アドビ、マイクロソフトとパートナーシップを強化し、未来の働き方を変革
アドビは、未来の働き方を再構築するためにマイクロソフトとのパートナーシップを強化することを発表しました。これにより、刻々と変化するハイブリッドな世界で従業員と企業、双方の成功を後押しするために、お客様に寄り添った新たなサービスの提供を目指します。
私たちは現在、第二次世界大戦以降最大とも言える働き方の転換期を迎えており、場所やデバイスを問わず、シームレスにチームとメンバーがつながれる最新のコラボレーションツールが必要不可欠と言われています。ドキュメントがビジネスの通貨となるこの新しい環境で、企業はデジタルファーストを求める顧客や従業員の要求に応えなくてはなりません。アドビはマイクロソフトの中核にある様々な生産性向上ツールとの連携を強化させることで、現代の職場における非効率を解き放つであろう無限の可能性に期待を寄せています。
今回のパートナーシップは、アドビとマイクロソフトが互いに未来の職場環境とデジタル体験の変革に対する共通のビジョンを持ちながら長年にわたって協力しあってきたことで始まりました。業界をリードするアドビのPDF、電子署名および文書自動作成機能と、業務に最適と言われるマイクロソフトのサービスであるMicrosoft 365の連携を強化させることに焦点をあてています。世の中の大半の業務でマイクロソフトとアドビのファイル形式が使用される中、マイクロソフトとアドビほど働き方に大きな影響を与えることができる企業はありません。
例えば、世界的に有名なラスベガス・ストリップ(ラスベガスにあるカジノやレストランの集中する有名な通り)があるネバダ州クラーク郡では、Adobe SignとMicrosoft 365との統合を軸にデジタルトランスフォーメーションを実現し、コロナ禍においてもビジネスを継続させることができました。140のオフィスに1万人の従業員を抱えるクラーク郡は、紙類の廃棄物を75%削減し、請求書の署名を受け取るまでの時間を数日から数時間に短縮するなどサステナビリティに関する郡の目標達成を心がけながらビジネスニーズを満たすことに成功しました。
アドビのデジタルメディア担当シニア バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのアシュリー スティル(Ashley Still)は、次のように述べています。「マイクロソフトとのパートナーシップを強化することで、安全かつつながりのある職場環境を再構築し、今の時代に合った働き方の提案で従業員の活躍を後押しできることを嬉しく思います。製品をより連携させることで、Microsoft Teams、Outlook、SharePoint内での契約交渉や締結、Liquid Mode設定のモバイルデバイスからMicrosoft EdgeでPDFの確認などが行えます。日常的に使用するアプリケーションが接続できれば、作業がスムーズに進み最高の仕事ができるようになります。」
リモートワークやハイブリッドワークは、デジタルコラボレーションや生産性の合理化で新たな機会をもたらしています。アドビの最新調査「The Future of Time - an Adobe Report(未来の働き方に関する調査 – アドビの調査レポート)」によると、企業で働く従業員の86%が「1週間の勤務時間のうち3分の1は重要でない作業に時間を費やしている」、中小企業のリーダーの83%が「ファイルやビジネス文書の管理など、重要でない作業が業務の効率性を妨げている」と回答しています。その結果、半数の従業員が本来の勤務時間よりも長く働いています。また、従業員のテクノロジー利用状況を調査したマイクロソフトの報告によると、リモートワークに移行した後、平均労働時間が10%増加したことがわかりました。
マイクロソフトのコーポレートバイスプレジデントであるジャレッド スパタロ(Jared Spataro)氏は、次のように述べています。「デジタルファーストな職場環境が増えて新たな働き方を開拓していく中で、今回の先を見据えた新たなコラボレーションはかつてないほど重要なものとなっています。生産性パラドックスを解決し、デジタルワークと生活スタイルを可能な限り創造的、協調的、効率的にするために、アドビとのパートナーシップを拡大しました。アドビとマイクロソフトのお客様がどこにいても、文書業務で最高のデジタル体験を簡単に提供することで、お客様が現代の生産性と未来の働き方におけるゲームチェンジャーになれることを信じています。」
リモートワークが普及した現代では、紙からデジタルへの移行が加速しています。Adobe Signはマイクロソフトの全ポートフォリオで電子署名ソリューションとして推奨されており、デジタル署名の契約書の数は過去2年間で17倍に増加しました。マイクロソフトの1億8,000万人を超えるアクティブユーザーがマイクロソフト上の作業の一部でAdobe Signを利用しています。日立製作所、TSB銀行、サノフィ、ハワイ州、アイオワ州立大学基金は、すでにマイクロソフトとAdobe Signを利用して業務効率化を図っています。
デジタルドキュメントのプロセスは、柔軟性を第一に考えてエクスペリエンスを再構築することで今後も飛躍的に拡大していくでしょう。アドビは、デジタル体験の新たな基準となるソリューションや統合機能を発表できることを楽しみにしています。新たな時代に向けた今後の展開にご期待ください。
アドビとマイクロソフトが働き方の未来を変革する方法の詳細は、こちらをご覧ください。
本ブログは、2021年12月9日に米国アドビブログで公開された記事の抄訳です。