アドビ、米ファストカンパニーによる「世界で最もイノベーティブな企業」2021年版のAI部門に選出

アドビは米国のビジネス誌『Fast Company(ファストカンパニー)』が毎年発表する「World’s Most Innovative Companies(世界で最もイノベーティブな企業)」のAI(人工知能)部門に再び選出されました。

画像:イノベーティブな会社社員のイメージ

アドビは40年近くにわたり、継続的な改革とイノベーションを何よりも重視してきました。自社のデジタルトランスフォーメーションや、お客様やパートナーとのエンゲージメントのあり方など、私たちは常に身近な事柄に目を配り、イノベーションを社風として根付かせています。最先端の技術を探求し、お客様に喜んでいただけるような新しいソリューションを見出すことで、アドビ社員の好奇心を高め、デジタルエクスペリエンスの未来を再構築しています。

この度、デジタルエクスペリエンスの実現と普及を支えるAI(人工知能)部門におけるアドビの強力な取り組みが評価され、米国のビジネス誌『Fast Company(ファストカンパニー)』が毎年発表する「World’s Most Innovative Companies(世界で最もイノベーティブな企業)」のAI部門上位10社に再び選出されたことを誇りに思います。

Fast Companyは、Adobe Photoshop Cameraの「カメラのファインダーにコンピューター知能を取り入れた」アドビを、AI部門の最もイノベーティブな企業上位10社に選出した理由を次のように述べています。「2020年6月、アドビはコンピューター処理による写真加工の技術をカメラのビューファインダーに取り入れたアプリAdobe Photoshop Cameraをリリースしました。同社の機械学習プラットフォームAdobe Senseiをベースとするこのアプリは、撮影時に自動調整を行い、写真を最高の品質に仕上げます。さらに、数百種類のフィルターやレンズをリアルタイムで重ねることができるため、Photoshopでピクセル単位の細かい作業をする手間を省くことができます。このアプリはリリース以降、約300万回ダウンロードされ、350万種類以上のレンズがダウンロードされています。」

Fast Companyは、2021年の「世界で最もイノベーティブな企業」リストについて、以下のように述べています。「昨年の困難な状況を乗り超える力を発揮しただけでなく、その課題から将来へのインパクトにつながるプロセスを生み出した企業を表彰するものです。リストにある企業は、困難を乗り越えることに留まらず、事業を繁栄させ、業界や文化全体に影響を与えてきました。今年の『世界で最もイノベーティブな企業』には、29か国から463社が選出されています。」

アドビのAIと機械学習のテクノロジーAdobe Senseiは、クリエイティブな表現の向上から、タスクやワークフローの高速化、パーソナライズされた体験の提供まで、アドビの各種製品に搭載された様々な機能に使われています。近年のAIによるイノベーションは以下のようなものがあります。

画像フィルターや画像操作を刷新するPhotoshopの「ニューラルフィルター

iPhone用の新しいアプリケーションAdobe Frescoに搭載された、リアルな描画やペイントを可能にする「Live Brushes」機能

モバイルデバイスでの文書閲覧体験を向上するAcrobat Readerの「Liquid Mode

カスタマーエクスペリエンスを最適化するマーケターのためのインテリジェントサービス(Adobe Experience Platformに搭載)

2020年には、Fast Companyによって、アドビのCTOであるアベイ パラスニス(Abhay Parasnis)が「Most Creative People in Business of 2020(2020年のビジネス界で最もクリエイティブな人物)」のひとりに、 Adobe Researchチームが「Innovative Team of the Year(2020年の革新的なチーム)」として選出されています。これに続き、アドビが「ビジネスの機敏さと影響力のあるイノベーションの模範」となる「世界で最もイノベーティブな企業」に選ばれたことを光栄に思います。

Fast Companyの副編集長であるデビッド リドスキー(David Lidsky)氏は、今年の選出について次のように述べています。「未曾有の困難に直面している今年、このリストに掲載された企業は、危機に直面しても恐れない大胆さ、独創性、そして創造性を発揮しています。」

またアベイは、「AIは今後10年、そしてさらにその先も、最もディスラプティブ(破壊的)なテクノロジーのベクトルのひとつとなります。アドビは、AIは適切に取り入れることで、人間の地位を奪うのではなく、人間の創造性と知性を増強するものになると考えています。Adobe Senseiは、退屈で単調な作業を解消し、効率性と生産性を向上することで、人々や企業による新たな素晴らしい創造やイノベーションをサポートします」と述べています。

様々な業界において、AI、没入型メディア(AR/VR)、自然言語処理(NLP)などの新興テクノロジーの普及が進んでおり、デジタルエクスペリエンスの未来は明るいものとなっています。アドビは、クリエイティビティの民主化、次世代マーケティングの推進、デジタル経済の発展など、刺激的なマイルストーンを設定し、イノベーションの取り組みを強化しています。

アドビが主催するデジタルエクスペリエンスカンファレンス「Adobe Summit」(米国時間:2021年4月27日から29日まで)で、今後のイノベーションを発表します。この無料オンラインイベントにはこちらからご登録ください。

※2021/3/9(米国時間)に公開されたブログの抄訳です。