新しいプレミアムプリセットを生み出したフォトグラファーたちをご紹介します

アドビ フォト製品の最新アップデート に含まれる「プレミアムプリセット」と呼ばれる編集プリセット(定義済み編集設定)のコレクションをご提供いただいた才能あふれるフォトグラファーの皆さんをご紹介します。

Photograph of person facing the ocean with half the image showing the use of a Premium Preset.

出典:アドリアンヌ ピッツ

アドビ フォト製品の最新アップデートには、「プレミアムプリセット」と呼ばれる編集プリセット(定義済み編集設定)のコレクションが含まれます。 プリセットは、ワンクリックで写真を美しく仕上げることができる便利なものですが、そのクオリティは作成したクリエイターの腕にかかっています。 今回のアップデートで初めて提供されるプレミアムプリセットには、7つのプリセットパックそれぞれに10〜15の高品質なプリセットが含まれています。それらはすべて、著名なフォトグラファーたちに、細部までこだわりを持って作成していただきました。今回だけにとどまらず、将来のリリースでコレクションのさらなる拡充を予定していますのでご期待ください。この記事では、第1弾のプレミアムプリセットをご提供いただいた才能あふれるフォトグラファーの皆さんをご紹介します。

ポートレイト(ディープスキン)

このプリセットパックには、深い肌色を持つ人物の写真に適したプリセットが15種類含まれています。 これらのプリセットは、20年の経験を持つドキュメンタリー写真家、レイラ アマトゥラ バラーン(Laylah Amatullah Barrayn)氏によって作成されました。The New York Times紙に頻繁に寄稿しているほか、Le Monde、National Geographic、Vogue、Vanity Fair、The Wall Street Journalなどにも作品が掲載されています。また、国内外で展覧会を開催しています。 1963年に設立されたアフリカ系アメリカ人フォトグラファーの先駆的集団「Kamoinge」のメンバーであり、書籍『MFON: Women Photographers of the African Diaspora』の共著者でもあります。

ポートレイト(ミディアムスキン)

このプリセットパックには、中間の肌色を持つ人々の写真に効果的な11種類のプリセットが含まれています。 これらのプリセットは、ダリオ カルメス(Dario Calmese)氏が作成しました。 アート、ファッション、学界の結節点に位置する彼は、School of Visual Artsで写真の芸術学修士号を、Rockhurst Universityで心理学の学士号を取得しました。 2020年には、オスカー女優のヴィオラ デイヴィス(Viola Davis)氏を撮影し、黒人写真家として初めてVanity Fair誌の表紙を飾った歴史的人物となりました。 デイヴィス氏は、Estee Lauder Companiesのグローバルアドバイザリーボードの一員で、ニューヨークのThe New School’s Parson’s School of Designで教授を務めています。現在、NYC Urban Design Forumのフェローであり、ファッションブランドPyer Mossのショーディレクションは、VogueやThe New York Timesにより「Fashion Monthのベストショー」として常に高く評価されています。

ポートレイト(ライトスキン)

このプリセットパックには、明るい肌色を持つ人々の写真に効果的な11種類のプリセットが含まれています。 プリセットを作成したのは、サマー マードック(Summer Murdock)氏です。 ユタ州ソルトレイクシティを拠点とする氏は、商業フォトグラファー兼写真教育者であり、子供、ライフスタイル、ポートレートを専門としています。子供たちがする風変わりなこと、奇妙で素晴らしい人と人とのつながり、きれいな光、そして大自然からインスピレーションを受けています。さまざまな風景に接することができるユタ州は、マードック氏がこれらの要素を作品に融合させるのに最適な場所です。自身も4人の子供を持つ母親である彼女は、被写体の子供たちが協力的でないようなプレッシャーのかかる厳しい状況に立ち向かい、クライアントのビジョンを実現するプロです。写真を撮っていないときは、共同で設立したオンライン写真学校の運営と教育に取り組んでいます。

シネマティック

このパックに入っている10種類のプリセットを使うと、映画のスクリーンの感覚を呼び起こすようなルックを作成することができます。 これらのプリセットは、ニック ラー(Nikk La)氏が作成しました。 彼は、写真が自分の人生を変えたと語り、今では人々の生活にポジティブな影響を与えるこのメディアに対して刺激と謙虚さを感じています。写真で人々の世界の見方を変えようとしているラー氏は商業写真や旅行写真を専門とし、自然と都市の両方を撮影します。

フューチャリスティック

これらのプリセットが提供するモダンかつクリーンなルックは、写真に未来へと時計を進めたような効果を付け加えます。 このパックに含まれる12のプリセットは、トビ シノビ(Tobi Shinobi)氏が作成しました。彼は、ロンドンとシカゴを拠点に活動する、受賞歴のある国際的なフォトグラファー兼ビデオグラファーです。彼の作品は、注目を集めるイベント、商品写真、建築、インタビューなど多岐にわたります。ソーシャルメディアでの活躍でも知られ、フォロワー数は20万人を超えています。クリエイティブな限界に挑戦する彼の情熱は、Audi、ソニー、Samsungなど、世界的に有名な企業とのコラボレーションにもつながっています。シノビ氏は、キッチンおよび浴室用金具メーカー大手のMoenがクライアントの作品で、「Audience Choice Award for Best Images」を受賞しました。彼の創作とストーリーテリングへの情熱は、受賞歴のある短編ドキュメンタリー映画『I Take Photos』への出演にもつながり、初のソロ写真集『Equilibrium』が現在発売中です。

ヴィンテージ

写真に懐古感を付け加えたい時、これらのプリセットがレトロな雰囲気を生みます。このパックに含まれる11種類のプリセットは、ショーン フラニガン(Sean Flanigan)氏が作成しました。 彼は、写真チーム「AFFOB」の一員であり、American Photo誌では世界のトップ10のウェディングフォトグラファーに、Photo District News誌では「ウェディングフォトの新星30人」に選ばれています。 The Wall Street Journalのレギュラー寄稿者として写真のキャリアをスタートさせたことが、ウェディング写真への骨太ながら型破りなアプローチにつながっています。

トラベル

どこを旅行していても、目的地に着いたらきっと何枚か写真を撮ることになるでしょう。このプリセットは、まさにその時のためにあります。 このパックに入っている10種類のプリセットは、アドリアンヌ ピッツ(Adrienne Pitts)氏が作成しました。彼女は、フリーランスのフォトグラファー兼クリエイティブディレクターで、写真と印刷デザインの分野で数々の賞を受賞しています。 鋭い観察眼とインパクトのある編集力を持ち、さまざまなクライアントやプロジェクトと仕事をするのを好みます。 彼女が情熱を傾けているのは、旅と、出会った人々や場所を記録すること。訪れた場所の心や文化を本当に知ることができるので、彼女自身はポートレート撮影がお気に入りです。

無料プランユーザーにも!

新しいプリセットの便利さを誰にでも体験していただけるように、Adobe Lightroomの有料プランに未加入の皆さんを対象にした新しい「ポートレート」プリセットをいくつか無償でご提供します。 このパックには、明るい肌色、中程度、そして濃い肌色を持つ人々の写真に最適なプリセットが含まれています。 この無料プリセットは、オンドレ ラロウ(Aundre Larrow)氏によって作成されました。 彼は、Adobe Creative Residentとしてさまざまな地方でストーリーを探索し、コメディアンのW. カマウ ベル(W. Kamau Bell)氏がホストとなり多様なコミュニティを探訪するテレビドキュメンタリーシリーズ『United Shades of America』の制作に携わる中で、背景や文化、育った環境に関わらず、それぞれの人間の中にある根本的な真実を見ようとしています。

この記事は2021年6月8日(米国時間)に公開された Meet the Photographers Crafting Our New Premium Presets の抄訳です。