Adobe Sign とVeeva Vaultの連携により、優れた操作性とコネクテッドなデジタルドキュメント体験を実現

アドビは、電子署名サービス「Adobe Sign」とVeeva Vaultの連携を発表しました。これによりライフサイエンス企業や組織は、電子署名やデジタル署名で求められる厳しいセキュリティやコンプライアンス要件をより迅速かつ容易に満たせるようになります。Adobe Signは、コンプライアンスに準拠したクラウドベースの電子署名であり、多くの国や地域で法的拘束力を持ち、お客様にドキュメントワークフローのデジタル化によるさらなるメリットを提供できます。さらに、アドビとVeevaの関係性が強化されたことで、厳しい規制のあるライフサイエンスビジネスにおいても、ほぼすべてのタッチポイントで大幅な業務改善を図ることが期待されるなど、重要な役割を果たします。

「ライフサイエンス業界において、規制と法律の遵守は絶対条件です。私たちは、Veeva Vaultプラットフォームのコラボレーション強化に取り組んでいた中、アドビと提携できたことを嬉しく思います。アドビのサービスと連携することで、電子署名に関する特殊な要件を満たすだけでなく、Vaultプラットフォーム以外やモバイルコンテンツで電子署名業務の処理が可能となるなど、お客様への選択肢を広げることができます。」                 Veeva、Vault R&D担当バイスプレジデント、ジム ライリー(Jim Reilly)氏

ドキュメントをデジタル化するタイミングは今

コーディネーター達は同意や承認を得るために社内外を奔走し、その繰り返されるやり取りは効率や生産性を低下させる大きな要因となっています。さらに、紙の文書での署名付き書類のスキャン、ファイリング、文書管理システムへの手動でのデータ入力などは、下流工程での作業が増えるほど余計な時間がかかり、エラーやコンプライアンス違反のリスクが生じます。

お客様のニーズに応えるため、業界のリーダーが集結

IDC MarketScapeのリーダーに選出されたAdobe Signを通して、企業や組織は各国や地域で法的拘束力を持つ電子署名の収集をすることができます。Veeva Vaultは、コンテンツ管理プラットフォームを含む、業界をリードするクラウドベースのアプリケーション群です。ライフサイエンス業界向けにコンテンツとデータを単一のプラットフォームで一元管理する独自の機能を提供し、コンプライアンスとコラボレーションの強化に必要な、複雑なビジネスに求められる要件を合理化します。

アドビの戦略的開発担当バイスプレジデントであるサイモン ウィリアムズ(Simon Williams)は、次のように述べています。「規制の厳しい業界でもAdobe Signを採用する例が世界的に増加しています。企業や組織は、厳格なグローバルセキュリティと法的なコンプライアンス基準に準拠したソリューションを用いて、重要なドキュメントの処理と承認プロセスのデジタル化を目指しています。」

今回の連携により、ライフサイエンス業界においてもVeeva Vaultを使用して電子署名が必要な文書を送信する際にプロセスのスムースさを実感することができます。どのデバイスからでも送信されたドキュメントにアクセスできるため、受信者は場所を問わずその文書を確認して電子署名を行うことが可能になります。ダウンロード、プリントアウト、手書きの署名、郵送などの作業が不要になることで、プロセス全体が合理化され、生産性や顧客体験の向上につながります。

Workflow graphic showing the use of Adobe Sign and Veeva.

ライフサイエンス従事者はVeeva Vaultを使用して電子署名が必要なPDFを安全に送信します → 受信者はメールでドキュメントを受け取り、多要素認証(MFA)を使用して身元認証を行います → 受信者はドキュメントを開き、あらゆるデバイスから電子署名の実施が可能です → 電子署名後、ドキュメントはデータ送信され、開封明示の印とともにVeeva Vault上に安全に保管されます

顧客/従業員体験の向上に不可欠

Forresterの最新調査によると、82%の企業や組織が「顧客体験の向上には文書プロセスのデジタル化が絶対に重要である、または非常に重要である」と回答し、63%が「従業員体験の向上には文書プロセスのデジタル化が絶対に重要である、または非常に重要である」と回答しています。

天然資源の使用を最小限に抑える

企業や組織は、あらゆる部署で紙を使用した作業を削減することで、持続可能性への取り組みを支援することもできます。Adobe Resource Savings Calculatorによると、印刷量が1日平均5,000ページにのぼる組織では、紙のコストを3万7,000ドル以上削減できるだけでなく、年間で11万7,000ポンドの温室効果ガス排出量を削減し、13万9,000ガロンの水を節約することができます。

企業とのパートナーシップがもたらす新しい体験

Adobe Signは、Microsoftが推奨する電子署名ソリューションのほか、Workday、ServiceNow、Salesforceなどの大手企業と多くの戦略的パートナーシップを結んでいます。Veeva Vaultのお客様は、ビジネスの根幹となるシステムから全体にわたり、エンドツーエンドのデジタル体験を実現することができます。

Adobe SignとVeeva Vault連携のインストールと設定の方法は、こちらをご覧ください。

本ブログは、2021年11月22日に米国アドビブログで公開された記事の抄訳です。