アドビ フォト製品アップデート： Adobe Photoshop iPad版のカスタムブラシ対応、Adobe Camera Rawの新しい編集プリセットなど
Adobe Photoshop iPad版 とAdobe Camera Rawそれぞれで、新しい便利なコンテンツを利用できるようになりました。カスタムブラシのサポートやオリジナルブラシの作成など ユニークなクリエイティブの可能性がこれまで以上に広がります。
本日、 Adobe Photoshop iPad版 とAdobe Camera Rawで新しい便利なコンテンツをご利用いただけるようになりました。これにより、Photoshop、iPad、Apple Pencilを使ったユニークなクリエイティブの可能性がこれまで以上に広がります。詳細は以下の通りです。
Adobe Photoshop iPad版
カスタムブラシのサポート
カスタムブラシを含め、Photoshop デスクトップ版で愛用されているすべてのブラシがPhotoshop iPad版とApple Pencilの組み合わせでも使えるようになりました。ブラシパネルの「+」アイコンをタップして、数百種類のブラシから検索してダウンロードすることができます。また、iPadのWebブラウザからAdobe.comの特集ページに直接アクセスし、提供されているブラシファイル（ABR）をダウンロードしてアプリ内のブラシパネルに読み込んで使うこともできます。
カイル ウェブスターのブラシを使いPhotoshop iPad版で制作したテミ コーカー（Temi Coker）氏の作品。アドビの「Diverse Voices（多様な声）」イニシアティブを強調するため、氏のアートはアドビ全体で使用されています。
これにより、Photoshop iPad版にもユニークなブラシを作成し使いこなす多様な道が開かれました。その一例として、ここでは第一線で活躍するアーティストのカイル ウェブスター（Kyle Webster）氏が作成したカスタムブラシや、キース ヘリング氏にインスパイアされたブラシの入手方法と、カスタムブラシの作成方法をいくつかご紹介します。
カイル ウェブスターのブラシ
Adobe.comのブラシ特集ページでは、Adobe Creative Cloudユーザーすべてを対象にカイル ウェブスター（英語）のブラシパックを提供しています。これらのパックはシーズンごとに更新され、水彩画、マンガ、レタリング、その他のユニークなエフェクトを生む数百種類のブラシを収録しています。
Adobe FrescoおよびPhotoshopのユーザーに独占提供されるキース ヘリングブラシ
アドビと同様に、キース ヘリング（Keith Haring）氏は、アートはすべての人のためにあると信じ、美術館の壁を越えて路上や地下鉄の駅などの公共空間にそれを持ち込みました。そんな彼を記念して、彼が愛用していたチョーク、マーカー、スプレーなどの道具を再現したデジタルブラシのコレクションを用意しました。これらのブラシは、Adobe Frescoのユーザーならどなたでも無料でご利用いただけます。また、Adobe Photoshopデスクトップ版、そして今回カスタムブラシに対応した Adobe Photoshop iPad版でもご利用いただけます。このブラシを使ってヘリングのメッセージである愛、希望、平等を広めましょう。ブラシは2021年9月までの期間限定で提供されます。
キース ヘリングの感動的な人生とアートについての詳細は、キース ヘリング財団のWebサイト（英語）をご覧ください。
キース ヘリングのブラシセットを使って作成したキース ヘリングの肖像。
オリジナルブラシの作成
Adobe Captureモバイルアプリを使えば、オリジナルのブラシを作成できます。
- Adobe Captureを使用すれば、スマートフォンで撮影した写真を元に、さまざまなブラシファイルを作成できます。紙に手描きした線や、さまざまなモノや風景の写真を自分だけのカスタムブラシに変換することができます。
- 作成したブラシはABRファイルとして保存したり、Photoshop iPad版に直接送ったりすることができます。
Photoshop
大きなインパクトを与える小さな改善
私たちは、一見小さくとも、一般的かつ重要なワークフローに大きな影響を与える改善点を、いくつも継続して追加しています。今回はそのうちの2つをご紹介します。
- ラインツールがベクターとピクセルの両方をサポートしました。これまでは描画できるのはベクターのみでした。詳細はこちらをご覧ください。
- 「変形／ワープ」実行時に表示されるワープ変形のガイドライン（グリッド線とも呼ばれます）も改善され、グリッド線をデフォルトでオンにするかオフにするかを選択できるようになりました。これはパッケージデザイナーにとって非常に重要なことです。また、グリッドのサイズと線の密度はカスタマイズできます。さらに、線の色や不透明度もカスタマイズ可能になり、作業する画像の色に応じて見やすくできるようになりました。
Adobe Camera Raw
本日、Adobe Camera RawとAdobe Lightroomにおいて、70種類の新しいプリセットをリリースしました。これは、多様なバックグラウンドを持つ著名なフォトグラファーの皆さんが、アドビのためにカスタムメイドで作成いただいたものです。
プリセットは、ワンクリックで写真を美しく仕上げることができる便利なものですが、そのクオリティは作成したクリエイターの腕にかかっています。今回提供する新しいプリセットは、才能豊かなフォトグラファーたちによって細部までこだわり抜いて作っていただいたものです。コレクションに収録された7つのプリセットパックには、それぞれ10～15種類の高品質なプリセットが含まれてます。このコレクションは、将来のリリースでさらに拡充する予定です。
プリセットは、ポートレート、トラベル、シネマティック、フューチャリスティック、ヴィンテージなど、用途に応じてカテゴリーに分けされています。今回提供するプリセットとそれらを制作したフォトグラファーたちについての詳しい情報は、こちらのブログ記事をご覧ください。
皆さんが新しいカスタムブラシやプリセットを活用して作った作品を目にすることを楽しみにしています。ぜひ#photoshopとタグ付けしてSNSに投稿してください。
Thank You！
いつもPhotoshopを使用して、世界をより美しくしてくださってる世界中の素晴らしいユーザーの皆様に感謝申し上げます。皆様は、常に私たちのインスピレーションの源泉です。
現在もコロナ禍の影響下にある、私たちの家族のような存在である海外の献身的な Adobe Photoshopチームの人々を含め、世界中のユーザーの皆様、どうかくれぐれもお体ご自愛下さいませ。
是非Photoshopデスクトップ版、Photoshop iPad版、Adobe Captureをダウンロードしてご利用ください。
この記事は2021年6月8日（米国時間）に公開されたAdobe releases custom brushes in Photoshop on iPad and incredible presets in Adobe Camera Raw の抄訳です。