認証管理プログラム(FedRAMP)認証のAdobe Document Cloudで文書のデジタル化を推進
Adobe SignがFedRAMP MarketplaceのModerateレベル認定取得に関して、正式に“審査中”の段階に入りました。米政府機関にて個人情報を取り扱うプロセスにもAdobe Signを使用できるようになります。
この度、Adobe SignがFedRAMP MarketplaceのModerateレベル認定取得に関して、正式に“In Progress(審査中)”の段階に入りました。
これより、政府機関は、個人情報を取り扱うプロセスにもAdobe Signをより安心して使用できるようになります。Adobe Signは、政府機関で信頼性が高くセキュリティが強化されたマイクロソフトのAzure Government Cloudをベースとしています。またAccentureのエンジニアリングおよび製品運用チームとのパートナーシップにより、業界トップの手法を活用し、製品化までの時間を短縮します。
元米国連邦最高情報責任者であるスゼット ケント氏は次のように述べています。
「拡張性の高いクラウドプラットフォームであるAdobe Signを導入することで、連邦政府は、数週間、数カ月、あるいは数年かかっていた作業を数日または数時間で進めることができるようになるでしょう。」
マイクロソフトおよびAccentureとエンドツーエンドソリューションを提供
アドビは、パートナーであるマイクロソフトおよびAccentureと共に、さまざまな統合可能なソフトウェアソリューションを用いて、政府機関におけるドキュメントのデジタル化を支援します。
アドビは今後も、マイクロソフトとの戦略的パートナーシップを拡大します。Adobe Document Cloud、Adobe Creative Cloud、およびAdobe Experience Cloudの機能を、ユーザーが日常的に使用しているマイクロソフトアプリケーションと連携することで、他のどのエコシステムよりもわかりやすく使いやすい最新のデジタルエクスペリエンスを提供します。Microsoft 365、Teams、SharePoint、OneDrive、Dynamics 365、およびPower Automate向けに新しく改良された製品連携により、既存のアプリケーションの能力を拡張させ、政府機関における迅速なデジタル化を推進します。Adobe Signは、マイクロソフトが推奨する電子サインソリューションです。
またAccentureとは、アメリカ全土の裁判所や警察署の重要なデジタルドキュメントワークフローを、ビデオ通話対応の司法ソリューションとして統合するプロジェクトを行っています。アドビは、Adobe Signおよび Adobe Experience Managerを含む、ビデオ通話、チャット、文書の共有、電子サインのエクスペリエンスを通して、警察や裁判所へのオンライン上の訪問や法廷での相談を管理できるようにします。
PDFのイノベーションにより政府機関を支援
アドビは約30年前にPDFを開発して以来、デジタルドキュメントとオンラインエクスペリエンスを改良し続けてきました。これには、21年以上前に開発したPDF上での初めて電子サイン技術も含まれています。アドビはこれからも、今日のモバイルファーストのデータ駆動型の環境において、Liquid ModeなどのAIを活用した技術を用いて、新たなイノベーションを届けていきます。政府機関は、ドキュメントを作り替えることなく小さな画面上でPDFを見やすく見られるようにすることで障害者のアクセシビリティを向上したり、メタデータを利用して検索性を向上させることができるようになります。
カリフォルニア州、ミシガン州、および国防総省のCIOを歴任してきたテリー タカイ氏は次のように述べています。「バーチャルな公開会議からオンラインアプリケーション、事例管理、サポートコールセンターにいたるまで、ありとあらゆるものの変化のスピードは、安全で信頼性の高いデジタルドキュメントサービスによって決まります。政府は、このようなニーズに応じられるパートナーに信頼を寄せています。」
今後の展開
2020年は未曽有の変化に見舞われた1年でした。オフィスが閉鎖され、従業員が在宅勤務となったことで、政府機関は予期せぬ多くの難題に直面しました。76%が依然として紙とデジタルの双方のプロセスを利用しているため、クリティカルなサービスが中断し、遅延を起こしました。現在政府は、市民エクスペリエンスと従業員エクスペリエンスの両方を向上させるため、ドキュメントやサインのデジタル化を急務としています。
Adobe SignやAdobe Document Cloud PDFサービスなど、アドビのFedRAMP Tailored認証ソリューションを活用することで、この緊急の課題であるデジタル化をすすめることができます。これらの製品はすべて、コンプライアンス、セキュリティ、不正防止を最重要事項として取り組んでいます。
アドビはFedRAMP認証を受けた適切なソシューションをもって、市民のデジタルエクスペリエンスを向上させ、リモートワークを可能にし、業務効率の向上化に貢献していきます。
現在、政府機関がミッションクリティカルな分野において、どのようにAdobe Signを活用しているかについては、eBook The Road Map to Service Continuity(英文)に詳述していますので、ぜひご覧ください。
*本記事は、2021年3月1日にアドビのサイモン ロングボトム(Simon Longbottom)が投稿したブログの抄訳版です。