「動画編集の副業のおかげで本業も充実している」収入やスキル以外の副業のメリットとは

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1つの企業で生涯働く。そのような「普通の働き方」は変化してきています。このシリーズでは470万人のワーカーと76万社のクライアントをつなぐオンライン人材マッチングプラットフォームを開発・運営するクラウドワークス(CrowdWorks)の協力を得て、動画編集スキルで新たな働き方を見つけたクラウドワーカーを取材しました。動画編集を副業を始めたきっかけや魅力、本業に活きていることなどを紹介します。

今回は看護師として働く一方で、Premiere Proを使った動画編集の副業に未経験から挑戦した副業ワーカーさんに、動画編集を始めたきっかけや副業の魅力について聞きました。

「動画編集の副業の中で経験したことが本業にも活きている」副業を始めたことによる変化とは

「副業を始めてから、本業がとても楽しいんです。それは、副業を通じて、"行動することの大切さ"を身をもって学んだからだと思います。会社員であれば、成果と報酬が必ずしも一致しないので気を緩めがちですが、それだと成果も上がらないし、何より自分自身が楽しくありません。自分が動けば動くだけ成果が生まれるという感覚を副業で経験したことで、本業でも色々なところに目配りや心配りができるようになったと思います」

副業を始めたことによる変化について嬉しそうに話すのは、看護師を本業にしながら、動画編集の副業に取り組んでいるknkyo2760さん(クラウドワークス登録名/以下knkyoさん)です。昨年8月頃、未経験から動画編集の世界に飛び込みました。

「副業は、報酬やスキルの面でプラスになることはもちろんメリットです。ただそれ以上に、本業の中では学べないことや経験できないことに多く触れられる点もすごく魅力だなと思います。動画編集に関して言えば、言われた作業をただこなすだけでなく、どうすればクライアントさんが満足してくれるのか、どうすれば限られた時間の中で成果を出せるのかなど、工夫できることは限りなくあります。副業の中での学びによって、ものごとの見え方が変わったり、人生の幅が広がる、豊かになっていく充実感があります」

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Knkyoさんが携わった動画のキャプチャー画面

せどりなどに挑戦するも体力面でのハードルが。「自宅にいながら働ける」が動画編集を始めたきっかけ

knkyoさんは以前、動画編集以外にも副業に取り組まれていたそうです。

「5年ほど前から副業に興味がありました。看護師ということで収入はある程度安定していたので、人生を豊かにするために自由に使える"お小遣い"を稼げたらいいなというところが最初のきっかけでした。そこで、2年ほど前に、せどりやフードデリバリーに取り組んでみたのですが、外に出ての作業が多いという特性上、長時間の夜勤もある看護師の仕事と両立するには体力的に難しいなということを痛感しました。そのときに、自宅にいながらできる仕事として興味を持ったのが動画編集です。

YouTubeでよく見ている"リベラルアーツ大学(リベ大)"というチャンネルで紹介されていたことをきっかけに昨年8月から勉強をはじめました。"リベ大”のスキルアップチャンネルで、基礎の基礎からまとめてくれている動画があったので、まずはそこでベースを学ぶと同時に、さっそくクラウドワークスで案件の獲得に踏み出しました。

しっかり勉強した後で仕事にするという考え方もあると思うのですが、自分で勉強を進めようとすると"今日はこれぐらいでいいか"と、どうしてもなあなあになりやすいかなと思います。私の場合は、納期がありクライアントさんがいる適度な責任感を背負って、実案件の中で分からない部分を潰していく方が早く上達できると考えました。今振り返ってみても、効率的に編集スキルを身につける上で役立ったなと思います。

案件は、"初心者歓迎"としているクライアントさんを中心に応募しました。実績がまだなかったので、テロップ挿入やカット、BGMの調整など、出来る作業やスキルをなるべく具体的に伝えるようにしました。動画編集の仕事といっても、作業全般をお願いされることは少なく、一部の作業を分担します。初心者であってもできることがいくつかあれば仕事になると思います。実際にわからないことがあれば、今はYouTubeでもGoogle検索でも情報が溢れていますし、クライアントさんにもよるかもしれませんが、初心者相手でも丁寧に教えてくれることが多いです」

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knkyoさんが作成したサムネイル画像

確保した「副業の時間」に合わせて行動することが、本業と両立するためのポイント

未経験から、 Premiere Proでの動画編集を始められたknkyoさん。始める上での不安やハードルはなかったのか、それをどう乗り越えたのか、そのときの心境をお尋ねしました。

「始めるうえでのハードルとしては、本業との時間の兼ね合いがうまくできるのか、知識や経験のないところからクリエイティブな仕事をしていけるのか、この2つが大きかったです。

時間に関しては、副業の時間をあらかじめ決めるようにしました。本業や用事が済んで"時間が余ったら副業をする"というのではなく、"今日は何時から何時まで動画編集をする"という時間のルールをまず優先して決めるようにしました。"今日は時間がないからやらなくていいかな"という日が増えてくるとどうしても継続できないですし、反対に本業や生活に支障が出るぐらいのめり込んでしまっても、副収入を得ようという目的においては本末転倒になってしまいます。時間のないときには自炊ではなくテイクアウトするなどして、確保した時間に合わせて動く。これは、本業との時間の兼ね合いの中で役立っている工夫かなと思います。

もう一つ、クリエイティブな仕事を未経験からできるのかという不安については、正直、不安が残るままでのスタートでしたし、今も不安に感じるところはあります。ただ実際に仕事を始めてみて思ったことは、いわゆる"センス"というものだけが必ずしも重要なわけではないということです。もちろんあるに越したことはないかもしれませんが、実際の作業を繰り返す中で、配色のバランスや動画を繋ぎ合わせるコツなどがパターンとして自分の中に蓄積されていくことで、カバーできることが多くあります。デザインは、勉強や場数の中で上達していけるものなんだということを感じました。

また、自分自身が気づいていないスキルが実際の仕事の中で強みになることもあります。私の場合、サムネイルを作っていたときに、キャッチコピーの付け方をすごく褒めてもらったんですね。自分でも意識していなかったですが、デザインスキル以外のところでも、意外な形でクライアントさんに喜んでもらえる場面は案外あるのかなと思います」

机の上のパソコンと椅子
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Premiere Proを実際に触ってみて感じたこと

未経験の状態から、動画編集の世界に飛び込んだknkyoさん。編集ソフトの中でPremiere Proを選んだ理由と、初めてPremiere Proを触ってみた中で感じた率直な感想を伺いました。

「無料ソフトも含めていくつか検討しましたが、クラウドワークスで案件を探してみた中で、大半の案件がPremiere Proの使用を前提としていました。仕事にするならPremiere Pro一択だろうと思い購入しました。実際に案件を手がけて見る中でも、クラウドワークスには本当に案件が揃っていて、むしろ選ぶのが大変なほどです。

Premiere Proを実際に触ってみた感想は、簡単ではないなというのが率直なところでした。プロの人が使うような専門的な編集ソフトなので、はじめは画面の見方からわからなかったですし、出てくる言葉も知らないことばかりで、正直最初は苦戦しました。ただ、Premiere Proであれば、大抵のことは解説動画や記事が揃っているので、分からないことがあれば都度調べていくという方法で、初心者からでも着実に使えるようになっていくところがPremiere Proならではの安心感だとも思います」

今後の目標は。「"人生を豊かにするための副業"を続けていきたい」

この先動画編集の副業をどのように続けていきたいか、将来の目標についてもうかがいました。

「まだ初心者のレベルですが、これまでなんとなく見ていたYouTube動画を見る視点が変化してきたように感じます。テロップやカット割りのタイミングを参考にしたり真似したいと思うようになったり。動画編集が仕事になるということが分かり一定の自信も得られたので、まだ知らないスキルにも手を広げていきたいなと思っています。

ただ、今すぐに動画編集を本業にしようという目標や大きく稼ごうということは特に考えていません。ある程度安定して稼げたら十分かなと思っています。動画編集以外にもいくつか副業に挑戦する中で感じているのが、継続することの難しさです。ストレスを抱えて根詰めて取り組んで、生活面や本業に支障が出てしまったら、"人生を豊かにするための副収入"というところとは逆効果になってしまいます。あまりむやみに手を広げすぎずに、余裕を持って働く、友達と遊んだりお酒を飲んだりしてリフレッシュしながらモチベーションを保っていく。そういった形で副業として続けていきたいと考えています」

湖の隣に駐車した自転車 自動的に生成された説明

knkyoさんの趣味はサイクリング。「人生を豊かに」をキーワードに、リフレッシュも大切にされています

動画編集での副業を始める方に向けたメッセージ

最後に、動画編集の副業をこれから始められる方に向けたメッセージを伺いました。

「動画編集に興味はあるけど、"私にはできない”とか”難しそう”と思っている人はいっぱいいると思います。私もその一人でした。

不安な気持ちはよく分かりますが、その中で一つずつ行動をしていくことが大切だと思います。パソコンを持ってなかったら買う、Premiere Proを契約してみる。今自分にできることから始めて、実際に自分で経験していくことが大事だと思います。

初めて取り組むことであれば、当然失敗するかもしれませんし、その不安はあると思います。それでも、命を失うようなリスクでないならどんどんやりたいことをやった方がいいと私は思います。早く失敗をするということは、早く次の学びに移れるということです。実際に僕も失敗と学びの連続の中で続けてこられたと思っています。なので、動画編集を始めようかと考えている方には、"今日できることを1つ行動する"ということから始めてもらいたいなと思います」

(記事協力:クラウドカレッジ

(ライター: 泉翔悟 )